5軸工作機ファイル
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5軸工作機ファイル |
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ここでは5軸工作機ファイルの設定と作成、および使用方法などについての説明を行います。
5軸工作機ファイルについて5軸工作機ファイル(.mps)とはSpace-E/5axisを使用して5軸加工機用の経路・NCデータを作成する際に必要な5軸工作機情報を事前に定義しておくためのファイルです。
加工工程設計内にある［工作機情報］内にて、加工に使用する5軸工作機を指定することで、5軸工作機ファイルに定義された5軸工作機に合わせた、経路・NCデータの出力を行うことができます。
ここで5軸工作機ファイルが指定されていない場合、5軸経路の計算を行うことはできません。
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5軸工作機ファイルの使用5軸工作機ファイルは加工工程設計の工作機情報内のパラメータで、使用したい5軸工作機ファイルのファイルパスを指定することで使用されます。加工工程設計で行われる全ての5軸経路計算は、全てここで指定されたファイルで定義された5軸工作機情報を参照して行われます。
●5軸工作機ファイルの指定
5軸工作機ファイルを指定するには、まず『5軸工作機を使用する』のパラメータをONにします。そして、書き込みが可能になったエディットボックス内に指定する5軸工作機ファイルのファイルパスを指定します。
また、『…』ボタンを押すとファイルの選択画面が立ち上がり、ここでファイルの選択をすることでも5軸工作機ファイルの指定を行うことができます。
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Space-E/5axisのインストール先から\\HZS\Cam\MachSim以下の各フォルダ内にサンプルの5軸工作機ファイルがありますので利用してください。
●機械原点
また、5軸経路・NCデータの計算や機械シミュレーション用のデータを作成する際には、工作機上に置かれるワークの位置も重要な要素になります。そこで、5軸工作機を使用するためのパラメータとして機械原点の値を設定する必要があります。
このパラメータはモデル座標内での機械原点の位置になります。XYZの各座標値により設定されます。
●シミュレーションデータ
機械シミュレーションの経路データにおいて最大距離を指定するかどうかを設定できます。
指定しない：経路データの最大距離を指定しません
最大距離指定：経路データの最大距離を指定します
●最大距離
最大距離で指定された値でシミュレーションデータの線分が分割され、それぞれの分割された位置での干渉を参照します。この値を小さくすると、機械シミュレーションでの干渉チェックを細かく見ることができますが、シミュレーションデータが細かくなりすぎて機械シミュレーションの動きが遅くなります。
また、この数値を変更してもNCデータの出力は変わりません。
ファイルの新規作成、および編集5軸工作機ファイルの新規作成および編集は『MachineDataWizard』を使用して行います。ここでは、『MachineDataWizard』の新規作成時、編集時の使用法について説明します。
●ファイルの新規作成
加工工程設計の[メニュー]－[ツール]内にある『5軸工作機ファイル作成』を選択すると『MachineDataWizard』が起動します。
すると最初に以下のような作成モードを選択するダイアログが表示されます。
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ここで新規作成ボタンをクリックすることで、新規作成モードで『MachineDataWizard』を起動させることができます。
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新規作成モードの起動では、『5軸工作機ファイル』のファイルパスに何も入力されていません。この状態で5軸工作機ファイルが定義する各パラメータを入力した後、保存、もしくは別名保存ボタンをクリックします。
すると、保存を行うフォルダとファイル名の選択画面に移ります。
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ここで、フォルダを選択後、ファイル名を入れて［保存］ボタンを押すことで、5軸工作機ファイル(.mps)を新規作成することができます。
また、新規作成中にパネル右上の[選択]ボタンを押し、ファイル選択ダイアログにてファイルの選択を行うと、指定したファイルのファイルパスが『5軸工作機ファイル』に表示され、編集モードに移行します。
●ファイルの編集
加工工程設計の[メニュー]－[ツール]内にある『5軸工作機ファイル作成』を選択すると『MachineDataWizard』が起動します。
すると最初に以下のような作成モードを選択するダイアログが表示されます。
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ここで編集ボタンをクリックするとで、以下のようなファイル選択ダイアログが表示されます。
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ここで編集を行うファイルを選択することで指定されたファイルのパラメータが読み込まれ、編集モードで『MachineDataWizard』を起動させることができます。
ここで、パラメータの編集を行います。
パラメータを編集後『保存』ボタンをクリックすると編集したパラメータがそのまま、読み込んだファイルに保存され終了します。
『別名保存』をクリックすると、保存を行うフォルダとファイル名の選択画面に移ります。
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ここで、フォルダを選択後、ファイル名を入れて［保存］ボタンを押すことで、5軸工作機ファイル(.mps)を別名で保存することができます。
また、5軸工作機ファイルの編集は、加工工程設計の工作機情報内にある［編集］ボタンをクリックすることでも行うことができます。
5軸工作機パラメータここでは5軸工作機を定義するための各パラメータの解説を行います。
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・5軸工作機ファイル
編集中の5軸工作機ファイルのファイルパスを表示します。新規作成モードの場合は何も表示されません。
・マシンタイプ
5軸工作機の回転軸(第1回転軸、第2回転軸)がヘッド(工具)側にあるのかテーブル側にあるのかを設定します。
Head-Head：第1回転軸、第2回転軸ともにヘッド側に存在します。
Head-Table：第1回転軸がテーブル側に、第2回転軸がヘッド側に存在します。
Table-Table：第1回転軸、第2回転軸ともにテーブル側に存在します。
・主軸方向
5軸工作機械の主軸の方向をIJK方向で設定します。
・第1回転軸(回転軸方向、回転中心座標)
5軸工作機械の第1回転軸の軸方向をIJK方向で設定します。
また、その回転中心座標もここで設定します。
基本的に第1回転軸は主軸と平行な方向の回転軸を設定します。
・第2回転軸(回転軸方向、回転中心座標)
5軸工作機械の第2回転軸の軸方向をIJK方向で設定します。
また、その回転中心座標もここで設定します。
基本的に第2回転軸は主軸に対し垂直な方向の回転軸を設定します。
・X軸方向移動距離(最大、最小)
工作機の機械原点位置(0位置)からのX軸方向の移動距離の最大値、最小値を設定します。
・Y軸方向移動距離(最大、最小)
工作機の機械原点位置(0位置)からのY軸方向の移動距離の最大値、最小値を設定します。
・Z軸方向移動距離(最大、最小)
工作機の機械原点位置(0位置)からのZ軸方向の移動距離の最大値、最小値を設定します。
・第1回転軸回転角度(最大、最小)
工作機の機械原点位置(0位置)からの第1回転角の最大値、最小値を設定します。
・第2回転軸回転角度 (最大、最小)
工作機の機械原点位置(0位置)からの第2回転角の最大値、最小値を設定します。
・回転軸名称(第1回転軸、第2回転軸)
第1回転軸、第2回転軸の名称(A or B or C)を設定します。ここで設定された名称でNCデータの回転角を出力します。
・シミュレーション用のマクロ移動情報を定義する
機械シミュレーションで使用するマクロ移動情報ファイルを、工作機ごとに設定します。
この設定は機械シミュレーションでのみ使用され、経路作成やポストに影響は与えません。
編集ボタンを押すと、mkrファイルエディタが起動します。
作成したファイルは、MPSファイルがあるフォルダに、xxx.mkrという名前で保存されます。(xxxは、xxx.mpsと同名)
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mkrファイルエディタmkrファイルエディタは、機械シミュレーション用の移動情報設定ファイルを編集できます。
作成された経路には、加工開始点より前の移動、加工終了点より後の移動情報は入っていません。
これらの移動情報を工作機ごとに定義しておくことで、機械シミュレーションにかけたとき、この部分の動作を確認し、干渉をチェックすることができます。
加工開始側には、加工開始点にくるまでの移動情報を記述します。
加工終了側には、加工終了点からの移動情報を記述します。
また、XYZの座標は、ヘッドの位置を記述します。
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リストの編集
リスト上のセルをクリックすることで、直接編集することができます。
・Ｘ：移動情報のＸ座標を記述します。
・Ｙ：移動情報のＹ座標を記述します。
・Ｚ：移動情報のＺ座標を記述します。
・第1回転角：第1回転角の回転角度を記述します。
・第2回転角：第2回転角の回転角度を記述します。
※無記入のセルは、一つ上のセルと同じ情報になるよう扱われます。一番上の行は必ず定義してください。
右クリック時の動作
・スタート位置(エンド位置)：スタート位置(加工終了側ではエンド位置)に展開される、予約語を入力します。
・上方向へコピー：選択したセルを上方向にコピーします。
・下方向へコピー：選択したセルを下方向へコピーします。
追加ボタン
移動情報を1行追加します。行を選択中の場合、選択行の情報をコピーして追加します。削除ボタン
選択中の行を削除します。編集ボタン
選択中の行を編集します。編集ダイアログが立ち上がります。
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▲ボタン
選択中の行を上に移動します。▼ボタン
選択中の行を下に移動します。