運用について

工程コードファイル

G01深穴ドリル加工

G01深穴ドリル加工
CG01DEEP

項目名
変数名
初期値
R点ABSモード(1:ON) CZSTEP
切削開始高さ CSHEIGHT
Z切込み量 CZSTEP
逃げ量
CZTHICK

G01深穴ドリル加工は、深穴サイクル(G83)のような動作をG01の動作で行う経路を作成します。

1回の切込みごとにR点ABSモードにしたがった高さに回避し、加工深さまで切込みます。

【R点ABSモード】

  • 「0」の場合、1回の切込みごとに穴原点から「R点高さ」分上がった位置に回避します。
  • 「1」の場合、「R点高さ」をZ軸でのZ値と見なし、1回の切込みごとに「R点高さ」まで回避します。

【切削開始高さ】

  • 切削送りを開始する高さです。
    切削開始高さが0の場合、穴原点から「逃げ量」分上がった位置から切削送りになります。
    切削開始高さが0でない場合、穴原点から「切削開始高さ−逃げ量」分下がった高さから切削送りになります。

 

G01深穴BRKCHP加工

G01深穴BRKCHP加工
CG01BKCP

項目名
変数名
初期値
切削開始高さ CSHEIGHT
Z切込み量 CZSTEP
逃げ量 CZTHICK

G01深穴BRKCHP加工は、深穴サイクル(G73)のような動作をG01の動作で行う経路を作成します。

【切削開始高さ】

  • 切削送りを開始する高さです。
    切削開始高さが0の場合、穴原点から「逃げ量」分上がった位置から切削送りになります。
    切削開始高さが0でない場合、穴原点から「切削開始高さ−逃げ量」分下がった高さから切削送りになります。

 

G01パイロットドリル

G01パイロットドリル
CG01PLT

項目名
変数名
初期値
切削開始高さ CSHEIGHT
切削深さ(係数) DEEPSET 1

G01パイロットドリルを選択した場合、加工深さパラメータが灰色表示となり参照しません。

 

G01ロングドリル止め穴

G01ロングドリル止め穴
CG01BLD_***
項目名
変数名
初期値
回転係数 SPINDLESET
送り係数 FEEDSET
ドウェル CDWELL
小数点以下桁数
CDECML
減速開始高さ
CSHEIGHT
【小数点以下桁数】
  • NCデータ作成の時、ドウェルの小数点以下の出力桁数です。
  • 「1」以上の場合、小数点以下、指定分の桁数を出力します。
  • 「0」の場合、ドウェルの整数部のみを小数点付きで出力します。
  • 「−1」以下の場合、ドウェルの整数部のみを小数点無しで出力します。

【ドウェルのアドレスについて】

  • NCデータに出力されるドウェルのアドレスは、工程コード CG01BLD_ の後ろに続く文字になります。
    例えば、「CG01BLD_G04X」の場合、「G04X」がドウェルのアドレスとして出力されます。
  • 工作機によって、ドウェルのアドレスが違う場合、工程コードファイルdefault.xhpにCG01BLD_xxxを追加することで対応できます。

 

G01ロングドリル貫通穴

G01ロングドリル貫通穴
CG01THR_***
項目名
変数名
初期値
回転係数 SPINDLESET
送り係数 FEEDSET
ドウェル CDWELL
小数点以下桁数
CDECML
減速開始高さ
CSHEIGHT
貫通深さ係数 THROUGHDEEPSET
減速距離
FEEDDOWNDIS
【小数点以下桁数】
  • NCデータ作成の時、ドウェルの小数点以下の出力桁数です。
  • 「1」以上の場合、小数点以下、指定分の桁数を出力します。
  • 「0」の場合、ドウェルの整数部のみを小数点付きで出力します。
  • 「−1」以下の場合、ドウェルの整数部のみを小数点無しで出力します。

【ドウェルのアドレスについて】

  • NCデータに出力されるドウェルのアドレスは、工程コード CG01THR_ の後ろに続く文字になります。
    例えば、「CG01THR_G04X」の場合、「G04X」がドウェルのアドレスとして出力されます。
  • 工作機によって、ドウェルのアドレスが違う場合、工程コードファイルdefault.xhpにCG01THR_xxxを追加することで対応できます。

 

G01交差穴ドリル加工

G01交差穴ドリル加工
CG01CROS_***
項目名
変数名
初期値
減速距離 FEEDDOWNDIS 20
送り係数 FEEDSET 0.8
回転係数 SPINDLESET 0.8
貫通深さ係数 CZOVRCUT
加工情報 STR_CCRSINFO
ドゥエル CDWELL
小数点以下桁数 CDECML

この工程コードは主にフィーチャ機能で穴あけ工程のために登録することを意図としています。

通常の穴あけ加工の運用範囲で使用することはできますが、加工情報の所には通常加工の区間、減速区間の幅を示す文字列を指定してください。

フィーチャ機能では加工情報は自動登録されます。

【加工情報】

  • 加工情報には、通常加工の区間、減速する区間を文字列で登録してください。
  • 左図W10の文字の場合の例:
    W10e2W5e1.5W7
  • Ra,Rbの半径を意識して、eの幅を入力してください。

【小数点以下桁数】

  • NCデータ作成の時、ドウェルの小数点以下の出力桁数です。
  • 「1」以上の場合、小数点以下、指定分の桁数を出力します。
  • 「0」の場合、ドウェルの整数部のみを小数点付きで出力します。
  • 「−1」以下の場合、ドウェルの整数部のみを小数点無しで出力します。

【ドウェルのアドレスについて】

  • NCデータに出力されるドウェルのアドレスは、工程コード CG01CROS_ の後ろに続く文字になります。
    例えば、「CG01CROS_G04X」の場合、「G04X」がドウェルのアドレスとして出力されます。
  • 工作機によって、ドウェルのアドレスが違う場合、工程コードファイルdefault.xhpにCG01CROS_xxxを追加することで対応できます。

 

G01高速深穴ドリル加工

G01高速深穴ドリル加工
CG01HSDEEP
項目名
変数名
初期値
切屑排出回数 CZEJNUM 1
Z切込み量 CZSTEP 5
逃げ量 CZTHICK 1
 

・逃げは早送りで動きます。2段目以降、直前に加工した位置のd
(mm)手前で早送りから切削送りに切り換わります。
・次に、逃げ量+Z切り込み量で掘り下げます。
・Z切り込み量の回数が、切屑排出回数に達した時点で、R点まで逃がします。
・次に、逃げた高さ+逃げ量の高さまで早送りで降下し、そのままZ切り込み量+逃げ量で穴あけ加工します。
・もし穴深さが、Z切り込み量で割り切れない場合、最終は端数の深さとなります。
・もしZ切り込み量の回数が、切屑排出回数で割り切れない場合は、図の通り余りのZ切り込み量を穴あけ加工してからZ点へ戻るものとします。