工程コードファイル

回り止め穴加工は、横長さとコーナー半径で表される長円の内側をポケット加工する経路を作成します。

【経路−深さ方向】

• 真円加工と同じ高さに経路を作成します。
  

【経路−平面方向】

• 角穴加工と同じ周回経路を作成します。
  

【回転角度】

• 角穴加工と同じです。
  

【アプローチ】

• 穴原点から周回経路へのアプローチは、穴原点に近い円弧側に行います。
  

【円弧アプローチ】

• 円弧アプローチ、径補正とも、真円加工と同じ経路を作成します。ただし、XY切削幅が０の場合、円弧アプローチは追加されません。また、円弧半径が「コーナー半径−XY切削幅」以上の場合も追加されません。
• 円弧アプローチの円弧半径、円弧角度が０以外で径補正が１か−１の場合、周回経路に径補正コードが追加されます。
  径補正が「０」の場合、径補正コードは追加されません。
  径補正が「１」の場合、G42（工具進行方向に対して右側に補正）の補正コードが追加されます。
  径補正が「−１」の場合、G41（工具進行方向に対して左側に補正）の補正コードが追加されます。
  ただし、径補正コードの追加は、円弧アプローチが正しく追加された場合に限ります。

【Z方向送り速度】

• 工具が次の加工高さへ下りるときの送り速度です。
  ０以下の場合、工具情報の送り速度でZ方向へ移動します。
• Z方向送り速度は、R点高さから適用されます。R点高さまでは早送りの移動になります。

長穴加工は、横長さとコーナー半径で表される長円の内側をポケット加工する経路を作成します。

回り止め穴との違いは、原点が中央にあることと、下穴も中央に開ける前提で、アプローチ位置が中央となっています。

【経路−深さ方向】

• 真円加工と同じ高さに経路を作成します。

【経路−平面方向】

• 角穴加工と同じ周回経路を作成します。

【回転角度】

• 角穴加工と同じです。

【アプローチ】

• 穴原点から周回経路へのアプローチは、穴原点に近い円弧側に行います。

【円弧アプローチ】

• 円弧アプローチ、径補正とも、真円加工と同じ経路を作成します。ただし、XY切削幅が０の場合、円弧アプローチは追加されません。また、円弧半径が「コーナー半径−XY切削幅」以上の場合も追加されません。
• 円弧アプローチの円弧半径、円弧角度が０以外で径補正が１か−１、２、−２の場合、周回経路に径補正コードが追加されます。
  ・径補正が「０」の場合、径補正コードは追加されません。
  ・径補正が「１」の場合、G42（工具進行方向に対して右側に補正）の補正コードが追加されます。
  ・径補正が「−１」の場合、G41（工具進行方向に対して左側に補正）の補正コードが追加されます。
  ただし、径補正コードの追加は、円弧アプローチが正しく追加された場合に限ります。
  ・径補正が「２」の場合、G42（工具進行方向に対して右側に補正）の補正コードが追加された径補正パスの経路を作成します。
  ・径補正が「−２」の場合、G41（工具進行方向に対して左側に補正）の補正コードが追加されます。
  ただし、径補正コードの追加は、円弧アプローチが正しく追加された径補正パスの経路を作成します。
  
  
  

【Z方向送り速度】

• 工具が次の加工高さへ下りるときの送り速度です。
  ０以下の場合、工具情報の送り速度でZ方向へ移動します。
• Z方向送り速度は、R点高さから適用されます。R点高さまでは早送りの移動になります。

【シフト量】

• エジェクタピンの長穴部分をキリ穴の下穴位置から加工する場合、長穴とキリ穴のずらし量を指定します。