穴あけ加工のための出力制御ファイル
アドレス情報の書式

ABS出力時/INC出力時のアドレスへの出力値

固定サイクルコードに続くアドレス記号の中には、NCデータをABSで出力すのかINCで出力するのかの違いによって、その出力値の変わるもの(例えば、R点高さをあらわすRなど)があります。
ここには、その出力値の変わるアドレスに対して、ABS出力時の出力値とINC出力時の出力値を記述します。

注意)
ABS出力かINC出力かは、「パラメータ部」のABS/INCのパラメータ値により指定できます。
出力値の出力形式(小数点以下桁数やリーディングゼロなど)は、そのアドレス記号の機能変数部での指定にしたがって出力されます。

INC出力時のアドレスへの出力値は省略できます。
このとき、ABS出力時のアドレスへの出力値に続くセミコロン(;)は省略できます。
なお、省略した場合、INC出力時の出力値はABS出力時の出力値と同じ値が出力されます。

ABS出力時のアドレスへの出力値、INC出力時のアドレスへの出力値には、数値と計算式を記述できます。
数値を記述した場合には、その値が出力値となります。
計算式を記述した場合には、計算式の結果が出力値となります。

計算式には、数値、工程コードのコード別入力パラメータおよび次の演算子、予約語、関数を使うことができます。

【演算子】
【予約語】
【アドレス計算用専用関数】
【その他関数】

【演算子】

+,−,*,/,(,)
以上以外は使用できません。

【予約語】

下表。予約語の記述に大文字小文字の区別はありません。

予約語
説明
備考
CXP 穴中心座標値のX座標値 「穴あけ加工 座標値リスト設定ダイアログ」で設定する穴の中心座標値
CYP 穴中心座標値のY座標値
CZP 穴中心座標値のZ座標値
CZI イニシャルレベル 「穴あけ加工 機能パラメータ設定ダイアログ」で設定するイニシャルレベルの設定値
CZR R点高さ 「穴あけ加工 工程コード設定ダイアログ」で設定するR点高さの設定値
CZZ 加工深さ 「穴あけ加工 工程コード設定ダイアログ」で設定する加工深さの設定値
CTN 刃数 「穴あけ加工 工具パラメータ設定ダイアログ」で設定する工具パラメータ
CTF 送り速度
CTS 回転数
CTD 工具径
CTR コーナー半径
CTDI

無効径

CTLE 刃長
CTLI 無効長
CTL 有効長
CTA 先端角
CTTP タップピッチ
CTED 首下長さ
CTSD シャンク径
CTSA テーパーシャンク角
CTS2 テーパーシャンク角2
CTSL テーパーシャンク長

以上以外は使用できません。