機能パラメータ
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等高線仕上げ…未仕上がり部 |
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アンダーカット、エッジ保護対応の等高線仕上げ加工経路を作成します。
画面上をマウスでクリックすると、各パラメータを説明します。
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経路作成モード
経路作成モードの設定は以下の4種類から選択します。
未仕上がり部を加工しない:
等高線のみの経路を作成します。交互:
等高線断面と未仕上がり部分とを交互に加工します。
工具摩耗、熱膨張による段差を軽減する機能です。注1:
基本的に等高線断面を輪郭として未仕上がり部分を計算しているので、ある未仕上がり部分を加工する前にその周囲の等高線断面が先に加工されます。注2:
等高線断面の加工順序は基経路の順序のまま利用しますので、外見上、段差を軽減するという意図にそぐわないこともあります。等高線後未仕上がり部を加工:
等高線経路と未仕上がり部分加工を接続した経路を作成します。未仕上がり部加工のみ:
未仕上がり部分加工のみを出力します。
加工工程上、等高線加工を行った後で使用してください。
未仕上がり部
未仕上がり加工の設定は以下の2種類から選択します。
ピッチ:
切込み量:
XY方向の切込み量を入力します。工具設定を参照する:
工具パラメータに設定されている[XY切込み量]を参照するかどうかを指定します。 チェックを指定すると、[切込み量]には、その値が反映されます。カスプ:
カスプハイト:
入力したカスプハイト量によりZ方向のピッチを求めます。
カスプハイトとは、加工したときに、あるピッチでのミル通過間に削り残される量のことです。カスプ指定の時、XY切込み量がガイド表示されます。カスプハイト量に基づいて平面上にボール工具、フラット工具を並べたイメージで算出したピッチにより経路作成します。
注意)平面を基準としてピッチを決めるため、傾斜した面では指定どおりのカスプ高さとはなりません。
下図はカスプ指定にて作成された経路の加工イメージで左側は経路が平行する箇所のピッチ方向の断面、右側は経路コーナー間の断面。左図平行方向では指定のカスプ高さとなりますが、右図経路のコーナー部では指定どおりのカスプ高さとはなりません。
進行角度:
[切込みモード]が[平行(単方向)、[平行(往復)]]の場合の平行切削経路の進行角度を入力します。
[2点指示]を押すとCAD画面から2点指示で進行方向を指定します。
注意)未仕上がり部領域の幅がピッチで割り切れない場合、最終断面の先に経路は作成されません。
切り込みモード:
周回:
周回加工を行います。
機能タブにて[等高線角度範囲指定]をチェック指定、チェック指定なしのどちらでも経路作成可能です。片側:
等高線と等高線の間が開いた部分にパスを作成し、モデルに対してダウンカット一定、加工順序も片側一方向の経路を作成します。
早送りを行った後、一度切込み方向に加工します。オフセット順:
等高線と等高線の間パスの加工順序を、片側オフセットした順で行います。工具の磨耗による加工段差が発生しませんが、回避移動距離が長くなります。
場所順:
等高線と等高線の間パスの加工順序を場所毎に行います。下図のような横長の平坦部では回避移動距離を減らした経路となります。
<場所優先(距離短縮)> <オフセット順>平行(単方向):
機能タブにて[等高線角度範囲指定]をチェックした場合にのみ有効となります。
未仕上がり部を走査線の単方向で加工する経路を作成します。平行(往復):
機能タブにて[等高線角度範囲指定]をチェックした場合にのみ有効となります。
未仕上がり部を走査線の往復で加工する経路を作成します。
加工境界の未仕上がり加工を行わない:
加工境界上の未仕上がり経路を作成するかどうかを設定します。
ただし、角度指定の時は参照されません。
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<「加工境界の未仕上がり加工を行わない」がOFFの時>
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<「加工境界の未仕上がり加工を行わない」がONの時>
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注意)
未仕上がり加工において、メスモデルの上面を加工したくない場合は、加工範囲のZ最大値を、モデルのZ最大値よりピッチ分下げて設定してください。
逆に、メスモデルの上面を加工したい場合は、加工範囲のZ最大値を、モデルのZ最大値より高く設定します。
また、オスモデルの底面を加工したくない場合は、加工範囲のZ最小値を、モデルの底面と同じ高さにします。
オスモデルの底面を加工したい場合は、加工範囲のZ最小値をモデルの底面より低く設定します。
経路と経路の間をつなぐピック移動の形状を指定します。
直線:
未仕上がり部周回経路間を曲面に沿って直線状に結びます。形状沿い:
未仕上がり部周回経路間を斜め方向に連結します。
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<直線>
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<形状沿い>
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切込み角度:
XY平面に対する斜め切込みの傾斜角度を入力します。注意)
・形状沿い切込み角度は、経路に正確に反映されるわけではなく、多少の誤差が生じることがあります。
・未仕上がり[経路作成モード]が[交互]の場合は、形状沿いピックは使用できません。接線切込み使用:
形状沿いのアプローチを等高線に対して接線連続で進入・退避します。
<OFF> <ON>
経路計算のときに、加工形状ファイルを参照せず、加工対象モデルのフェイス、ボディのCADデータを直接参照するので、ファセットの目が出ない加工経路が作成されます。
注意)
「CADデータを利用して計算する」の機能は以下の指定の場合無効です。
・加工工具がボール工具ではない場合
・加工対象のモデルがVer.5.1までに取り込みしたものである場合
・未仕上がり部タブで「未仕上がり部を加工しない」が指定されている場合(等高線の経路部分は[CADデータを利用して計算する]に対応していません)
・モデル取り込みした面がSTLの場合
作成した経路を食い込みチェック機能で確認した場合、CADデータと加工形状ファイルとの誤差により、食い込みと見なされる場合があります。
「CADデータを利用して計算する」を使用すると、使用しないときよりも数十倍の計算時間がかかります。