工程設計/作業の呼び出し

パラメータのコンバータ比較表

Ver4.2、Ver5.0で廃止された機能をVer5.1以降の機能へパラメータ自動変換する機能を説明します。
Ver4.2、Ver5.0以前で作成したデータに廃止機能を含む場合、そのパラメータは現バージョンのパラメータに自動的に変換されます。
自動変換は以下の操作を行うときに行われます。

パラメータ変換が行われた時、以下のようなダイアログが変換対象機能の種類の数だけ表示され、変換が行われたことを告知します。OKを押して、続行して下さい。

以下は、変換される機能と変換後の機能の一覧です。

 
変換される機能
変換後の機能
変換概要
Ver4.3以降 等高線ストック荒取り 等高線荒取り 機能ごと
等高線荒取り2 等高線荒取り 機能ごと
ペンシル2 特殊ペンシル 機能ごと
Ver5.1以降 荒取り 等高線荒取り 機能ごと
仕上げ 等高線仕上げ 機能ごと
螺旋仕上げ 等高線仕上げ 機能ごと
等ピッチ加工 面なり 機能ごと
水平加工 平坦部 機能ごと
隅取り 特殊隅取り 機能ごと
隅取り(旧) 特殊隅取り 機能ごと
ペンシル 特殊ペンシル 機能ごと
ペンシル(旧) 特殊ペンシル 機能ごと

変換する際、[トレランス]-[残り代]は、[残り代],[工具軸方向残り代]の両方へ設定されます。

注意)
Ver5.1以降で一度パラメータ変換された工程設計プロジェクトを、Ver5.0以前の環境において再び使用する場合の動作は保証できません。変換後そのまま計算実行しても前バージョンと完全に同じ形状の経路が作成される訳ではありません。
パラメータ変換後は、念のため、設定内容を確認の上、変更の必要がある場合は変更して下さい。次頁に、パラメータ変換内容の内、注意を要するパラメータを示します。

パラメータのコンバータ比較表

等高線ストック荒取り
 
等高線ストック荒取り
等高線荒取り
制限、注意事項

[Z切込み]-[補助Z切込みを指定する]   対応していません。Z等ピッチの設定に変更します。
[XY切込み]-[最終切削幅]   対応していません。







[アプローチタイプ]-[スパイラル] アプローチタイプ スパイラルはヘリカルに置き換え、[高さ]は[切込み高さオフセット]に設定される点以外は、パラメータ名通りです。
[水平アプローチ長さ]   対応していません。延長量に置き換えたい場合、変換後、手動で設定してください。
[アプローチ]-[リトラクト高さ] [回避]-[エアカット(上方向)]  




[送り速度]-[重切削速度]   対応していません。
[最小厚み]   対応していません。
[加工条件]-[連結距離]   対応していません。
[下穴指定]   対応していません。
[加工領域の外側を自由空間として扱う]   対応していません。
等高線荒取り2
 
等高線荒取り2
等高線荒取り
制限、注意事項

[境界タイプ]-[外側->内側]/[内側->外側]   対応していません。
[切り込みモード]-[周回(素材形状沿い)]  

[XY切込み]-[切り込みモード]-[周回]
[加工パターン]-[内側から外側]には設定しない。

[XY切込み]-[切り込みモード] -[平行]   [XY切込み]-[切り込みモード] -[平行(単方向)]
往復であっても常に平行(単方向)で設定。




[水平アプローチ]   対応していません。




[送り速度]-[ピック速度] [送り速度]-[アプローチ速度]&[ピック速度]&[リトラクト速度]  
[隅部、溝部精度]   対応していません。
ペンシル2
 
ペンシル2
特殊ペンシル
制限、注意事項

[加工方向]-[倣い下げ,駆け上がり]   [加工方向]-[ダウンカット]
[幅方向複数]   対応していません。




[送り速度]-[ピック速度] [送り速度]-[アプローチ速度]&[リトラクト速度] [ピック速度]はペンシル(旧)には対応していません。
[オプション]-[近似係数]   対応していません。
[オプション]-[削除長さ係数]   対応していません。
[高度な設定]- [計算間隔を調整する]   対応していません。
[計算タイプ]-[深物], [浅物]   対応していません。
荒取り
 
荒取り
等高線荒取り
制限、注意事項

[Z切込み]-[Z切込み調整]

ボール工具、ブルノーズ工具(切込み量≦コーナー半径)の場合
[Z切込み]-[カスプ]

ブルノーズ工具(切込み量>コーナー半径)、フラット工具の場合
[Z切込み]-[ピッチ]

[カスプ]の[カスプハイト]は以下のように設定されます。

[切込み量] [切込み量]または[カスプ最大]  
[Z最小切込み量] [カスプ最小]  
[外側より切削]   対応していません。





[アプローチタイプ]-[ヘリカル] アプローチタイプ ヘリカルはスパイラルに置き換え、 [切込み高さオフセット]は[開始高さ]、[荒取り開始高さ]に設定されます。また、[最大切込み角度]は[傾斜角度]に置き換えられます。




[下穴指定] [下穴指定] [下穴指定]のパラメータがアプローチタブへ移動します。





XY切込み量>工具半径の場合 [大ピッチ対策]  
仕上げ
 
仕上げ
等高線仕上げ
制限、注意事項

[Z切込み]-[Z切込み調整]

ボール工具、ブルノーズ工具(切込み量≦コーナー半径)の場合
[Z切込み]-[カスプ]

ブルノーズ工具(切込み量>コーナー半径)、フラット工具の場合
[Z切込み]-[ピッチ]

[カスプ]の[カスプハイト]は以下のように設定されます。

[切込み量] [切込み量]または[カスプ最大]  
[Z最小切込み量] [カスプ最小]  
[経路作成モード] [未仕上がり部]-[経路作成モード] [経路作成モード]のパラメータが未仕上がり部タブへ移動します。




[フィッティング]   対応していません。
[水平Rの最大切込み角度]   対応していません。




[断面間連結]-[連結距離]   対応していません。
[断面間連結]-[直線] [断面間連結]-[直線]  
[断面間連結]-[形状沿い] [断面間連結]-[形状沿い]  
[断面間連結]-[切込み角度] [断面間連結]-[切込み角度]  
[断面間連結]-[接線切込み使用] [断面間連結]-[接線切込み使用]  
螺旋仕上げ
 
螺旋仕上げ
等高線仕上げ
制限、注意事項

[Z切込み]-[Z切込み調整]   対応していません。




[フィッティング]   対応していません。
[水平Rの最大切込み角度]   対応していません。




[断面間連結]-[連結距離]   対応していません。
[インコーナーR]   対応していません。
等ピッチ加工
 
等ピッチ加工
面なり
制限、注意事項

[加工方向]-[往復][下向き加工][上向き加工]   対応していません。
変換時に、これらのパラメータは[ダウンカット]へ変更されます。




[フィッティング]   対応していません。
水平アプローチR、水平リトラクトR、垂直アプローチR、垂直リトラクトRが全て0 [アプローチを付ける]オフ

水平アプローチR、水平リトラクトR、垂直アプローチR、垂直リトラクトRがいずれかが設定されている

[アプローチを付ける]オン  
[半径] 垂直アプローチ]-[垂直アプローチR]が設定されます。 
[最大補間半径] 垂直アプローチ(アプローチR、リトラクトR)、水平アプローチ(アプローチR、リトラクトR)のうちの最大値*2が設定されます。
[最小補間半径] 垂直アプローチ(アプローチR、リトラクトR)、水平アプローチ(アプローチR、リトラクトR)のうちの最大値が設定されます。




[断面間連結]-[連結距離] [断面間連結]-[最大距離]  
[断面間連結]-[形状沿い] [断面間連結]-[形状沿い]  
[断面間連結]-[切込み角度] [断面間連結]-[切込み角度]  
[断面間連結]-[接線切込み使用] [断面間連結]-[接線切込み使用]  
[傾斜部経路制限]   対応していません。
[終端のみ削除]   対応していません。
水平加工
 
水平加工
平坦部
制限、注意事項

  [水平加工モードを使用する] 変換時にオンに設定されます。

  [進行方向]-[内側→平坦部境界]  





[フィッティング]   対応していません。
  [アプローチを付ける] 変換時にオンに設定されます。
  [半径] [垂直アプローチ]-[垂直アプローチR]が設定されます。
  [最大補間半径] 垂直アプローチ(アプローチR、リトラクトR)、水平アプローチ(アプローチR、リトラクトR)のうちの最大値*2が設定されます。
  [最小補間半径] 垂直アプローチ(アプローチR、リトラクトR)、水平アプローチ(アプローチR、リトラクトR)のうちの最大値が設定されます。




[加工順序]   対応していません。
[オプション]-[削除幅]   対応していません。
隅取り
 
隅取り
特殊隅取り
制限、注意事項

[加工方向]-[混在]   対応していません。
変換時に、このパラメータは[ダウンカット]へ変更されます。




[フィッティング]   対応していません。




[オプション]-[谷の角度]   対応していません。
[傾斜参照] [傾斜参照] [傾斜参照]のパラメータが機能タブへ移動します。
[スパイラル連結]   対応していません。
[経路作成モード]-[削り残し後にセンターペンシル経路追加する] [経路作成モード]-[削り残し後にセンターペンシル経路追加する] [経路作成モード]のパラメータが機能タブへ移動します。
隅取り(旧)
 
隅取り(旧)
特殊隅取り
制限、注意事項

[加工方向]-[混在]   対応していません。
変換時に、このパラメータは[ダウンカット]へ変更されます。




[フィッティング]   対応していません。




[傾斜参照] [傾斜参照] [傾斜参照]のパラメータが機能タブへ移動します。
[経路作成モード]-[削り残し後にセンターペンシル経路追加する] [経路作成モード]-[削り残し後にセンターペンシル経路追加する] [経路作成モード]のパラメータが機能タブへ移動します。
ペンシル
 
ペンシル
特殊ペンシル
制限、注意事項

  [高精度モードを使用する] 変換時にオンに設定されます。
[複数段切込み]- [幅方向複数切込み]   対応していません。
[半径増大量]   対応していません。




[フィッティング]   対応していません。

 

変換対象の機能を含む作業を開き、パラメータ変換が行われた後、計算実行や作業の保存を行うと、その作業のバックアップが作成されます。
バックアップは、作業のフォルダに「autobackup_作業のフォルダ名称」というフォルダを作成して作業を開く前の*.pddとmodelフォルダを保存します。
例)

Ver4.5以前では、ポケット機能の加工対象形状は加工範囲ノードに登録していました。Ver.4.5以降では機能パネル内の「加工領域、島領域→領域設定ボタンにて設定する使用となります。Ver.4.5以前の工程パレット、テンプレートは加工範囲ノードの領域形状を、「加工領域、島領域」へ自動的に統合する処理を行います。

Ver4.7SP2以降では、削り残し2機能は廃止いたします。Ver.4.7SP2以降で、過去の削り残し2を含んだ作業、あるいは工程パレット、機能パレット、テンプレートを使用すると、削り残しへ自動変換します。
パラメータ変換時に、以下のパラメータは無視されます。

削り残し2
 
削り残し2
削り残し
制限、注意事項
機能 前工具コーナー半径   前工具ボール工具として設定。
加工工具も 削り残しの制限に準ずる。
切削方向   対応していません。
アプローチ 垂直アプローチR 3D円弧アプローチ

オプション [谷の角度]   対応していません。
[傾斜角度判定方法]   対応していません。
[削除長さ係数]   対応していません。
[高度な設定]-[計算間隔]   対応していません。
[近似係数]   対応していません。
[計算タイプ]   対応していません。


Ver4.7SP2以降では、等高線仕上げと、特殊等高線機能を統廃合し、「等高線仕上げ」の機能名称で計算側は旧来の特殊等高線で経路作成を行います。パラメータ変換において無視されるパラメータはありません。

 

Ver5.0以降では、ペンシルとペンシル(旧)を統廃合し、「特殊ペンシル」の機能名称で計算側は旧来のペンシル(旧)で経路作成を行います。パラメータ変換において無視されるパラメータはありません。