制限事項

• 基準となる水平面のないモデルや、自由曲面のモデルは、自動分類の対象外です。

  上記のようなモデルは、ほとんどの部位が穴形状、ポケットなどの部位に分類されず、 フィーチャ認識を使用するメリットがない形状

  
  
• 開口部あるいはポケットのフィーチャ種類で、その形状が切り欠き部か、あるいは、リブ形状であるかなどの区別をつけることはできません。

• アプローチ点とリトラクト点の指定はＤＢの機能ファイルの設定を固定として、自動認識に対応していません。
  

• 円筒穴の下段に角穴のあるいくつかのパターンには対応していません。ＣＡＤ側で、円筒穴を貫通穴と認識し、形状パターンデーターベース(STB)でも対応できないパターンとなるか、意図しない結果となります。
  
  
• 円筒穴あるいは角穴の止め穴で、下層に任意形状のポケットや横方向の穴とつながっている場合、止め穴ではなく、貫通穴として認識される場合があります。
• 角穴４段、５段のパターンには対応していません。
• モデルパネル内でのサブモデルはフィーチャ取り込み先の対象に対応していません。
• ＣＡＤ側、ＣＡＭ側で、複数階層のポケットを図のような縦割りの区間で加工するよう認識、登録や、編集をすることはできません。
  
  
  
• 深穴分割は、深さを２等分するのみで、ラップさせる分割や、表面と裏面を違う深さ、あるいはラップの量を変えるような編集はできません。分割した後で個別にフィーチャ情報の編集パネルから穴深さを変えることで回避してください。
  
  
  
• 「加工深さ」の扱いは、Ver.4.9とVer.5.0以降とでは異なります。
  Ver.4.9でカスタマイズ・作成した形状パターンファイルは以下の例を参考に調整してください。
  この調整をしないと、必要以上に深く加工してしまうことがあります。 また、フィーチャ形状をプレビュー表示した場合の形状も、Ver.4.9とVer.5.0以降とでは異なります。
  
  

  Ver.4.9			Ver.5.0以降
  1_深さ+2_深さ			2_深さ
  1_深さ+2_深さ+3_深さ			3_深さ
  1_深さ+2_深さ+3_深さ+4_深さ			4_深さ
  1_深さ+2_深さ+3_深さ+4_深さ+5_深さ			5_深さ

  
  
  
  
• ドラッグ移動でのツリー順序変更操作についての制限
  • 複数段のポケットを分離するような移動操作、あるいは上層下層の順を入れ替えるような移動操作はで きません。 穴グループをドラッグしてポケット複数段を超えての入れ替えは可能です。

  　　　

• 複数ツリーを選択しての移動はで きません。また、別のフィーチャグループツリーの中へ含めるような操作はできません。
• オプションダイアログ→一般タブ→「工具優先プロジェクトを出力する」にチェックを指定している場合、ツリー順序の移動操作は使用できません。

　

• 複数段穴の最下段が貫通穴で、「逆方向から加工」の操作の後に、再び「逆方向から加工」で元の方向からの加工に戻しても、元のフィーチャグループ内に合成することはできません。
• 同じ穴径、同じ穴種でツリーを分けていた場合、ドラッグ操作で、元のフィーチャグループに合成することはできません。
• ドラッグ操作で順番変更をした内容をパレットを開いた状態に戻すことはできません。CADからフィーチャ取り込みし直してください。

• フィーチャ情報を編集後、加工フィーチャ再構築をしないと、作成工程に反映 されません。編集後、緑色アイコンで表示されていても、再構築が必要となる場 合があります。
• 複数段ポケットに下穴加工の穴あけ工程を登録すると、各階層に穴あけ工程が 作成されます。下穴加工を行うのは１階層に限定してください。
• Mold穴あけ連動の工具情報テーブルの加工条件設定には対応していません。
• フィーチャ情報を編集した内容はCAD側に反映はしません。
• オプションダイアログ→一般タブ→「工具優先プロジェクトを出力する」にチェックを指定している場合、加工フィーチャツリーでのツリー順序の移動操作は使用できません。
• 深穴分割は２等分する仕様となっています。深穴分割された穴をフィーチャ情報の編集パネルで穴深さを変更することはできますが、 表側裏側の穴寸法は連動しません。
  また、分割された片方の穴を削除すると元の深穴の長さに戻らない制限があります。

• アンダーカット部があるモデルで表面から加工できる部分のみ認識したい場合でも、「表面方法」、「裏面方向」の両方を指定することを推奨します。もし、片側方向からのみ認識させようとした場合、下図のような貫通ポケットの部分や貫通した２段穴を認識できません。

  

• 例えば、２段穴のドリル工程で、両段の穴にG01交差穴工程コードでのドリル工程を登録のとき、後発のG01交差穴工程コードでも減速した加工情報となります。
  先発のG01交差穴工程コードで加工済みの所を、後発のG01交差穴工程コードで減速しないように考慮することはできません。

  　

  縦方向の穴を加工後、 横方向の穴をG01交差穴ドリル加工の 経路の例	もし３つ目の工程コードでも G01交差穴ドリル加工を指定すると、 そちらでも余分に減速します。

  
  
• 各種DB編集ダイアログ→CSV情報テーブルよりcsv指定し「編集」を選択すると、F2CCSVEditのパネルが起動しますが、このパネルではVisual Basic のコンポーネント(MSFLXGRD.OCX)が必要となります。
  もしコンポーネントがインストールされていないと、一覧が真っ白に表示されることがあります。
  他のアプリケーションのインストールでコンポーネントがOS環境にある場合は問題ありませんが、上記現象が発生した場合、MicroSoftのサイトよりVisual Basic 6.0 Service Pack 6 のコンポーネントを入手の上、インストールしてください。
• 斜め方向の穴は、「ワーク表面に合わせる」「ワーク裏面に合わせる」には対応ていません。
  任意形状のワーク表面に合わせる穴延長には対応していません。
  
• [Z値による工程化]がOFFの場合、加工フィーチャの加工順番付けとグループ化は加工フィーチャ再構築の時にやり直しします。 （例えば加工フィーチャツリー上でドラッグ＆ドロップによるツリーの順序の変更、あるいは、複数並んだ同寸の穴を分離していたとしても、加工フィーチャ再構築の実行、あるいはパレットの再オープンで元に戻ります。）