補助機能パラメータ／ミラー・・・制限

補助機能パラメータ

ミラー・・・制限

加工

主機能の経路が作成されていない場合は、ＣＬマネージャの計算結果の表示が "異常終了" となります。
穴あけ加工用経路には、「逆転モード」は参照されません。
また、加工方向をＺ軸以外に傾けるようなミラーはできません。
「逆転モード」の「断面毎逆転」と「切込み方向逆転」の両方にチェックを入れると、エアカット（下方向、上方向）が逆になります。
等高線仕上げ、等高線(2.5D)にてインコーナーRの最大と最小に異なる値を指定、もしくは「最終仕上げを行う」を指定の上、ミラーを行うと、インコーナーR部の加工順序にて、隅部が先に加工されます。ミラー部を利用する場合は、最大、最小を同値にして、最終仕上げを行わない指定で使用してください。
等高線仕上げにて「交互」または「等高線後未仕上がり」を指定して作成した経路に対して、「断面毎逆転」を指定しても作成された経路の加工順序は加工に適さない物になります。
また、等高線経路の後にトリムしてミラーを加えた場合にも、加工順序が不適切になる場合があります。
「逆転モード」を指定する場合、ミラーで作成された経路のピック部は回避動作に変更されます。
基準経路でアプローチ点を設定した場合は、正常にミラーできません。
基準経路でアプローチタイプを「スパイラル」や「形状沿い」に設定した場合は、正常にミラーできません。
主機能のパラメータの設定にて、回避最適化（もしくは最適回避高さ）が設定された経路に対してミラーした場合、経路の回避高さは保証されません。

「断面毎逆転」のみを指定、または、「切込み方向逆転」のみを指定の場合、経路の加工方向をダウンカット／アップカットの方向へ調整し直しするため、経路の回避部（エアカット、サブエアカット、早送り）は、必ず付け直しします。
この付け直しの過程でアプローチは削除されるため、両ケースの設定では、アプローチが付加されない制限があります。
以下は、両ケースでの制限に基づき、正常に使用できるケースをまとめたものです。ここに記載していないケースは上記の制限があるので使用を避けてください。

「断面毎逆転」のみを指定する場合

以下の機能は正常にミラーできます。
但し一部に前提条件・制限があります。
これ以外の条件では、加工順序が変更されたり、アプローチがなくなるなど、ミラー処理不可能なため不適切な経路が作成されます。

機能	条件・制限
トロコイド	中間回避高さを指定した時のみ正常にミラーできる。
等高線荒取り	平行加工を指定した時のみ正常にミラーできる。
等高線仕上げ	未仕上がりを指定しない時のみ正常にミラーできる。
平坦部
走査線仕上げ	ミラーで作成された経路の駆け上がり・倣い下げは逆転する。
走査線荒取り
面なり
輪郭	スパイラル以外の設定では正常に動作する。
自由経路
面沿い	アプローチタイプの設定で「なし」を指定した時のみ正常にミラーできる。
面沿い(連続面)	アプローチタイプの設定で「なし」を指定した時のみ正常にミラーできる。
等高領域	アプローチタイプの設定で「垂直」を指定した時のみ正常にミラーできる。
等高2.5D	XY切込み回数が1回の場合のみ正常にミラーできる。
ポケット	アプローチタイプの設定で「垂直」で、水平アプローチが未設定の時のみ正常にミラーできる。
ガイドカーブ

「切込み方向逆転」のみを指定する場合

以下の機能は正常にミラーできます。
「走査線仕上げ」「平坦部」「面なり」「自由経路」「面沿い」「面沿い(連続面)」「ガイドカーブ」

これ以外の機能は、加工順序が変更されたり、アプローチがなくなるなど、ミラー処理不可能なため不適切な経路が作成されます。

「切込み方向逆転」を行うと、加工順序が変わります。
基経路によっては、下から上に加工するような経路になるので、ミラーで作成された経路はシミュレーションなどで確認してください。

例えば。。。。

「断面毎逆転」、「切込み方向逆転」の両方を指定する場合

以下の機能は正常にミラーできます。
但し条件・制限があります。
これ以外の条件では、加工順序が変更されたり、アプローチがなくなるなど、ミラー処理不可能なため不適切な経路が作成されます。

機能	条件・制限
走査線仕上げ	ミラーで作成された経路の駆け上がり・倣い下げは逆転する。
平坦部
面なり
自由経路
面沿い	アプローチタイプの設定で「なし」を指定した時のみ正常にミラーできる。
面沿い(連続面)	アプローチタイプの設定で「なし」を指定した時のみ正常にミラーできる。
ガイドカーブ

機能