並列する曲線群を含むサーフェイスを作成する
【コマンド概要】
- 並列する曲線群を指示し、その曲線群が含まれるサーフェイスを作成します。
- それぞれの曲線の指示点によって、曲線の向きが補正されます。
- 指示曲線数が2つの場合は、ルールド面が作成されます。
- 指示曲線数の最大はスプライン最大構成点数となります。
- 指示された曲線の構成点数は以下のようになります。
- LNE :2
- SPL :元の構成点数
- ARC :1/4円弧当たりの構成点数(SPMSの4番)をN、円弧の角度をAとすると
- (N−1)*A/90°+1の整数化
- CNC :ARCと同様(ただし、角度ではなく始終点での接ベクトルを用います)
【オペレーション例】
1. 指示した曲線の構成点数の最大数がU方向、指示した曲線数がW方向の構成点数となりメッセージに表示されます。そこで、U方向、W方向の構成点数を入力することもできます。
- 並列する曲線 ID ID (ID)# <1> <2> <3> <4> C/C
- U方向の構成点数 : 12 * C/R
- W方向の構成点数 : 4 * C/R
- 構成点数 : U=12 , W=4

2. 各曲線の向きは指示位置に近い端点から他方の端点方向となるので、曲線の向きが同一でなかったり曲線の順番が連続でないとねじれた面が作成されます。
アクティブリストより曲線を入力する場合、曲線の向きは始点から終点とし、曲線の順番はG−No.の若い方からの順になります。
- 並列する曲線 ID ID (ID)# <1> <2> <3> C/C
- U方向の構成点数 : 5 * C/R
- W方向の構成点数 : 3 * C/R
- 構成点数 : U=5 , W=3

3. 指示する曲線の数が少なく、曲線の構成点数が多い場合などに、サーフェイスの構成点がアンバランスになります。これはインターセクションやプロジェクション時に、処理の方向によって精度やデータ量がまちまちになる原因となりますので、U方向構成点(曲線構成点数)とのバランスを考慮してW方向の構成点数を入力して補正して下さい。
- 並列する曲線 ID ID (ID)# <1> <2> C/C
- U方向の構成点数 : 20 * C/R
- W方向の構成点数 : 2 * 10 C/R
- 構成点数 : U=20 , W=10

4. 特殊な形状の曲線が入力された場合、サーフェイスを作成することはできますが、形状チェックは行っていないので、オフセットやインターセクション時などに正常に処理されない場合があります。
- 並列する曲線 ID ID (ID)# <1> <2> C/C
- U方向の構成点数 : 15 * C/R
- W方向の構成点数 : 2 * C/R
- 構成点数 : U=15 , W=2

5. サーフェイスは指示された曲線の対応する構成点同士を結ぶように作成されているため、直観とは異なるサーフェイスが作成されることがあります。このような場合DSSFにより形状を確認することができます。
以下の例のように、面内線が面の境界をはみ出すことがあります。
- 並列する曲線 ID ID (ID)# <1> <2> C/C
- U方向の構成点数 : 5 * C/R
- W方向の構成点数 : 2 * C/R
- 構成点数 : U=5 , W=2

6. 対応する構成点を結ぶと、面の番線がつづみのようにねじれて、面がへこんでしまうことがあります。
(曲線の対応する構成点同士がねじれない位置にあるように注意して下さい。)
- 並列する曲線 ID ID (ID)# <1> <2> C/C
- U方向の構成点数 : 8 * C/R
- W方向の構成点数 : 2 * C/R
- 構成点数 : U=8 , W=2

7. 閉じた曲線を指示する場合、指示点による曲線の向きが判定できませんので、元の曲線の向きをそろえておく必要があります。
(アクティブリスト処理の場合も同様です。)
- 並列する曲線 ID ID (ID)# <1> <2> <3> C/C
- U方向の構成点数 : 12 * C/R
- W方向の構成点数 : 3 * C/R
- 構成点数 : U=12 , W=3
