5 コンフィギュレーションファイル

5.1 DXFファイルR12Jのコンフィギュレーションファイル

コンフィギュレーションファイルは、DXF変換を行う場合に、線種の対応や、テキストのスケールファクタなどの初期値を設定するものです。

コンフィギュレーションファイルは、TEXTファイルで作成します。入力は1カラム目から行って下さい。

先頭から4文字で、何のパラメータか判断し、それに続く数値や文字を解読します。 パラメータと変数は、必ず続けて入力して下さい。

 

5.1.1 コンフィギュレーションファイルの設定

コンフィギュレーションファイルは、自動的に「(インストールドライブ):\HZS\Draw\Dxf\dxfcnf.cnf」が設定されます。

5.1.2 コンフィギュレーションファイルのパラメータ

コンフィギュレーションファイルのパラメータは、以下の14個です。

パラメータ
項目
初期値

DXF

Space-E/Draw

ウィンドウの左下X座標
-1000.0
ウィンドウの左下Y座標
-1000.0
ウィンドウの右上X座標
1000.0
ウィンドウの右上Y座標
1000.0
フォントと線種の対応
 
クラスとレイヤーの対応
 
ファイル上書き許可の切換え
OFF
文字スケールファクタ
1.25
日本語、英語の切換え
J

Space-E/Draw

DXF

クラスとレイヤーの対応
 
フォントと線種の対応
 
ファイル上書き許可の切換え
OFF
文字スケールファクタ
0.8
ポリゴンのブランク考慮
OFF
日本語、英語の切換え
J

5.1.3 DXFからSpace-E/Drawへ変換する場合のパラメータ

◆図面範囲(XMIN, YMIN, XMAX, YMAX)

Space-E/Draw上のウィンドウの左下、右上の座標値を設定します。

記入例:

XMIN-1000
YMIN-1000
XMAX1000
YMAX1000

 

◆線種名称と線種番号の対応(FNDM)

線種名称(DXF)と線種番号(Space-E/Draw)の対応付けを行うパラメータです。線種名称「CENTER」と線種番号「7」の対応を設定する場合は、以下のように記入します。

記入例:

FNDMCENTER=7

 

◆画層名称とクラス番号の対応(CLDM)

画層名称とクラス番号の対応付けを行うパラメータです。画層名称「A」とクラス番号「15」の対応を設定する場合は、以下のように記入します。

記入例:

CLDMA=15

 

◆文字スケールファクタ(SCDM)

AutoCADの文字とSpace-E/Drawの文字では、同じ文字サイズでも、見た目の大きさが異なります。

そこで見た目の大きさを合わせる為のスケールファクタです。スケールファクタを「1.25」に設定する場合は、以下のように記入します。

記入例:

SCDM1.25

注意)
表題欄がある図面は、スケールファクタを1に設定して下さい。スケールを与えると文字が枠からはみ出すことがあります。

◆ファイルの上書き許可の切換え(REPM)

作成されるファイル(Space-E/Draw)の上書きを許可する、メッセージ出力切り換えスイッチです。

作成されるSpace-E/Drawファイルが、同じ名称ですでに存在しているとき、スイッチの切換えにより、メッセージを変えることができます。

  • OFFの場合(初期値)
  • 強制的に別のファイル名称の入力を要求されるので、上書きすることはありません。

  • ONの場合
  • ここでY, y, C/C(Enterキー)を入力した場合、上書きされます。

    N, nを入力された場合、

    のメッセージが表示され、上書きすることなく別のファイル名称で作成することができます。

    REPMを「ON」に設定する場合は、以下のように記入します。

    記入例:

    REPMON

     

    5.1.4 Space-E/DrawからDXFへ変換する場合のパラメータ

    ◆線種番号と線種名称の対応(FNMD)

    線種番号(Space-E/Draw)と線種名称(DXF)の対応付けを行うパラメータです。FNMDの設定は以下の3種類の方法があります。

    記入例:

    FNMD2=DASHED

    記入例:

    FNMD4-6=CONTINUOUS

    記入例:

    FNMD3,8,9=CENTER

    ◆クラス番号と画層名称の対応(CLMD)

    クラス番号(Space-E/Draw)と画層名称(DXF)の対応付けを行うパラメータです。CLMDの設定は以下の3種類の方法があります。

    記入例:

    CLMD100=A

    記入例:

    CLMD101-103=B

    記入例:

    CLMD1,2,4,7=C

    ◆文字スケールファクタ(SCMD)

    DXFからSpace-E/Drawへの変換の文字スケールファクタ(SCDM)で明記しているように、AutoCADの文字とSpace-E/Drawの文字では、同じ文字サイズでも、見た目の大きさが異なります。

    そこで見た目の大きさを合わせるためのスケールファクタです。文字スケールファクタを「0.8」 に設定する場合は、以下のように記入します。

    記入例:

    SCMD0.8

    注意)
    表題欄がある図面は、スケールファクタを1に設定して下さい。スケールを与えると文字が枠からはみ出すことがあります。

    ◆ファイルの上書き許可の切換(REPD)

    作成されるファイルの上書きを許可する、メッセージ出力切換スイッチです。

    作成されるDXFファイルが、同じ名称ですでに存在している場合、スイッチの切換により、メッセージを変えることができます。

  • OFFの場合(初期値)
  • 強制的に別のファイル名称の入力を要求されるので、上書きすることはありません。

  • ONの場合
  • ここでY, y, C/C(Enterキー) を入力した場合、上書きされます。

    N, nを入力した場合、

    のメッセージが表示され、上書きすることなく別のファイル名称で作成することができます。

    REPMを「ON」に設定する場合は以下のように記入します。

    記入例:

    REPDON

    ◆ポリゴンのブランクの考慮(BLNK)

    ポリゴン・ポリライン要素のブランクを考慮するかどうかの、切換を行うパラメータです。

    ブランクを考慮せず、全て出力する。

    ブランクを考慮し、いくつかのポリラインに分割して出力する。

    ※ 図の点線部分は、画面上では空白です。

    ブランクを考慮する設定を行う場合は、以下のように記入します。

    記入例:

    BLNKON

     

    5.1.5 共通のパラメータ

    ◆日本語、英語の切換(LANG)

    日本語と英語の切換を行います。初期値は「J」(Japanese)ですが、「E」(English)以外の文字は全て日本語メッセージとなります。

    英語とする場合は、以下のように設定を行います。

    記入例:

    LANG=E

    ※ 英語版でのDXFファイル作成について

    英語版でDXFファイルを作成するとき、次の事項が変更になります。

    a) PAT要素の文字列については、英数字、及び特殊記号はアスキーコードに変換し、TEXTデータとして出力します。その他の文字(漢字、カナ、ひらがな)は、全てブランクにします。
    b) TXT要素の文字列については、英数字、及び特殊記号はそのまま出力し、その他の文字(漢字、カナ、ひらがな)は、全てブランクにします。
    c) TABLESセクションにおけるSTYLEテーブルの出力では、「BIGFONT」表記せずブランクにします。

     

    5.1.6 記入例

    *Space-E―>DXF
    SCMD0.8
    XMIN-1000.0
    YMIN-1000.0
    XMAX1000.0
    YMAX1000.0
    BLNKON
    CLMD100=A
    CLMD101-110=B
    CLMD111-120=E
    CLMD1,2,4,8,=C
    FNMD0=DASHED
    FNMD2=CENTERLINE
    FNMD3,8,9=PHANTOM
    FNMD4-6=CENTER REPDON

    *DXF―>Space-E
    SCDM1.25
    CLDMA=29
    CLDMB=1
    CLDMC=5
    FNDMDASHED=3
    FNDMCENTERLINE=4
    FNDMPHANTOM=6
    FNDMCENTER=0
    REPMOFF
    LANG=E

     

    5.2 DXFファイルR13J, R14のコンフィギュレーションファイル

    コンフィギュレーションファイルは、変換を行なうときに参照する変数を設定するファイルです。

    コンフィギュレーションファイルはTEXTファイルで作成します。入力は1カラム目から行って下さい。1カラム目が「*」の場合は、コメント行です。

    先頭から4文字で、何のパラメータか判断し、それに続く数値や文字を解読します。パラメータと変数は必ず続けて入力して下さい。

     

    5.2.1 コンフィギュレーションファイルの設定

    コンフィギュレーションファイルは、自動的に「(インストールドライブ):\HZS\Draw\Dxf\dxfr13.cnf」が設定されます。

     

    5.2.2 コンフィギュレーションファイルのパラメータ

    コンフィギュレーションファイルのパラメータは、以下の21個です。

    パラメータ
    内容

    Space-E/Draw

    DXF

    線種番号と線種名称の対応
    クラス番号と画層名称の対応
    文字スケールファクタ
    サブモデル変換後のディレクトリ
    シンボル変換後のディレクトリ
    出力ファイルのコードの選択

    DXF

    Space-E/Draw

    図面範囲の左下X座標
    図面範囲の左下Y座標
    図面範囲の右上X座標
    図面範囲の右上Y座標
    線種名称と線種番号の対応
    文字スケールファクタ
    任意の画層の変換方法
    画層名称とクラス番号の対応

    サブモデルのファイル名称のUID
    (拡張エンティティデータ内にファイル名称を持たない場合)

    サブモデルのファイル名称の拡張子
    (拡張エンティティデータ内にファイル名称を持たない場合)

    公差、はめあい記号の文字大きさの倍率(1段表示)
    公差、はめあい記号の文字大きさの倍率(2段表示)
    スプラインの表示分割数
    線分と見なせるスプラインの処理方法
    寸法線への変換

     

    5.2.3 DXFからSpace-E/Drawへ変換する場合のパラメータ

    ◆図面範囲(XMIN, YMIN, XMAX, YMAX)

    DXFからSpace-E/Drawへ変換を行う場合は、図面範囲を設定できます。「XMIN」,「YMIN」 が左下のX座標およびY座標を表し、「XMAX」,「YMAX」 が右上のX座標およびY座標を表します。

    左下の座標が(-1000, -1000)、右上の座標が(1000, 1000)の場合は以下のようになります。

    記入例:

    XMIN-1000
    YMIN-1000
    XMAX1000
    YMAX1000

     

    ◆線種名称と線種番号の対応(FNDM)

    線種名称(DXF)と線種番号(Space-E/Draw)の対応付けを行うパラメータです。線種名称「CENTERX2」と線種番号「7」の対応を設定する場合は、以下のように記入します。

    記入例:

    FNDMCENTERX2=7

     

    ◆文字スケールファクタ(SCDM)

    DXFとSpace-E/Drawの変換を行うとき、文字幅などが異なる場合があります。そこで、文字の大きさを変更するためにスケールをかけます。このスケールを「SCDM」によって設定します。初期値は「1」です。

    文字の大きさを0.8倍に設定する場合は、以下のように記入します。

    記入例:

    SCDM0.8

    ◆任意の画層(ELAY)

    任意の画層については、「1」にすると画層は100〜255のクラス番号の繰り返しとなり、「0」にすると任意の画層の全てがクラス番号2へ変換されます。初期値は「0」です。

    記入例:

    ELAY0

    ELAY1の場合の画層とクラス番号の対応:

    画層名称
     
    クラス番号
    L000
    100
    L001
    101
    L002
    102
     
    L155
    255
    L156
    100
    L157
    101
     

    ※ 画層L156以降に再度、クラス番号100番以降が割当てられます。

     

    ◆画層名称とクラス番号の対応(CLDM)

    画層名称(DXF)とクラス番号(Space-E/Draw)の対応付けを行うパラメータです。画層名称「A」とクラス番号「100」の対応を設定する場合、以下のように記入します。

    記入例:

    CLDMA=100

     

    ◆サブモデルのファイル名称(CUID, EXTN)

    外部参照の図形挿入を変換するときに、要素の拡張エンティティデータ内にファイル名称を持たない場合(Space-E/DrawからDXFへ変換を行なったことのない要素)は、「CUID」で設定したUIDと、「EXTN」で設定した拡張子を、複合図形名称の前後に付加したファイル名称を変換後のファイル名称とします。「CUID」の初期値は「XGGG」であり、「EXTN」の初期値は「MF」です。

    記入例:

    CUIDXGGG
    EXTNMF

     

    ◆公差、はめあい記号の文字大きさの倍率(MTTA, MTTB)

    公差、はめあい記号の文字の大きさは、主寸法文字の何倍にするかで設定を行います。「MTTA」が1段表示のパラメータであり、「MTTB」が2段表示のパラメータです。「MTTA」の初期値は0.83333であり、「MTTB」の初期値は0.60000です。以下にパラメータの設定方法を示します。

    記入例:

    MTTA0.83333
    MTTB0.60000

     

    ◆スプラインの表示分割数(SPDV)

    変換されたスプラインの表示分割数の設定を行います。値を大きくするとスプラインの形状が滑らかになります。「SPDV」の初期値は10です。以下にパラメータの設定方法を示します。

    表示分割数を12に設定する場合は、以下のように記入します。

    記入例:

    SPDV12

     

    ◆線分と見なせるスプラインの処理方法(SPDM)

    4次以下のスプラインで線分と見なせるものを線分として変換するかどうかを指定します。スプラインとして変換する場合は4次のスプラインだけが処理対象です。以下にパラメータの設定方法を示します。

    記入例:

    SPDM0   線分として変換(既定値)

    SPDM1   スプラインとして変換

     

    ◆寸法線への変換(DMCV)

    寸法線を寸法線として変換するか、個別要素として変換するかのパラメータです。「DMCV」の初期値は0(寸法線に変換する)です。以下にパラメータの設定方法を示します。

    寸法線に変換しない(個別要素にする)に設定する場合は、以下のように記入します。

    記入例:

    DMCV1

     

    5.2.4 Space-E/DrawからDXFへ変換する場合のパラメータ

    ◆線種番号と線種名称の対応(FNMD)

    線種番号(Space-E/Draw)と線種名称(DXF)の対応付けを行うパラメータです。以下の3種類の設定方法があります。

    記入例:

    FNMD2=DASHEDX2

    記入例:

    FNMD4-6=CONTINUOUS

    記入例:

    FNMD3,8,9=CENTER2

    注意)
    「CONTINUOUS」,「HIDDEN2’,’HIDDEN」,「DASHEDX2」,「CENTER2」,「CENTERX2」,「’PHANTOM2」,「PHANTOMX2」,「DOT2」,「BYLAYER」以外の線種名称を設定した場合、線種名称は設定した名称になりますが、その名称の線種テーブルのデータは、「CONTINUOUS」(実線)と同じになります。

     

    ◆クラス番号と画層名称の対応(CLMD)

    クラス番号(Space-E/Draw)と画層名称(DXF)の対応付けを行うパラメータです。以下の3種類の設定方法があります。

    記入例:

    CLMD100=A

     

    記入例:

    CLMD101-103=B

    記入例:

    CLMD1,2,4,7=C

    注意)
    画層名称に1〜255以外の名称を設定した場合、新しく画層が作られます。ただし、線種は「CONTINUOUS」(実線)となり、色番号は「2」となります。

     

    ◆文字スケールファクタ(SCMD)

    DXFとSpace-E/Drawの変換を行なうとき、文字幅などが異なる場合があります。また、同じ文字サイズであっても、見た目の文字の大きさが異なります。そこで、文字サイズを変更し見た目の大きさを同じにするためにスケールをかけます。このスケールを「SCMD」によって設定します。初期値は「1」です。

    文字の大きさを1.25倍に設定する場合は、以下のように記入します。

    記入例:

    SCMD1.25

     

    ◆サブモデル変換後のディレクトリ(MPTH)

    サブモデル(MDL)を含めてDXF変換を行なう場合は、AutoCAD側でサブモデルを外部参照ファイルとして 取込む時のディレクトリを設定することが必要です。初期値は「%DRAW_HOME%\work_field\」です。 外部参照ディレクトリを「C:\run_field\model\」に設定する場合は、以下のように記入します。

    記入例:

    MPTHC:\run_field\model\

     

    ◆シンボル変換後のディレクトリ(SPTH)

    シンボル(SYM)を含めてDXF変換を行なう場合は、AutoCAD側でシンボルを外部参照ファイルとして 取込む時のディレクトリを設定することが必要です。初期値は「%DRAW_HOME%\work_field\」です。 外部参照ディレクトリを「C:\run_field\symbol\」に設定する場合は、以下のように記入します。

    記入例:

    SPTHC:\run_field\symbol\

     

    ◆出力ファイルのコード選択(EORS)

    出力ファイルのコードを選択します。初期値はEUCコードとなります。

    EORS
    出力ファイル・コード
    1
    Shift-JIS
    その他
    EUC

    出力ファイルのコードをShift-JISに設定する場合は、以下のように記入します。

    記入例:

    EORS1

     

    5.2.5 記入例  

    コンフィギュレーションファイルのデフォルトの状態では、以下のように設定されています。

    *--- Space-E -------> DXF
    SCMD1.0
    MPTH%DRAW_HOME%\work_field\
    SPTH%DRAW_HOME%\work_field\
    EORS1

    *--- DXF -------> Space-E
    SCDM1.0
    CLDM0=2
    CUIDXGGG
    EXTNMF
    ELAY0
    MTTA0.83333
    MTTB0.6
    SPDV10
    DMCV0

     

    5.3 DXFファイル2000のコンフィギュレーションファイル

    コンフィギュレーションファイルは、変換を行なうときに参照する変数を設定するファイルです。

    コンフィギュレーションファイルはTEXTファイルで作成します。入力は1カラム目から行って下さい。1カラム目が「*」の場合は、コメント行です。

    先頭から4文字で、何のパラメータか判断し、それに続く数値や文字を解読します。パラメータと変数は必ず続けて入力して下さい。

     

    5.3.1 コンフィギュレーションファイルの設定

    コンフィギュレーションファイルは、自動的に「(インストールドライブ):\HZS\Draw\Dxf\dxf2k.cnf」が設定されます。

     

    5.3.2 コンフィギュレーションファイルのパラメータ

    コンフィギュレーションファイルのパラメータは、以下の19個です。

    パラメータ
    内容

    DXF

    Space-E/Draw

    図面範囲の左下X座標
    図面範囲の左下Y座標
    図面範囲の右上X座標
    図面範囲の右上Y座標
    線種名称と線種番号の対応
    文字スケールファクタ
    任意の画層の変換方法
    画層名称とクラス番号の対応

    サブモデルのファイル名称のUID
    (拡張エンティティデータ内にファイル名称を持たない場合)

    サブモデルのファイル名称の拡張子
    (拡張エンティティデータ内にファイル名称を持たない場合)

    公差、はめあい記号の文字大きさの倍率(1段表示)
    公差、はめあい記号の文字大きさの倍率(2段表示)
    スプラインの表示分割数
    寸法線への変換

     

    5.3.3 DXFからSpace-E/Drawへ変換する場合のパラメータ

    ◆図面範囲(XMIN, YMIN, XMAX, YMAX)

    DXFからSpace-E/Drawへ変換を行う場合は、図面範囲を設定できます。「XMIN」,「YMIN」 が左下のX座標およびY座標を表し、「XMAX」,「YMAX」 が右上のX座標およびY座標を表します。

    左下の座標が(-1000, -1000)、右上の座標が(1000, 1000)の場合は以下のようになります。

    記入例:

    XMIN-1000
    YMIN-1000
    XMAX1000
    YMAX1000

     

    ◆線種名称と線種番号の対応(FNDM)

    線種名称(DXF)と線種番号(Space-E/Draw)の対応付けを行うパラメータです。線種名称「CENTERX2」と線種番号「7」の対応を設定する場合は、以下のように記入します。

    記入例:

    FNDMCENTERX2=7

     

    ◆文字スケールファクタ(SCDM)

    DXFとSpace-E/Drawの変換を行うとき、文字幅などが異なる場合があります。そこで、文字の大きさを変更するためにスケールをかけます。このスケールを「SCDM」によって設定します。初期値は「1」です。

    文字の大きさを0.8倍に設定する場合は、以下のように記入します。

    記入例:

    SCDM0.8

    ◆任意の画層(ELAY)

    任意の画層については、「1」にすると画層は100〜255のクラス番号の繰り返しとなり、「0」にすると任意の画層の全てがクラス番号2へ変換されます。初期値は「0」です。

    記入例:

    ELAY0

    ELAY1の場合の画層とクラス番号の対応:

    画層名称
     
    クラス番号
    L000
    100
    L001
    101
    L002
    102
     
    L155
    255
    L156
    100
    L157
    101
     

    ※ 画層L156以降に再度、クラス番号100番以降が割当てられます。

     

    ◆画層名称とクラス番号の対応(CLDM)

    画層名称(DXF)とクラス番号(Space-E/Draw)の対応付けを行うパラメータです。画層名称「A」とクラス番号「100」の対応を設定する場合、以下のように記入します。

    記入例:

    CLDMA=100

     

    ◆サブモデルのファイル名称(CUID, EXTN)

    外部参照の図形挿入を変換するときに、要素の拡張エンティティデータ内にファイル名称を持たない場合(Space-E/DrawからDXFへ変換を行なったことのない要素)は、「CUID」で設定したUIDと、「EXTN」で設定した拡張子を、複合図形名称の前後に付加したファイル名称を変換後のファイル名称とします。「CUID」の初期値は「XGGG」であり、「EXTN」の初期値は「MF」です。

    記入例:

    CUIDXGGG
    EXTNMF

     

    ◆公差、はめあい記号の文字大きさの倍率(MTTA, MTTB)

    公差、はめあい記号の文字の大きさは、主寸法文字の何倍にするかで設定を行います。「MTTA」が1段表示のパラメータであり、「MTTB」が2段表示のパラメータです。「MTTA」の初期値は0.83333であり、「MTTB」の初期値は0.60000です。以下にパラメータの設定方法を示します。

    記入例:

    MTTA0.83333
    MTTB0.60000

     

    ◆スプラインの表示分割数(SPDV)

    変換されたスプラインの表示分割数の設定を行います。値を大きくするとスプラインの形状が滑らかになります。「SPDV」の初期値は10です。以下にパラメータの設定方法を示します。

    表示分割数を12に設定する場合は、以下のように記入します。

    記入例:

    SPDV12

     

    ◆寸法線への変換(DMCV)

    寸法線を寸法線として変換するか、個別要素として変換するかのパラメータです。「DMCV」の初期値は0(寸法線に変換する)です。以下にパラメータの設定方法を示します。

    寸法線に変換しない(個別要素にする)に設定する場合は、以下のように記入します。

    記入例:

    DMCV1

     

    5.3.4 記入例  

    コンフィギュレーションファイルのデフォルトの状態では、以下のように設定されています。

    *--- DXF -------> Space-E
    SCDM1.0
    CLDM0=2
    CUIDXGGG
    EXTNMF
    ELAY0
    MTTA0.83333
    MTTB0.6
    SPDV10
    DMCV0