フィレット面を作成する方向は、曲面と曲面では4つ、曲線と曲面では2つあります。どこにフィレット面を作成するかを示します。
フィレット方向が形状より明らかである場合でも条件の合った方向点を指示する必要があります。
・2曲面の交線を求めます。
・ガイド曲線の各構成点にその点での接線方向を法線とする断面を仮想し元の2面との交線を求めます。
・それぞれの断面上で2曲面との交線に、フィレット円弧(R)を作成します。
・求められた円弧を継いでフィレット面を作成します。
曲面と曲面のフィレットの場合は2曲面の交線、曲線と曲面とのフィレットの場合はその曲線自身がフィレットのガイド曲線となりますが、あらかじめ作成しておいたスプラインなどの曲線をガイド曲線として指示することができます。これは主に以下のような場合に行います。
ガイド曲線はあくまでもフィレット円弧の法線方向と計算範囲を決定するためのものであり、特に元の曲線上とか、交線近くである必要はありません。
(1)曲面と曲面が接しているか離れていて交線が求まらない場合
(2)2曲面の交線をガイド曲線とするフィレット面がうねる場合
(3)フィレット面の範囲を制御したい場合
(4)フィレット面の構成点数を制御したい場合
ガイド曲線の一部区間だけを計算対象とする場合のその区間を示す2つの平面のことです。
エンドプレーンは無限平面として参照するので、その形や大きさは意味を持ちません。
この平面が元の曲面のいずれかと2交線で交わる場合、正しく計算区間を示せない場合があります。
フィレット円弧の計算はこの平面とガイド曲線の交点までを範囲として行いますが、必ずしもこの平面に接してフィレット面が作成されるわけではありません。
フィレット面作成のために求まるフィレット円弧(スプライン化)、円弧の中心点、中心点列を結ぶスプラインを一時表示するか、アイテム化するか選択できます。
これはフィレット面が望み通りに作成されない場合や一部を他のコマンドで編集を行う場合などに利用します。
入力した半径の数によってフィレット面の半径は以下のように決定されます。
(1)入力半径数1個の場合(一定半径)
(2)入力半径数2個の場合(直線補間)
(3)入力半径数3個の場合(スプライン補間)
フィレット面のU方向(フィレット円弧方向)構成点数は、1/4円弧分割数(SPMSの4番)を考慮して決まります。
W方向は、フィレット円弧の個数(ガイド曲線の構成点数に準じます)が構成点数となります。
U方向構成点数×W方向構成点数がサーフェイス最大構成点数を超えないように注意して下さい。