曲線
1.曲線について
スプラインアイテムはB-スプライン曲線理論によって作成される滑らかな曲線です。
構成点は曲線が通過する各点のことです。また、制御点とは構成点がその近似点となるような点のことです。
2.曲線の特徴
(1)曲線の作成(SPL)
- ・通過点列を与えて曲線を作成します。通過点列はアクティブリストに点アイテムを登録して与えることもできます。ただし、点アイテムはソートしておきます。
- ・SPMSの2番を設定することにより閉曲線を作成することができます。
(2)交点指示
- スプラインは他の全てのアイテムとの交点を指示することができます。
(3)面取り(FILT)
- ・半径を指定して、円弧面取りを行なうことができます。
- ・2つの曲線をつなぐ面取りを行なうことができます。
(4)トリム(TRIM)
- スプラインをその曲線上の任意の点でトリムすることができます。ただし延長はできません。
(5)2つのスプラインを端点で連結(ESPL)
- ・連結点の近傍ではスプラインの形状が若干変化します。
- ・連結後のスプラインの属性はすべて、はじめに指示したスプラインの属性を受け継ぎます。
(6)構成点を修正(移動、追加、削除)して、スプライン形状を修正(ESPL,EDTP)
(7)構成点においてスプラインを切断(ESPL)
- 既存のスプラインを任意の構成点で、形状を完全に保存したまま切断することができます。
(8)スプラインを滑らかに延長(ESPL)
- ・長さや到達平面を指定してスプラインを延長することができます。
- ・元のスプラインの端点の曲率が0でなければ、この曲率は滑らかに0に収束するように延長されます。
(9)スプラインの一部区間を滑らかにする(ESPL)
- 修正区間の接ベクトルと2点(端点)でスプラインを定義し、構成点数は変えずにスプラインの一部だけを修正します。
(10)曲線を指定区間のスプラインに変換(ESPL)
- ・スプラインを指定する場合、指定した構成点数のスプラインに置換されます。だだし、均等処理であり、端点の接ベクトルは考慮されません。
- ・スプライン以外のアイテムを指示する場合、元のアイテムは変更されずに残ります。端点の接ベクトルは考慮されます。
(11)複数の曲線を連結してスプラインで置換(ESPL)
- ・あらかじめ対象アイテムをチェインリストに登録しておきます。
- ・連続する複数の曲線上に点をサンプリングし、それらの点列により1本のスプラインを作成します。
(12)曲線のオフセット(OFSP,OFST)
- ・スプラインをオフセットすると、元のスプラインと同じ構成点数で近似的にスプラインを作成します。これは、スプラインの曲率に対して、オフセット量が小さい場合有効となります。しかし、元のスプラインと同じ構成点数では精度よく表現できない場合は、SPMSの設定により構成点数が3倍のオフセットしたスプラインを作成することができます。
- ・コニックをオフセットすると、スプラインが作成されます。
- ・円、円弧、コニックなどは、曲線が存在する平面上でオフセットされ、線分、スプラインは指定された基準平面の法線方向に対してオフセットされます。
(13)曲線の曲率(DSCU)
- SPMSの設定で曲率を表示します。また、2点を指示したその差から、曲率表示ラインの最大長さを求める場合、SPMSの設定を無視して曲率を表示することができます。
(14)曲面上あるいは曲面の境界にスプラインを作成(BOSP)
- 作成するスプラインの数を入力し、曲面上あるいは曲面の境界にスプラインを作成することができます。