曲面
1.曲面について
スプラインと同じように構成点と制御点を持ちます。

折れた形状の面を表現するときは、折れ目でサーフェイスを分けます。

2.曲面の特徴
(1)並列する複数の曲線よりサーフェイスを作成(BSSF)
- 並列する曲線はすべて同一構成点数のスプラインであるものとします。もし、スプラインの構成点数が同一でないか、スプライン以外の曲線が含まれている場合には、すべてを同一構成点数(最大構成点数)のスプラインに補間した後、スプライン曲面が作成されます。

- U方向 :指示したスプラインの方向(アイテムの構成点数)
- 構成点数は並列した曲線のうち最も構成点数の大きいものと等しくなります。
- W方向 :スプラインが描かれる方向(アイテム数)
- 構成点数は指示した曲線数に等しくなります。
- スプラインが2本の場合、W方向は2になり、精度の悪い面が作成されるので、必ず3以上にします。ただし、並列する曲線が2本である場合は、ルールド面が作成されます。
- U、W方向の構成点数によって面にたくさんのパッチができます。このパッチがなるべく正方形に近くなるようにU、W方向の構成点数を決めるようにします。
(2)4つの境界曲面によりサーフェイスを作成(BCSF)
- 3〜4境界曲線よりボカシ面を作成します。境界曲線は連結している順番に指示します。

(3)回転面を作成(RVSF)
- 母線を回転軸に対して回転して曲面を作成します。
- 回転の角度範囲を指定することができます。

(4)管状面を作成(PISF)
- 曲線を軸にし、半径を指定して管状面を作成します。

(5)スイープ面を作成(SWSF)
- 断面曲線をガイド曲線に沿ってスイープさせた曲面を作成します。

(6)掛け合わせ面を作成(MLSF)
- 2つの曲線を掛け合わせ、面を作成します。下図の例では、X-Z断面の形状を曲線1より、Y-Z断面の形状を曲線2より受け継ぐように掛け合わせた曲面が作成されます。

(7)オフセット面を作成(OFSF)
- 曲面上の適当な数の抽出点をオフセットした点群から、曲面を新たに作成します。ただし、曲面の形状に対して、オフセット量が極端に大きくないことを想定しています。

(8)フィレット面を作成(FISF)
- 交差する2つの曲面に対して、その交差曲線に沿って一定もしくは可変の半径でフィレットした曲面を作成します。

(9)曲面とアイテムの交線を作成(SFIN)
- 曲面と曲線の交わる位置に点を作成し、曲面と曲面の交わる位置にはスプラインを作成します。また、平面と平面の交わる位置には、線分を作成します。

(10)曲面にアイテムを投影(SFPR)
- 曲面上に、点もしくは曲線を投影してアイテムを作成します。投影の方向ベクトルを与えて投影することも、曲面の法線方向に投影することもできます。
- 曲線を投影するとスプラインが作成されます。ただし、線分を平面に投影するときのみ、線分が作成されます。

(11)2つの曲面を滑らかにつなぐサーフェイスを作成(CNSF)

(12)サーフェイストリム(SFTR)
- 曲面上に任意の曲線を投影して、この投影曲線により曲面をトリムすることができます。

(13)曲面の解析(DSCC)
- SPMSの設定に従い曲率を表示することができます。また、2点を指示した座標値の差から、曲率表示の最大長さを求めることにより、SPMSの設定を無視して曲率を表示することができます。
(14)ブレンド面を作成(BLSF)
- 断面曲線とガイド曲線からブレンド面を作成します。

(15)ドライブ面を作成(DRSF)
- 断面曲線とガイド曲線からドライブ面を作成します。

(16)平面を作成(PLN)
- 入力点を順に結ぶ閉曲平面として作成します。
- 入力項目は多角形の各頂点となる点です。ただし、各点は同一平面上に存在しなければなりません。
- また、ねじれのないように指示しなければなりません。
- 作成した平面アイテムを指示するときは常に辺を用い、平面上の空間で指示することはできません。