4.M3−MD変換

4.1 機能   

M3-MD変換は、GRAD/CUBEで作成したモデルファイル(M3)をSpace-E/Drawのモデルファイル(MD)へ相互変換できるプログラムです。

4.2 ダイアログの各項目の説明

(1) 変換対象となるファイルのあるフォルダを指定します。
(2) 変換対象のフォルダを「フォルダの参照」ダイアログで指定します。
(3) 変換対象となるファイル名称のテンプレート(ワイルドカード)を指定します。
(4) 変換対象となるファイルの一覧が表示されます。ファイル名称をクリックすると、(11)の変換するファイル名称に追加されます。
(5) 変換タイプを指定します。「M3→MD」、「MD→M3」から選択します。
(6) 変換するデータフォーマットを指定します。「Unix」、「WindowsNT」から選択します。
(7) (4)での変換対象の一覧すべてが、(11)の変換するファイル名称に追加されます。
(8) (11)の変換するファイルすべてを解除します。
(9) 変換したファイルを出力するフォルダを指定します。
(10) 出力フォルダを「フォルダの参照」ダイアログにて指定します。
(11) 変換するファイルの一覧が表示されます。ファイル名称をクリックすると、変換するファイルから解除します。
(12) M3-MD変換のログをファイルに出力するかを指定します。
(13) M3-MD変換のログファイル名称
(14) M3-MD変換のログファイルを「ファイルを開く」ダイアログにて指定します。
(15) ログファイルに対する記述方法を選択します。「追加」、「上書き」から選択します。
(16) 変換処理を実行します。
(17) 現在のダイアログの各パラメータを保存します。各パラメータは、パラメータファ   イルに保存されます。パラメータファイルについては、「4.3 M3-MD変換ダイアロ   グ・パラメータファイル」を参照してください。
(18) M3-MD変換のダイアログを終了します。

4.3 M3-MD変換ダイアログ・パラメータファイル

4.3.1 パラメータファイルについて

ダイアログの各パラメータは、M3-MD変換ダイアログ・パラメータファイルに保存されています。ファイル名称は、「m3mdgui.cnf」で、出荷時は、%DRAW_HOME%¥run_fieldにインストールされています。環境変数「M3MD_GUI」でパラメータファイルを指定すれば、M3-MD変換の対象となるパラメータファイルを変更することができます。

4.3.2 パラメータファイルの内容について

パラメータファイルに記載されているパラメータ名称と内容は、以下の通りです。

パラメータ名称
内 容
INPTDIR 変換対象のフォルダ名称
OUTPDIR 出力フォルダ名称
CONVTYP

変換タイプ

1:M3→MD
2:MD→M3

DATAFMT

データフォーマット

1:Unix
2:WindowsNT

LOGFLAG

ログファイルの記録

1:記録する
2:記録しない

LOGFILE ログファイル名称
LOGMODE

ログファイルの記録方法

1:追加
2:上書き

パラメータファイルの内容は、以下の例のようになっています。

INPTDIR,C:¥HZS¥draw¥work_field
OUTPDIR,C:¥HZS¥draw¥work_field
CONVTYP,1
DATAFMT,1
LOGFLAG,1
LOGFILE,C:¥TEMP¥m3md.log
LOGMODE,2

4.4 注意・制限事項

4.4.1 MD→M3の変換

(1)

以下のアイテムタイプは、M3ファイルに持ち込めません。  
FAN,MDL,DIM,MSH,SND,MLP,COL

(2)

文字(TXT,NUM,PATのアイテムタイプ)は、仕様の相異により3次元アイテムとして持ち込まれます。文字を出力していたウィンドウのウィンドウ平面が、文字の置かれる平面となります。
この他、寸法線などのウィンドウアイテムとして作成されたアイテムは、通常の3次元アイテムとして持ち込まれます。

(3) シンボルは、作成されたウィンドウに関わらず、すべてX-Y平面に平行に配置して持ち 込まれます。
(4) MDファイルでのスクリーンレイアウト情報は、そのまま持ち込まれます。 しかし、ウィンドウの情報に関しては、スクリーンに直接対応付けられているディスプレイウィンドウ情報のみ、ウィンドウ名称「WINDOW××」(××:通し番号)として持ち込みます。したがって、持ち込めるウィンドウ情報は、最大4つまでとなります。
(5) M3ファイルに設定されているUVS空間は、すべてのウィンドウのmin-maxエリアを  包括する大きさになります。

4.4.2 M3→MDの変換

(1)

文字(TXT,NUM,PATのアイテムタイプ)は、文字の置かれる平面と合致するウィンウ平面を持つウィンドウに対してのみ、ウィンドウアイテムとして持ち込まれます。  
合致するウィンドウがない場合は、変換することができません。  
また、寸法線については、定義された平面の方向に関わらず、X-Y平面(STDウィンドウ)のウィンドウアイテムとして持ち込まれます。

(2)

GRADE/CUBEで表示されていたウィンドウは、Space-E/Draw側ではウィンドウ名称「ISO××」(××:通し番号)で保存されます。ただし、ウィンドウ定義ベクトルがSpace-E/Draw側標準ウィンドウのベクトルと同じ場合は、標準のウィンドウ名称を割り当てます。
また、GRADE/CUBE画面上の表示状態は、そのままSpace-E/Drawビューポート内の表示領域として復元されますが、ウィンドウエリアは、UVS領域いっぱいに自動設定されます。

(3) カレント属性、セレクトマスクなどの各種モードは自動的に初期設定されます。

4.4.3 ダイアログにおける制限

M3-MD変換おけるダイアログでの制限は以下の表のようになります。

項 目
制 限
フォルダ名称 最大512バイト
対象となるファイルの件数 最大1万件
ログファイル名称 最大512バイト