印刷ユーティリティ

処理概要

「作図処理(印刷)」は、Space-E/ModelerのDRAWコマンドなどで作成した作図データを作図機へ出力するための、ユーティリティプログラムパッケージです.作図データは、図1.1に示すように、2つのステップで処理されます.各ステップのプログラムには、実行時に各種パラメータを与えることができます.これらのパラメータにより、作図時の詳細条件を設定したり、処理終了時のファイルの取扱い方法を指定するなど、柔軟な運用を可能としており、容易に目的とする図面を得ることができます.

◆ベクター変換処理 (fdrtdv)

作図データファイル(ドロー・サブファイルと呼ぶ)を制御パラメータに従って作図機のペンのUP,DOWNなどの動作情報(ベクターデータと呼ぶ)に変換し、中間ファイル(ドロー・ベクターファイルと呼ぶ)の出力を行ないます.制御パラメータは、入力ドロー・サブファイルの指定や、図面の部分拡大・分割、作図条件別ドロー・ベクターファイル出力などの機能制御、線種、線幅、ペン番号と物理ペン番号との対応付けなどの作図条件の定義を行なうために用います.作図条件を指定しない場合は、標準値を用いてベクターデータへの変換処理を行ないます.

 

◆作図出力処理 (plot_xxxx)

fdrtdvで出力したドロー・ベクターファイルのデータを作図機固有の命令コードに変換し出力します.実行するプログラムや制御パラメータは、作図機フォー マットや接続形態により異なります.表1-1に、プログラム名と標準サポートする作図機フォーマットと、接続形態の対応一覧表を示します.

表1-1 作図出力処理プログラム一覧表(標準サポート作図機)

No. 1
プログラム名
作図機フォーマット
接続形態
1
plot_hpgl HP-GLフォーマット オンライン
2
plot_hpgl2 HP-GL/2フォーマット オンライン
3
plot_dscan DSCANフォーマット オンライン