説明制限操作オプション

プレス工程設計/ブランク展開(HSDEV)

ブランク展開する

[注意] 本コマンドは、Space-E/BLANKのコマンドです.
ご利用には、Space-E/BLANKのライセンスが必要です.

[説明]
  • 指定したボディ、フェイスをブランク展開します.展開形状はZ=0の平面上に作成します.
  • 長さの単位はmmを基準とした計算を行っています.長さ 1 を 1[mm] として扱っています.
  • [実行モード]では、成形タイプを指定します.成形タイプは以下の通りです.
    • [ベンド]
    • [フォーム]
    • [ドロー]
  • [素材]では、ブランク展開するフェイスの素材を選択します.
  • [板厚]では、ブランク展開するフェイスの板厚を選択します.
  • [肉厚補正率]では、ブランク展開す るフェイスの肉厚を補正する係数を指定します.
    • 補正値がプラス値の場合、フェイス群を上面の方向に肉厚補正率×板厚だけ補正してブラ ンク展開します.
    • 補正値がマイナス値の場合、フェイス群を下面の方向に肉厚補正率×板厚だけ補正してブ ランク展開します.
  • [解析条件]の[荷重設定]では、 フェイスに荷重の設定をします.1つのパッド/ホルダー毎に設定します.
    • 1つまたは複数のフェイスを指示して【確定】すると、1つのパッド/ホルダーの設定が終了し、次のパッド/ ホルダーの荷重設定に移ります.フェイスを指示せず【確定】すると、[荷重設定]を終了します.
    • 指定したフェイスに荷重を設定します.
    • [荷重]では、設定する荷重の値を指定します.
      • 単位はkgf(=kgw)になります.
        1kgf=9.80665Nが成り立ちます.
    • [OK]で、設定した内容を確定します.
    • [クリア]で、設定した内容を全て削除します.
  • [許容誤差を定義]では、ステッチの 隙間誤差を定義します.
  • [解析精度]では、ブランク展開計算 に使用するファセットの精度を指定します.
    • [法線角度]では、隣り合う2つのファセット法線ベクトルが成す角度の許容値で、隣接面間の法線角度を設定 します. 0<「法線角度」<90度で指定できます.小さい円柱などをきれいに出力したい場合に有効です.
    • [近似誤差]では、ファセット(多面体)と母曲面の隙間の許容値で、曲面と平面との誤差を設定します. 0.000001以上の値が指定できます.
    • [アスペクト比]では、ファセット(三角形)の辺の比率を設定します. 極端に鋭角の三角形が出力されるのを防止します. 0〜1.0の範囲で指定し、0の場合は未参照、1の場合は正三角形に近い三角形が出力されます. アスペクト比を指定すると計算時間が極端に劣化します.
    • [辺の長さ]では、ファセットの一辺の長さの最大値を設定します.値が0の場合は考慮されませ ん.
  • [進捗の詳細を表示]では、ブランク展開処理の進捗状況を画面に表示するかどうかを指定します.表示する場合、ブラ ンク展開を実行するとコマンドプロンプトが開いて進捗状況が表示されます.
  • [展開形状を線分・円弧で近似する] では、展開形状を線分・円弧で近似するかどうかを指定します.
    • チェックを入れた場合、線分・円弧で近似した展開形状を作成します.
    • チェックを入れない場合、線分のみで展開形状を作成します.
  • ボディ、フェイスを選択して【確定】すると、設定した解析精度のファセットデータと青い太線でオープンエッジが画面 上に表示され、実行の確認ダイアログが表示されます. また展開結果に悪影響を与える可能性のあるエラーファセットが強調表示されます.
    • [正常面]では、問題のないファセットの表示をするかどうかを設定します.
    • [下向き面]では、-30度よりも下を向いているファセットの表示、削除をするかどうかを設定します.
    • [細長面]では、内角が5度以下のファセットの表示、削除をするかどうかを設定します.
    • [面積ゼロ面]では、面積がゼロのファセットの表示、削除をするかどうかを設定します.
    • [表示]では、正常面、下向き面、細長面、面積ゼロ面の表示をするかどうかを指定します.
    • [削除]では、下向き面、細長面、面積ゼロ面を削除するかどうかを指定します.
    • [実行]では、表示されているファセットでブランク展開を実行します.
    • [再設定]では、[解析精度][素材][板厚]の設定に戻ります.
  • 解析精度の確認で[実行]をすると、設定された荷重面のファセットデータが画面上に表示され、設定の確認ダイアログ が表示されます.
    • [実行]では、 表示されている荷重面でブランク展開を実行します.
    • [再設定]では、[解析精度][素材][板厚]の設定に戻ります.
  • ブランク展開の計算が終了すると、展開形状が作成されます.
    展開形状はカレント座標系のXY平面上に作成されます.
    また、解析結果が画面に表示され、評価することができます.
  • 作成された展開形状は、グループ化されます. グループ名は「素材名(板厚)」(素材名、板厚はオプションで指定した内容)となります. グループ名が既に使用されている場合は、「素材名(板厚)_1」「素材名(板厚)_2」...となります.
  • [評価モード]では、評価するモード を指定します.
    • [板厚]では、板厚の分布をカラーマップ表示します.
    • [板厚減少率]では、板厚の減少率をカラーマップ表示します.
  • [コンタータイプ]では、カラーマッ プの描画方法を指定します.
    • [シェーディング]では、グラデーションをかけて描画します.
    • [要素]では、ファセットの要素単位で色分けして描画します.
  • [レンジ]には、カラーに対する板厚、または板厚減少率の値範囲が表示されます.
  • [解析結果を保存する]では、カラーマップ表示の情報を保存するかどうかを指定します.保存されたデータは、《ダイ フェース設計/板厚分布》で確認できます.

[制限]

[操作]

ブランク展開 ブランク展開(荷重設定) ブランク展開(エラーファセット表示)


ブランク展開
解析するFACE/BODYを指 示してください.  〈1〉 〈2〉 【確定】
この解析精度で実行しますか? 【実行】
この荷重設定で実行しますか? 【実行】
 

ブランク展開(荷重設定)
解析するFACE/BODYを指 示してください.  〈1〉 〈2〉 【荷重設定】
荷重を設定するFACEを指示してください.  〈3〉【確定】 【確定】
解析するFACE/BODYを指示してください. 【確定】
この解析精度で実行しますか? 【実行】
この荷重設定で実行しますか? 【実行】

 


ブランク展開(エラーファセット表示)
解析するFACE/BODYを指示してください. 〈1〉〈2〉【確定】
この解析精度で実行しますか? 【実行】
この荷重設定で実行しますか? 【実行】

[オプション]

[肉厚補正率:1.0] [肉厚補正率:-1.0]
     
重ねて表示した場合  
[荷重:100]
[荷重:100000]
[辺長さ:10] [辺長さ:20]
[隙間:0.05] [隙間:0.01]
[近似:ON] [近似:OFF]
[評価モード:板厚] [評価モード:板厚減少率]
[コンタータイプ:
シェーディング]
[コンタータイプ:要素]
[正常面:ON]
[下向き面:ON]
[細長面:ON]
[面積ゼロ面:ON]
[正常面:ON]
[下向き面:ON]
[細長面:OFF]
[面積ゼロ面:ON]
[正常面:OFF]
[下向き面:ON]
[細長面:OFF]
[面積ゼロ面:ON]