傾斜スライド作成(ASLIDE)

アンダーカット設計／傾斜スライド作成（ASLIDE）

傾斜スライドを作成する

［説明］

コア側おも型、内側アンダーカット部の基準点、スライド方向を指示します。
コア側おも型と傾斜スライドとの接触面は、自動的に集合演算されます。
コマンドを起動した際、属性情報からコア側おも型は自動認識されます。
コア側おも型を自動認識できなかった場合は、「コア側おも型を指示してください」というメッセージが表示されるので、コア側おも型を指示します。
[スライド量]では、傾斜スライドがスライド方向に移動する距離を入力します。
[突き出し量]では、傾斜スライドが傾斜ピンにより押し上げられる距離を入力します。

[傾斜角度]では、傾斜ピンの角度を入力します。[スライド量]と[突き出し量]の値から計算されます。
この時、計算された傾斜角度の端数は切り上げられ、この傾斜角度を元に、スライド量が再計算されます。


		[スライド量]に「50」を入力します		[傾斜角度]の値が「19」と算出され、[突き出し量]と[傾斜角度]より、[スライド量]が「51.649142」と算出されます

[傾斜スライド深さ]では、指示したアンダーカット部分の基準点から、傾斜スライドの底面までの深さを入力します。
[傾斜スライド長さ]では、スライド方向への傾斜スライドの長さを入力します。
[傾斜スライド幅]では、スライド方向から傾斜スライドを見た時の傾斜スライドの幅を入力します。
[両側勾配角度]では、傾斜スライドの両側の勾配角度を入力します。
[背面勾配クリアランス]では、傾斜スライドの背面の勾配角度と、傾斜角度との差を入力します（傾斜スライドの背面勾配角度は、「傾斜角度＋背面勾配クリアランス」から算出されます）。
スライド方向の指示には、次の2種類があります。
- 2点指示
  原点となるアンダーカット部の基準位置と、スライド方向の参照位置を指示します。
- 参照線分の指示
  原点となるアンダーカット部の基準位置と、スライド方向を参照する線分を指示します。
  
  <2点指示>
  
  <参照線分指示>
原点となるアンダーカット部の基準位置を指示すると、ビューがXY平面に変わるので、ここで2点目を指示、または参照する線分を指示します。
スライド方向は、マウス右ボタンで確定します。右ボタンで確定するまで何度でも変更できます。
スライド方向を表す矢印の長さは、スライド量を表します。[スライド量]を変更すると、その値に合わせて矢印の長さも変更されます。
また、矢印を指示すると、方向が反転します。
傾斜スライド作成後、以下のMold属性が傾斜スライドに付加されます。
- スライド方向の方向ベクトル
- 傾斜ピンの方向ベクトル
- 傾斜角度
- 突き出し量

［制限］

スライド方向指示の際に参照できるエッジは直線のみです。
スライド方向の方向ベクトルはXY平面に平行になります。

［操作］

2点指示によるスライド方向の指定（おも型指示）

線分参照によるスライド方向の指定（おも型自動認識）

2点指示によるスライド方向の指定（おも型指示）

	コア側おも型を指示してください〈1〉アンダーカット部の基準位置を指示してください [入力モード：中心点]〈2〉基準位置を指示すると、ビュー方向がXY平面に切り替わります。
[スライド量：13.985362] [突き出し量：200] [傾斜角度：4] [傾斜スライド深さ：10] [傾斜スライド長さ：50] [傾斜スライド幅：50] [両側勾配角度：5] [背面勾配クリアランス：3]

	スライド方向の参照位置またはスライド方向を参照する直線を指示してください　〈3〉【確定】

	コア側おも型と集合演算され、傾斜スライドが作成されます。

線分参照によるスライド方向の指定（おも型自動認識）

	アンダーカット部の基準位置を指示してください [入力モード：中心点]〈1〉基準位置を指示すると、ビュー方向がXY平面に切り替わります。
[スライド量：54.595535] [突き出し量：150] [傾斜角度：20] [傾斜スライド深さ：10] [傾斜スライド長さ：50] [傾斜スライド幅：50] [両側勾配角度：5] [背面勾配クリアランス：3]

	スライド方向の参照位置またはスライド方向を参照する直線を指示してください　〈2〉【確定】

	コア側おも型と集合演算され、傾斜スライドが作成されます。