冷却トリム（WHTT）

冷却設計／冷却トリム（WHTT）

選択した2本の水管(ライン、スポット)に交差するような水管を作成する

［説明］

作成された水管がスポットとなる場合は、配置面が複数ある場合は、配置面を指示する必要があります。ラインが作成される場合は、配置面指示を省略すると貫通タイプになります。
[オーバードリル長さ]では、水管同士の交点から余分に掘り込む長さを指定できます。
[分割用Oリング]では、作成される水管が入れ子を通るときに選択可能になり、分割位置(入れ子側か型板側)にOリングを作成します。
- [入れ子側配置]では、作成されたOリングとOリング穴が入れ子側に配置されます。
- [型板側配置]では、作成されたOリングとOリング穴がおも型側に配置されます。
[元の冷却穴のトリム・延長] では、選択位置まで既存の水管をトリムまたは延長するかを指定します。
[水管部品を同時に作成する] では、水管作成時に冷却関連部品を作成するかを指定します。既存の水管(交差の対象となる水管)には作成されません。
チェックがされていると、以下のダイアログが表示されます。
(作成される水管のタイプによって異なります)
ライン作成の場合：
[部品名称]で選択した部品をラインの開口部側に作成します。この時、部品の径に合わせたテーパタップ穴も作成します。
[部品を金型に埋め込む]をチェックすると、部品は金型に埋め込まれて作成されます。この時、ザグリ穴も同時に作成されます。

部品を金型に埋め込まない場合
部品を金型に埋め込む場合

スポット作成の場合：
[部品名称]で選択した部品がスポットの開口部に作成されます。この時、テーパタップ穴またはOリング穴も作成されます。
- [ORP]を選択した場合は、Oリング穴が作成されます。
- [ORP]以外を選択した場合は、テーパタップ穴が作成されます。
- [BFP]、[BFPXR]、[BFPXG]を選択した場合は、[スポット径]で選択した値に対応する[MSWT]とテーパタップ穴も作成されます。
[部品名称]で[BFP]、[BFPXR]、[BFPXG]を選択すると、[スポットの端口からのオフセット]にバッフル板の長さを算出するためのオフセット値を入力できます。
バッフル板の長さは以下の式より算出されます。

板長さ＝スポットの長さ－（MSWTの長さ＋スポットの端口からのオフセット）

計算された長さを上回り、さらに最も小さな長さの板が選択されます。


[ORP]を選択した場合	[MSWT],[BFP],[BFPXP],[BFXG]を選択した場合

[KPM],[JPS]を選択した場合で部品を金型に埋め込まない場合	[KPM],[JPS]を選択した場合で部品を金型に埋め込む場合

選択した水管部品		PT		T	埋め込む場合
選択した水管部品		PT	実寸	T	D	Z
KPM	1	PT1/8	8.566	10	21	21
	2	PT1/4	11.445	13	24	21
	3	PT3/8	14.95	14	29	21
JPS	1	PT1/8	8.566	9	20	18
	2	PT1/4	11.445	11	20	18
	3	PT3/8	14.95	12	23	21
MSWT	1	PT1/8	8.566	7	-	-
	2	PT1/4	11.445	8.9	-	-
	3	PT3/8	14.95	10	-	-
	4	PT1/2	18.631	12	-	-
	6	PT3/4	24.117	14	-	-
	8	PT1	30.291	17	-	-
BFP	-	-	-	-	-	-
BFPXR	-	-	-	-	-	-
BFPXG	-	-	-	-	-	-
ORP	-	-	-	-	-	-
テーパタップ穴	-	-	-	-	-	-
Oリング穴	-	-	-	-	-	-

ラインを作成した場合に、配置する面に「キャビティ側おも型」または「コア側おも型」のMold属性が付加されたBODYの面を指示した場合は、「キャビティ側水管（横）」または「コア側水管（横）」の属性を持つラインが作成されます。
スポットを作成した場合に、配置する面に「キャビティ側おも型」または「コア側おも型」のMold属性が付加されたBODYの面を指示した場合は、「キャビティ側水管（縦）」または「コア側水管（縦）」の属性を持つスポットが作成されます。
作成されたライン、穴、水管部品は、それぞれ該当する水管関連のグループに登録されます。
環境設定の[拘束条件を自動的に付加する]にチェックが入っている場合には、作成される水管・水管部品・穴にアセンブリ拘束が付加されます。
追加部品でキリ穴(丸止め)をCatalogWindowに追加しており、環境設定の[冷却穴をボールエンドで加工する]にチェックが入っている場合には、作成される水管はボールエンドになります。

［制限］

入れ子を通る貫通穴を参照した編集では、[元の冷却穴のトリム・延長]の設定に関わらずトリムを行うことができません。
違うプレートを通る2つの水管を指示した場合、警告が表示されトリム処理や水管の作成は行われません。
貫通穴に対してトリム処理を行った場合、残るのは常に基の水管の配置面として指示した方になります。
製品形状の干渉チェックは行われていません。
入れ子を通る水管を編集するときは、分割されている穴の先端側を指示してください。根元側を指示すると、警告が表示され編集できません。

［操作］

交差するラインの作成	交差するスポットの作成
分割用Ｏリングの配置	元の冷却穴のトリム・延長をしない

交差するラインの作成

	1番目の直交する冷却穴を指示してください　〈1〉 2番目の直交する冷却穴を指示してください〈2〉ねじれ穴を配置する面を指示してください〈3〉【確定】




[オーバードリル長さ：15] [分割用Ｏリング] 　　入れ子側配置：しない　　型板側配置：しない [元の冷却穴のトリム・延長：する] [水管部品を同時に作成する：する] 　　部品名称：MSWT 　　部品を金型に埋め込む：する

交差するスポットの作成

	1番目の直交する冷却穴を指示してください　〈1〉 2番目の直交する冷却穴を指示してください〈2〉




[オーバードリル長さ：15] [分割用Ｏリング：選択不可] [元の冷却穴のトリム・延長：しない] [水管部品を同時に作成する：する]

分割用Ｏリングの配置

	1番目の直交する冷却穴を指示してください　〈1〉 2番目の直交する冷却穴を指示してください〈2〉






[オーバードリル長さ：0] [分割用Ｏリング] 　　入れ子側配置：する　　型板側配置：しない [元の冷却穴のトリム・延長：しない] [水管部品を同時に作成する：する] 　　部品名称：MSWT 　　部品を金型に埋め込む：する

元の冷却穴のトリム・延長をしない

	1番目の直交する冷却穴を指示してください　〈1〉 2番目の直交する冷却穴を指示してください〈2〉ねじれ穴を配置する面を指示してください【確定】


[オーバードリル長さ： 0] [分割用Ｏリング：選択不可] [元の冷却穴のトリム・延長：しない] [水管部品を同時に作成する：しない]

［オプション］

[オーバードリル長さ]では、水管どうしの交点から余分に掘り込む長さを指定します。


[オーバードリル長さ：10] [分割用Ｏリング：作成しない] [元の冷却穴のトリム・延長：しない] [水管部品を同時に作成する：しない]	[オーバードリル長さ：0] [分割用Ｏリング：作成しない] [元の冷却穴のトリム・延長：しない] [水管部品を同時に作成する：しない]

[オーバードリル長さ：10] [分割用Ｏリング：作成しない] [元の冷却穴のトリム・延長：しない] [水管部品を同時に作成する：しない]

[分割用Oリング]では、作成される水管が入れ子を通るときに選択可能になり、分割位置(入れ子側か型板側)にOリングを作成します。


[オーバードリル長さ：0] [分割用Ｏリング：作成しない] [元の冷却穴のトリム・延長：しない] [水管部品を同時に作成する：しない]

[オーバードリル長さ：0] [分割用Ｏリング：入れ子側配置] [元の冷却穴のトリム・延長：しない] [水管部品を同時に作成する：しない]

[オーバードリル長さ：0] [分割用Ｏリング：型板側配置] [元の冷却穴のトリム・延長：しない] [水管部品を同時に作成する：しない]

[元の冷却穴のトリム]では、選択位置まで既存の水管をトリムまたは延長するかを指定します。


[オーバードリル長さ：0] [分割用Ｏリング：作成しない] [元の冷却穴のトリム・延長：しない] [水管部品を同時に作成する：しない]	[オーバードリル長さ：0] [分割用Ｏリング：作成しない] [元の冷却穴のトリム・延長：する] [水管部品を同時に作成する：しない]

　

　

　