穴あけヘリカル補間ユーティリティ
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穴あけヘリカル補間ユーティリティは、スパイラル加工など一部にらせん部がある経路について、そのらせん部をヘリカル補間の円弧でNC出力する、穴あけ専用のユーティリティです。
なお、このユーティリティは日本語版でのみ動作します。
ヘリカル補間NC出力手順
- 経路のらせん部をヘリカル補間に置き換えてNC出力できるのは、次の経路です。
・CGSPL00(スパイラル加工)
・CGSPL01(スパイラル加工2)
・CGSPL10(ねじ切り加工)
・CGSPL20(おねじ加工)
・CGSPL30(硬材用ねじ切り加工)
・CGSPL40(硬材用おねじ加工)
なお、NCデータではらせん部が円弧になりますが、経路ではらせん部は線分で作成されます。
- ヘリカル補間処理の都合上、ヘリカル補間したNCデータの切削距離はヘリカル補間しないNCデータの切削距離よりも長くなります。
したがって、ヘリカル補間したNCデータをNCデータチェックリストやCamWebで出力する場合、注意が必要です。
- 経路のらせん部のヘリカル補間は、次の手順で行います。

穴あけ工程でヘリカル補間出力を指定すると、ポストから出力されるNCデータは線分をヘリカル補間に置き換えるための一時的なデータ(ヘリカル補間置換用NCデータ)になります。
ヘリカル補間されたNCデータは、ヘリカル補間置換用NCデータを穴あけヘリカル補間ユーティリティに通して、はじめて出力させることができます。
ヘリカル補間置換用NCデータには、ヘリカル補間部分にコメント「(HZSHELICAL)」が追加されます。
なお、ヘリカル補間置換用NCデータは、そのままでは加工に使うことはできませんのでご注意ください。

【ヘリカル補間しないNCデータ】
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【ヘリカル補間置換用NCデータ】 |
穴あけヘリカル補間ユーティリティ
機能
- ヘリカル補間置換用NCデータをヘリカル補間します。
- NCデータの保存フォルダを指定できます。
- ヘリカル補間するNCデータを選択できます。
- ヘリカル補間前のNCデータをバックアップできます。
- ヘリカル補間するアドレス(Z等)を指定できます。
- ヘリカル補間したアドレスの挿入先を指定できます。
- G02, G03のモーダル処理を指定できます。
操作
- CAMメインウィンドウのメニューバーの[ツール−穴あけヘリカル補間]を選択します。

- 穴あけヘリカル補間ユーティリティが起動します。穴あけヘリカル補間を実行します。

- 穴あけヘリカル補間ユーティリティの終了ボタンをクリックすると、終了します。