穴あけ加工のための出力制御ファイル
|
切削距離・切削時間情報の書式 |
![]() |
1行の最後に記述する情報が、切削距離・切削時間情報です。
この情報は、NCデータの出力と同時に出力される帳票に使われます。
切削距離・切削時間情報には、切削距離・切削時間と早送り距離に関する情報を記述します。
![]() |
a:切削距離情報
b:早送り距離情報切削距離情報と早送り距離情報の間はカンマ(,)で区切ります。
切削距離情報、早送り距離情報とも省略できます。省略した場合、システム標準の計算(後述)が行われます。
【切削距離情報】 |
【早送り距離情報】 |
【加工動作別専用関数】 |
〜加工動作別専用関数の図〜 |
【切削時間専用関数】 |
【切削距離情報】
![]() |
【早送り距離情報】
![]() |
a:切削距離情報または早送り距離情報をあらわす識別子
b:R点からZ点までの切削距離またはR点からZ点までの早送り距離(固定サイクルの加工動作中、切削送りまたは早送りで動作する距離。)
c:1回の切込み量 (おもに深穴サイクルに使用する。)
d:1回の逃げ量(1回切込み後のZ軸上方への逃げ量。おもに深穴サイクルに使用する。)
e:切削時間(切削送りで動作する時間)aとbの間は":="で区切ります。
b、c、d、eのそれぞれの間はセミコロン(;)で区切ります。
1回の切込み量、1回の逃げ量は、おもに深穴サイクルに使用します。
深穴サイクル以外の場合、どちらも省略できます。
切削時間も省略できます。
省略した場合、システム標準の計算(後述)が行われます。
1回の切込み量、1回の逃げ量、切削時間のすべてを省略した場合、セミコロン(;)も省略できます。
ただし、1回の切込み量、1回の逃げ量のどちらか一方または両方を省略し、切削時間は記述する場合、セミコロン(;)は省略できません。識別子以外の情報には、数値と計算式を記述できます。
数値を記述した場合には、その値が出力値となります。
計算式を記述した場合には、計算式の結果が出力値となります。計算式には、数値、工程コードのコード別入力パラメータおよびアドレス情報と同じ演算子、予約語、関数(アドレス計算用専用関数は除く)を使うことができます。
また、切削距離、早送り距離、切削時間には次の専用関数も使うことができます。早送り距離について、加工原点から最初の穴中心座標値までの早送り移動、穴から穴への早送り移動、最後の穴中心座標値から加工原点までの早送り移動は、システムにより自動的に計算されます。