補助機能パラメータ

回避最適化

早送り回避をモデルに干渉しないよう最適な高さに調整することを目的にしています。
これにより、無駄な高さの回避がなくなります。サブモデルもチェック対象となります(表示リストで表示状態になっている場合のみ)。
この機能は、直線補間モード(軌跡通りの移動情報で干渉チェック)を行います。

注意) このパラメータは、仕上げ経路専用です。 ワークの任意形状/鋳物や各工程のストック残りの形状に対する回避最適化は対応していません。

回避最適化は、回避移動の下に面がないと正しく動作しない制限があります。

 

最適化のパラメータ

各部名称をマウスでクリックすると、各パラメータを説明します。

制限項目

回避タイプ

回避最適化のタイプを以下の2種類から選択します。

回避最適高さ:

回避最適化を行い、無駄な高さの回避をなくします。

回避最短ルート:

回避移動をG01による曲線的な高速送りでの移動に変更します。移動形状はシステムが自動で作成します。

最大切削接続距離

最大切削接続距離を設定します。設定した値より小さい時、高さ優先で接続します。

最適化区間を距離で抑止する

最適化最大距離:
最適化の対象とする早送り部分の範囲(距離)を指定します。
ここで指定する範囲は、2次元断面上での距離です。
回避長さが、設定値よりも大きい場合は、通常の回避になります。

最大余肉厚さ

回避高さに足す値を設定します。
前工程までに削り残った余肉を考慮して設定します。

軸方向安全距離

回避投影後に求まった、回避高さに足す値を設定します。

精度

回避部分の投影処理を行うための精度を入力します。
回避可能なZ値を求めるための値なので、あまり精度を上げる必要はありません(最大余肉厚さ、マージン量を設定するため)。

回避抑制モード

回避最適化の高さ算出を以下の2種類から選択します。

調整を直線補間で行う:

軌跡通りの移動情報で回避抑制を行います。

調整を非直線補間で行う:

どのように移動しても干渉しないように、軌跡を包含する矩形内のすべての高さを考慮して回避抑制を行います。

<直線補間>
モデルと同じ低い位置を移動するので、非直線補間で運用している工作機械では干渉が発生する。
<非直線補間>
軌跡の矩形内をどのように移動されても干渉しないように高さを考慮して回避抑制を行います。

計算対象モデル

メインモデル、メインモデル+サブモデル、自由に組み合せから計算対象とするモデルを選択します。
「自由に組み合わせ」を選択すると、計算対象モデル設定ダイアログが表示されます。計算対象モデル設定ダイアログでは、モデル設定ダイアログでモデルを設定したツリーアイテムが表示されるので、計算対象とするモデルにチェックします。