共通パラメータ

加工範囲・・・制限

加工範囲(XYの範囲)の制限

加工範囲(Zの範囲)の制限

加工範囲(Z範囲を有効にする)の制限

加工範囲(境界に対する工具位置)の制限

加工範囲(ガイド化)の制限

加工範囲(複数設定)の制限

加工範囲(加工順序)の制限

加工範囲(全般)の制限


加工範囲


加工範囲(XYの範囲)の制限

加工範囲のXY範囲が有効にならない機能があります。  

 

XYの範囲が無視される機能

下記の機能はXYの範囲を設定しても無視されます。     

「自由経路」「面沿い」「面沿い(連続面)」「投影」「往復突き」「リブ加工」「経路インポート」「干渉部抽出」「等高線(2.5D)」

XYの範囲が一つのみ有効になる機能    

下記の機能はXYの範囲が複数設定されている場合、最初の一つのみ有効になります。
ただし、加工範囲を複数設定した場合は、設定した加工範囲分の経路がマージされて作成されます。

「等高線荒取り」の平行モード、「螺旋荒取り」、「突き加工」の凹タイプと凸タイプ、 「一定肉厚荒取り」

XYの範囲が矩形しか使用できない機能    

下記の機能は矩形以外の領域が指定された場合、その領域を包含する矩形として扱われます。また、複数領域を設定した場合、全てを包含する領域の矩形を範囲とします。

「トロコイド」

XYの範囲が入れ子で指定された場合(複数の加工範囲が使用できる機能に関して)

XYの範囲が入れ子になっている場合、機能により経路が作成される領域が異なります。     

左図のように領域を定義した場合、機能ごとに下図の斜線部が経路の作成される範囲となります。

2の領域を除いた1の領域と3の領域に経路が作成されます。
 

「等高線荒取り([高精度ストックを参照する]=ON)」「走査線荒取り」
「面なり」「等高線仕上げ」「ガイドカーブ」「走査線仕上げ」「平坦部」「仕上げ」「水平加工」「等ピッチ加工」「螺旋仕上げ」
「等高線削り残し(3次元削り残り部を考慮する=ON)」

1と3の領域に重複する経路が作成され、2の領域は無視されます。
 

「削り残し」
1,2,3の領域全体に重複する経路が作成されます。
 

「ポケット」

 

 

1の領域に経路作成されます。
 

「等高線削り残し([3次元残り部を考慮する]=OFF)」「突き(4、6、8方向)」「一定肉厚荒取り」「ペンシル(旧)」

 

 

 

下記の機能はXYの範囲が入れ子で指定された場合、経路を作成できません。
(「XYの範囲が一つのみ有効になる機能」も入れ子には対応していません。)

「等高線荒取り」の周回モードかつ[高精度ストックを参照する]=OFF、等高線仕上げ(未仕上がり部周回指定)」「螺旋荒取り」

XYの範囲が重複している場合   

下記の機能は領域どうしを2次元的に接したり、交差させて指定した場合、正しく経路を作成できません。

「等高線荒取り」「等高線仕上げ」「等高線削り残し」「面なり」「等高線仕上げ」 「ガイドカーブ」

その他、加工範囲に関する制限

複数の加工範囲を指定の上、いずれかの加工範囲で経路が作成されない場合、異常終了となることがあります。

 

 

加工範囲(Zの範囲)の制限

下記の機能は最大値および最小値に設定されている高さの経路が作成されない場合があります。
この場合は、Z範囲の幅を大きめにして設定してください。    

「走査線仕上げ」「面なり」「削り残し」「自由経路」「ガイドカーブ」

下記の機能は、加工範囲Z範囲を設定しても参照されません。
「経路インポート」「干渉部抽出」 「往復突き」「リブ加工」、補助機能


 

加工範囲(Z範囲を有効にする)の制限

Version 2.11以前の加工工程設計で作成された加工範囲を含むPDDファイルを読込むと、「Z範囲を有効にする」は常に無効になっています。
設定されているZ範囲を有効にする場合は、「Z範囲を有効にする」チェックボックスにチェックマークをつけてください。

Ver.4.5以降、加工範囲で新規に形状追加すると「Z範囲を有効にする」チェックボックスはマークが入り有効となった上、Z最大、Z最小に0が設定されます。Z範囲を設定しない場合、「Z範囲を有効にする」のチェックを外して下さい。


 

加工範囲(境界に対する工具位置)の制限

境界に対する工具位置を参照できる機能

下記の機能は工具位置の設定が有効になります。

「走査線荒取り」「走査線仕上げ」「平坦部」「ポケット」「突き」「トロコイド」「一定肉厚荒取り」「等高線荒取り」「等高線仕上げ」「面なり」「ガイドカーブ」「削り残し」「等高線領域」「等高線削り残し」「螺旋荒取り」「等高線2.5」「特殊ペンシル」

加工範囲(XY)を入れ子にした場合

走査線荒取り、走査線仕上げ、平坦部は、XYの範囲を入れ子にした場合、内側の境界にあたる部分の境界モードが逆になります。

例)下図のように入れ子になった加工範囲で、境界に対する工具位置を境界の外側に設定した場合、2番の工具位置が逆(内側)になります。

 

工具接触点領域固有の制限

・複数の領域のうち、いずれかで経路計算できなかった場合、経路計算が異常終了する場合があります。

・立ち壁や急勾配のみを加工対象とすると経路計算が異常終了する場合があります。

・領域の縁が立ち壁や急勾配となる部分があるとその部分に経路作成されないことがあります。

・Z範囲最大最小が同じ値同士の複数の領域形状にて、交差がある場合があるケースには対応していません。(Z値が違う場合は、動作します)


 

加工範囲(ガイド化)の制限

ガイド化の設定を行っても、面なり加工以外は有効になりません。

 


 

加工範囲(複数設定)の制限

互いの加工範囲は独立しているため、加工範囲が重複していても、加工範囲ごとに経路が作成されます。

1つの工程に設定できる加工範囲は、最大26個です。27個目以降は、26個目に上書きされ、最後の領域が有効になります。

「等高線領域」で設定した断面形状は、各加工範囲に共通に適応されます。


 

加工範囲(加工順序)の制限

以下の機能では、特定のモデルにて複数領域に同じZ範囲を設定の場合、「Z優先」の設定に関わらず、領域をまたがって加工する順序で経路作成することがあります。各領域に指定のZ範囲を少し変えると別々の領域として計算し、領域毎Z優先の順序になります。

「等高線荒取り」「走査線荒取り」「等高線仕上げ」「等高線削り残し」

XYの範囲が入れ子、かつ、加工範囲パネルで「登録順優先(個々の形状)」を選択すると、外側領域で作成の経路と内側領域で作成の経路が重なる結果となります。入れ子の場合は、「登録順優先」を使用してください。


加工範囲(全般)の制限

複数の加工範囲ノードを指定の上、いずれかの加工範囲で経路が作成されない場合、異常終了となります。

GeForce4 MX 440 with AGP8X にて加工範囲パネルを初回に開くと加工範囲、モデルが表示されないことがあります。