運用編
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出力制御ファイル |
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出力制御ファイルとは、Space-E/CAMワイヤ放電加工で作成した経路をNCデータに変換するための制御データを書込んだテキストファイルです。
異なる工作機械に対応させるときやNCデータの出力フォーマットを変更するときに、出力制御ファイルをカスタマイズします。
Space-E/CAMワイヤ放電加工で使用する出力制御ファイルと、ミル・穴あけ加工で使用する出力制御ファイルは構造的にほとんど同じです。しかし、NCデータの出力形式がミル・穴あけ加工とは大きく異なるため、マクロの種類およびマクロ内で使用する予約語に対して大幅な変更がなされています。
よってミル・穴あけ用に作成した出力制御ファイルをワイヤ放電加工で流用することはできません。また、その逆もできません。
Space-E/CAMワイヤ放電加工で使用する出力制御ファイルの拡張子は(.wmp)です。
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パラメータ部はキーワード"[Parameter]"で始まります。
各パラメータはキー部と値で構成され、":="で区切られます。
この値を変更することでABS/INCなどの指定が行えます。
(パラメータが未設定の場合はデフォルト値が採用されます)
シーケンス番号 シーケンス番号のカウントアップ方法 シーケンス番号のカウントアップ数 シーケンス番号の出力場所 シーケンス番号の開始番号 シーケンス番号のブロック間隔 注意)NCコードのリセット ABS/INC 円弧の表現形式 加工原点XYZ NCデータ出力形式 円弧のX0Y0強制出力 円弧中心のABS出力 最大移動距離(G01) 最大円弧半径 円弧の線分近似時の許容誤差 最小円弧幅 シーケンス番号
各ブロックにシーケンス番号を付加するかを選択します。
(出力するを選択してもマクロで"@0@"の記述のあるブロックではシーケンス番号は出力されません)1:出力する
2:出力しない
例)Sequence := 2(デフォルト値)シーケンス番号のカウントアップ方法
シーケンス番号のカウントアップ方法を選択します。
1:下記のシーケンス番号のカウントアップ数に従いカウントアップされる
2:書き込まれるNCデータの実際の行数が出力される
例)SequenceCountMethd := 1(デフォルト値)シーケンス番号のカウントアップ数
指定した数値分シーケンス番号がカウントアップされます。
例)SequenceCountUp := 1(デフォルト値)
シーケンス番号の出力場所
シーケンス番号の出力場所を選択します。
1:全てのブロックを対象に出力される
2:マクロで"@1@"の記述のあるブロックのみ出力される
例)SequencePlace := 1(デフォルト値)シーケンス番号の開始番号
シーケンス番号の開始番号を指定します。
例)SequenceStart := 1(デフォルト値)
シーケンス番号のブロック間隔
シーケンス番号の出力間隔を指定します。
例)SequenceBlock := 1(デフォルト値)
注意)
NCコードのリセット
NCコードが最大桁数を超えた場合、NCコードを開始番号にリセットします。
最大桁数は出力制御ファイルの機能変数部のNコードに対する最大桁数を参照します。
NCコードをリセットするのは、カウントアップ方法が「カウントアップ数を設定する」の場合です。
カウントアップ方法が「書き込まれるNCデータの実際の行数を出力する」の場合はリセットしません。ABS/INC
ABS/INCを選択します。
1:ABS
2:INC
例)AbsInc := 1(デフォルト値)円弧の表現形式
円弧中心の表現方法を選択します。
1:ベクトル方式
2:半径方式
例)ArcCenter := 1(デフォルト値)加工原点XYZ
加工原点を指定します。
例) OriginX := 0.(デフォルト値) OriginY := 0.(デフォルト値) OriginZ := 100.(デフォルト値)
NCデータ出力形式
NCデータの出力形式を指定します。
1:通常出力
2:サブプロ出力
例)NcOutputType := 1(デフォルト値)
円弧のX0Y0強制出力
円弧のX0Y0強制出力有無を指定します。
1:強制出力する
2:強制出力しない
例)X0Y0 := 1(デフォルト値)
円弧中心のABS出力
円弧中心のABS出力有無を指定します。
1:する
2:しない
ただし、abs_incがABSでarc_centerがベクトル方式のときのみ有効
例)ArcCenterAbs := 2(デフォルト値)
最大移動距離(G01)
最大移動距離を指定します。
例)G01MaxLength := 10000.(デフォルト値)
最大円弧半径
最大円弧半径を指定します。
例)ArcMaxRadius := 10000.(デフォルト値)
円弧の線分近似時の許容誤差
円弧の線分近似時の許容誤差を指定します。
例)ArcTol := 0.01(デフォルト値)
最小円弧幅
最小円弧幅を指定します。
例)ArcMinDis := 0.001(デフォルト値)