AutoCADで出力されたDXFファイル(R12J、R13J、R14、2000)を、Space-E/Drawのファイルに変換します。
![]() |
(1) | 変換対象となるファイルのあるフォルダを指定します。 |
(2) | 変換対象となるフォルダを「ファイルの参照」ダイアログにて指定します。 |
(3) | 変換対象となるファイル名称のテンプレート(ワイルドカード)を指定します。 |
(4) | 変換対象となるファイル一覧が表示されます。ファイル名称をクリックすると、(9)の変換ファイル名称に追加されます。 |
(5) | 変換に使用するDXF変換のモジュールを指定します。「自動」、「R12J」、「R13J」、「R14」、「2000」から選択します。「自動」を選択した場合、対象となるDXFファイルのバージョン情報から最適な変換モジュールを用いて変換されます。DXFファイルにバージョンが記載されていない場合のみ、変換するDXFのバージョンが有効になります。 |
(6) | 変換するタイプを指定します。「MF」、「MD」、「M3」から選択します。 |
(7) | (4)での変換対象の一覧すべてが、(9)の変換するファイル名称に追加されます。 |
(8) | (9)の変換するファイルすべてを解除します。 |
(9) | 変換するファイルの一覧が表示されます。ファイル名称をクリックすると、変換するファイルから解除します。変換したファイルは、(1)で指定したフォルダに出力されます。 |
(10) | DXF→Draw変換のログをファイルに出力するかを指定します。 |
(11) | DXF→Draw変換のログファイル名称 |
(12) | DXF→Draw変換のログファイルを「ファイルを開く」ダイアログにて指定します。 |
(13) | ログファイルに対する記述方法を指定します。「追加」、「上書き」から選択します。 |
(14) | 変換処理を実行します。 |
(15) | 現状のダイアログの各パラメータを保存します。各パラメータは、パラメータファイルに保存されます。パラメータファイルについては、「3.2 DXF→Draw変換ダイアログ・パラメータファイル」を参照してください。 |
(16) | オプションダイアログを表示します。(5)のDXFバージョンは、R12J, R13J, R14, 2000のいずれかを選択してください。自動ではオプションダイアログを表示できません。 |
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a) 言語(R12J(LANG))
メッセージの言語を選択します。
ドロップダウンリストで選択できる項目は、以下の2種類です。
日本語 英語 b) ウィンドウの座標値 (R12J(XMIN,YMIN,XMAX,YMAX),R13J,R14,2000(XMIN,YMIN,XMAX,YMAX))
図面の範囲を設定します。
テキストフィールドに「左下X」、「左下Y」、「右上X」、「右上Y」の順に画面の範囲の座標値を入力します。
c) 文字スケールファクタ(R12J(SCDM),R13J, R14, 2000(SCDM))
文字のスケールファクタを設定します。
d) サブモデルファイル(R13J, R14, 2000(CUID,EXTN))
サブモデルファイルのUIDと拡張子を設定します。
UIDと拡張子の初期値は、XGGGとMFです。
例)Space-E/Drawのモデル名称
XGGG. sample. MF ↑ ↑ ↑ UID ファイル名称 拡張子
e) スプラインの表示分割数(R13J, R14, 2000(SPDV))
変換されるスプラインの表示分割数を設定します。
変換後のスプライン形状を滑らかに調整することができます。
f) 任意の画層(R13J, R14, 2000(ELAY))
任意の画層を設定する。
ドロップダウンリストで選択できる項目は、以下の2種類です。
クラス番号の繰り返し すべてがクラス番号2 g) 線種名称と線種番号の対応(R12J(FNDM),R13J, R14, 2000(FNDM))
線種名称と線種名称番号の対応づけを設定します。
各テキストフィールドに線種名称と線種番号に対応するように入力します。
複数の線種番号に対応させる場合、"1,5,8"と入力します。
連続の線種番号に対応させる場合、"1-3"と入力します。
h) 画層名称とクラス番号の対応(R12J(CLDM),R13J, R14, 2000(CLDM))
画層名称とクラス番号の対応づけを設定します。
各テキストフィールドに画層名称とクラス番号に対応するように入力します。
複数のクラス番号に対応させる場合、"1,5,8"と入力します。
連続のクラス番号に対応させる場合、"1-3"と入力します。
i) 公差、はめあい記号の倍率(R13J, R14, 2000(MTTA,MTTB))
公差、はめあい記号の文字の大きさが主寸法文字の何倍になるかを設定します。
テキストフィールドに1段表示、2段表示のパラメータを入力します。
j) 寸法線への変換(R13J, R14, 2000(DMCV))
寸法線の変換において、寸法線として変換するか、個別要素として変換するかを設定します。
個別要素として変換した場合、変換された要素にグループ名称「DMGRPxxx」を付加します。
(「xxx」は3桁の36進数のカウントアップ部分を意味しています。)
k) 変更したオプション内容の登録
変更したオプション内容をコンフィギュレーションファイルに登録し、メインダイアログへ戻ります
R12Jのコンフィギュレーションファイル
(インストールドライブ):\HZS\Draw\Dxf\dxncfn.cnfR13J, R14のコンフィギュレーションファイル
(インストールドライブ):\HZS\Draw\Dxf\dxfr13.cnf2000のコンフィギュレーションファイル
(インストールドライブ):\HZS\Draw\Dxf\dxf2k.cnfl) キャンセル
変更したオプション内容をキャンセルし、メインダイアログへ戻ります。
(17) | DXF→Draw変換のダイアログを終了します。 |
(18) | MDファイルにつけるUID(英数字4文字)を指定します。初期値は(インストールドライブ):\HZS\Draw\run_field\draw10.confファイル内でキーワード(USERID)により指定されたUIDです。指定がなければログイン名称の先頭4文字となります。 |
(19) | DXFファイルの文字コードを指定します。通常はSJISですが、変換がうまくいかない場合はEUCコードの可能性がありますのでコードを変更して変換してみてください。 |
3.2.1 パラメータファイルについて
ダイアログの各パラメータは、DXF→Draw変換ダイアログ・パラメータファイルに保存されます。 ファイル名称は「dxf_draw.cnf」で、出荷時は %DRAW_HOME%\dxfにインストールされてい ます。環境変数「DXF_DRAW_GUI」でパラメータファイルを指定すれば、DXF→Draw変換の 対象となるパラメータファイルを変更することができます。
3.2.2 パラメータファイル内容について
パラメータファイルに記載されているパラメータ名称と内容は以下の通りです。
パラメータ名称 内 容SERCDIR 変換対象フォルダ ACADREV AutoCADバージョン
1:自動
2:R12J
3:R13J
4:R14
5:2000CONVTYP 変換タイプ
1:MF
2:MD
3:M3LOGFLAG ログファイルの記録
1:記録する
2:記録しないLOGFILE ログファイル名称 LOGMODE ログファイルの記録方法
1:追加
2:上書き
パラメータファイルの内容は以下の例のようになっています。
SERCDIR,C:\Hzs\draw\work_field
ACADREV,1
CONVTYP,2
LOGFLAG,1
LOGFILE,C:\HZS\draw\work_field\dxf_draw.log
LOGMODE,2
3.3.1 ダイアログにおける制限
DXF→Drawデータ変換おけるダイアログでの制限は以下の表のようになります。
項 目 制 限フォルダ名称 最大512バイト 対象となるファイルの件数 最大1万件 ログファイル名称 最大512バイト
3.4.1 要素の対応
要素は以下の表のように変換します。
( INo.:アイテムタイプ番号 )
DXF Space-E/Draw INo. 備考POINT (点) PNT 1LINE (線分) LNE 2CIRCLE (円) CIR 3ARC (円弧) ARC 4TRACE (太線) PLG 6ウィンドウアイテム SOLID (塗潰図形) PLG 6ウィンドウアイテム TEXT (文字) PAT 12ウィンドウアイテム SHAPE (シェイプ) ×BLOCK (複合図形) 各アイテム 14名前のみの場合はSYM DIMENSION (寸法) グループ化3DLINE (3次元線分) LNE 23DFACE (3次元面) ×POLYLINE (ポリライン)
(ポリゴン)
(楕円)
(楕円弧)
(スプライン)
(ドーナッツ) POL
PLG
PLG
POL
POL
CIR 5
6
6
5
5
3
ウィンドウアイテム
ウィンドウアイテム
二重円
( ×:不可 )
3.4.2 クラスと画層の対応
AutoCAD側で画層(レイヤー)名称を数値で定義しているならば、「255」までそのまま使用します。 ただし、「0」は、変換先に合わせるという特別な意味がありますが、Space-E/Drawでは、クラス番号「100」に固定します。
DIMENSIONアイテムは、Space-E/Drawと同様、無条件にクラス番号「250」、「251」に変換されます。
任意に付けられた画層名称については、101〜249のクラス番号を順次繰返し割当てていきます。
DXF Space-E/Draw 0 100 1
2
3
255 1
2
3
255DIMENSIONアイテム 250、251任意の画層 101〜249注意1)
任意の画層に対するクラス番号をコンフィギュレーションファイルに定義する場合、使用するものはすべて定義して下さい。定義されていないものは、クラス番号101から順に設定されますので、同じクラス番号になる場合があります。注意2)
クラス番号と線種は、1対1です。Space-E/Drawで同じクラス番号になった場合、線種がうまくいきません。
3.4.3 線種の対応
線種は以下の表のように変換します。
DXF
線種名称 Space-E/Draw
線種番号 形状線種CONTINUOUS
その他 0
(実線)HIDDEN 2
(隠線)DASHED 3
(破線)CENTER
DASHDOT
BORDER4
(中心線)DOT 1
(点線)PHANTOM
DIVIDE 6
(想像線)AutoCADでは、線種は線分、円、円弧、2次元ポリラインのみへの影響であるため、Space-E/Drawもそれに準じます。
コンフィギュレーションファイルで線種の対応を指定すると、任意の線種名称に対してSpace-E/Drawの線種番号を定義することができます。
3.4.4 制限事項
DXF及びSpace-E/Drawの両フォーマットのファイルは、完全に1対1に対応するわけではありませんので、次のような制限があります。
@ ペン番号は、全て「1」として変換します。
A 属性データ(ATTDEF, ATTRIB)は、Space-E/Drawと機能が異なるので無視します。
B 画層名称が数値(1〜255)のものは、クラス番号と1対1で対応します。
C 線種は、1対1対応ではありません。(対応は、DXFファイルR12Jのコンフィギュレーションファイルで設定できます)
D 線幅は、全て「1」として対応します。TRACE(太線)は、外枠のみポリゴンで作成します。また、厚みも全て無視します。
E ハッチング・パターン
変換では無視します。線分として扱えるもの(BLOCKデータにあるもの)のみ、グループ化して変換します。
F ポリラインの取扱い
DXFのポリラインには、色々な意味の要素が含まれていますが、次の要素に分けて処理します。
ドーナッツ →二重円 (中塗りは行わない) 閉じたポリライン →ポリゴン 開いたポリライン →ポリライン 注意)
- ポリラインの接点数は、最大100です。ポリラインの接点数が、100を越える場合はアイテムを分割して出力します。
- ポリラインの厚みは、ドーナッツを除いて全て無視します。
G 文字関係
- 文字サイズ
文字高さの縦横比を考慮しています。
文字幅 = 文字高さ × 相対尺度 で変換します。
(また見た目の文字サイズを合わせるため、文字スケールファクタをかけて出力します)
- 文字タイプ
全て全角のパターン文字に変換します。
- 作図原点 DXFの指定された原点と、対応します。
- 制御文字と特殊文字
DXFの制御文字と特殊文字は、下記の通り対応します。
%%O (上線の始終点) →無視します %%U (下線の始終点) →無視します %%d (角度記号 ゚ ) →゚ を書く %%p (記号 ± ) →± を書く %%c (直径記号 φ ) →φ を書く %%% (記号 % ) →% を書く %%nnn (nnnのアスキーコード) →AutoCAD標準のみ変換します %%127 →゚ を書く %%128 →± を書く %%129 →φ を書く 注意)
文字サイズ・文字タイプの画一化により、文字列が元図より長くなる場合がありますので、注意して下さい。H シンボルの取扱い
シンボル名称のみ移行されますので、Space-E/Drawでも同一名称のシンボルを用意する必要があります。
I 寸法関係(DIMENSION)
- 寸法は全て、線分、円弧、ポリライン、文字、記号に変換します。
- 寸法単位は「ミリ」、角度は「度」に固定します。
- 寸法線タイプは、全て矢印とします。また、矢印部分はポリラインで出力します。
- 寸法のクラス番号は、文字を251、その他を250、に固定します。
- 寸法は、各寸法単位でグループ名称が付けられます。
- DXFの寸法と、Space-E/Drawの寸法では、多少表示方法が異なります。
J グループの取扱い
グループ名称は、BLOCK(複合図形)とDIMENSIONに対してのみ付けられます。また、グループ名称は、プログラムで自動的にユニークな名前を付けるため、DXFでの名称は無視されます。
DIMENSION 名称 DIMGRP××
注意)
データ内に不要なブロックデータは入れないようにして下さい。処理速度が遅くなります。
3.5.1 要素の変換
要素は以下の表のように変換します。ただし、図形挿入、寸法図形および引出線の矢印などの制限事項を有する変換に関しては詳細を後述します。
要素 DXF Space-E/ Draw 備考点 POINT PNT点の表示形状に制限あり 線分 LINE LNE円 CIRCLE CIR図形挿入されるとき制限あり 円弧 ARC ARC図形挿入されるとき制限あり ポリライン POLYLINE POL膨らみなし、開いている PLG膨らみなし、閉じている LNE膨らみあり ARC ×3Dポリライン 文字 TEXT PAT寸法図形 DIMENSION 後述 スプライン SPLINE SPLNURBSからBスプラインに変換する
フィット点数に制限
変換される形状に制限楕円 ELLIPSE CNC図形挿入されるとき制限あり 図形挿入 INSERT 後述 引出線 LEADER LNE線の頂点数が2点のとき POL線の頂点数が3点以上のとき 矢印に関しては後述 マルチライン MLINE ×マルチテキスト MTEXT PAT制限あり 構築線 XLINE LNE放射線 RAY LNE塗り潰し SOLID PLG要素内は塗り潰す 幾何公差 TOLERANCE ×太線 ×属性定義
属性ATTDEF
ATTRIB ×3D面 3DFACE ×3Dソリッド 3DSOLID ×ボディ BODY ×OLEフレーム OLEFRAME ×リージョン REGION ×シェイプ SHAPE ×
( ×:不可 )
3.5.2 変換の制限
3.5.2.1 要素の変換の制限
@ DXFの点には種々の表示形状が存在しますが、1種類の表示形状(+)へ変換します。 A ポリラインは一つでも膨らみを持った頂点が存在した場合LNE(線分)とARC(円弧)に分解します。膨らみが無く閉じていればPLG(ポリゴン)、閉じていなければPOL(ポリライン)に変換します。ただし、ポリラインでスプラインを表している場合は、Space-E/Drawに持込みません。 B 傾斜した文字の傾斜角度は取込みません。また、前後反転および上下反転文字は反転していない状態で変換します。ただし、文字位置は正しく変換されません。 C DXFの1バイト文字(半角文字)は文字により文字幅が多少異なります(プロポーショナルフォントであるため)。また、文字は全て2バイト文字(全角文字)に変換します。以上のことにより、文字の配置領域が変化する場合があります。 コンフィギュレーションファイルによって、文字にスケールをかけ、文字の大きさを変更することができます。 D マルチテキスト(MTEXT)の書式コードは、以下の表のように変換します(寸法文字を除く)。
DXF Space-E/Draw 書式コード 内容%%O , %%o 上線の始終点 無視する \O , \o %%U , %%u 下線の始終点 無視する \L , \l %%d 角度記号 ° °を書く %%127 %%p 記号 ± ±を書く %%128 %%c 直径記号 φ φを書く %%129 %%% 記号 % %を書く \~ スペース スペース挿入する \\ 記号 \ \を書く \{ 中括弧 { {を書く \} 中括弧 } }を書く \Cvalue; 指定した色に変更 無視する \Ffile name; 指定したフォントファイルに変更 無視する \Hvalue; 指定した文字高さに変更 無視する \Tvalue; 文字間隔のスペースを変更 無視する \Qvalue; 文字の傾斜角度を変更 無視する \Wvalue; 文字の幅を変更 無視する \P 改行 無視する { , } 書式コードの適用範囲 無視する その他 書式コードで表す
E スプラインは、フィット点200点毎に別の要素として変換します。2個以上の要素になった場合は、要素間が正しく変換されません。 F スプラインはDXFのNURBSからSpace-E/DrawのBスプラインに変換しています。これは、DXFのスプライン(NURBS)のフィット点を、Space-E/Drawのスプライン(Bスプライン)の通過点として変換を行なっています。このことにより、多少変換後の形状が異なる場合があります。 G スプラインは4次の形状のみが変換対象になります。
3.5.2.2 引出線の変換
引出線(LEADER)は、直線一本でできているときは線分(LNE)に変換し、二本以上の場合はポリライン(POL)に変換します。線の部分がスプラインになっている場合は、スプラインの通過点を頂点とするポリラインとして変換します。
矢印の種類は、引出線の情報内にある寸法スタイルを参照します。ただし、寸法スタイル名称が明記されていなければ塗潰し矢印なります。
矢印サイズは、引出線のデータ内にあるサイズを参照します。ただし、データ内に矢印サイズが無い場合は、引出線の情報内に明記されている寸法スタイルの値を参照します。ただし、寸法スタイルが明記されていない場合は、初期値「2」を使用します。
引出線とともに記述される注釈は、別の項目で表されています。例えば、マルチテキストである場合は、マルチテキストの変換の制限に従います。
3.5.2.3 図形挿入の変換
図形挿入には2種類の方法があります。1つはDXFのブロックセクションの中に全てのデータを持つ図形挿入と、外部参照ファイルの中にデータを持つ図形挿入です。 DXFのブロックセクションの中にデータを持つ図形挿入に関しては、以下の制限があります。
@ ブロックデータは分解し、以下のようなグループ名称のついた要素に変換します。
一つのINSERTによる呼出ごとにグループ名称「BLOCKxxx」を付加します。 入れ子になっている場合は、エンティティセクションのINSERTと同じ グループ名称を付加します(「xxx」は3桁の36進数のカウントアップ部分を意味しています) 。
A 突出し方向(エンティティ座標系のZ軸方向)が(0, 0, 1)でないときは正しく変換できません。 B X方向倍率とY方向倍率の絶対値が異なっている場合は、円、円弧および楕円の変換は行ないません。 C INSERTによって寸法図形が呼出されている場合は、寸法図形に対する処理がなされます。 D 行と列の設定された図形挿入は挿入点に配置される一つの図形のみ変換します。 E 図形挿入のデータと同じ様にブロックセクションにデータが保存されINSERTによって呼び出されているハッチングに関しては、図形挿入と同じ処理を行ないます。他のハッチングに関しては変換を行ないません。
外部参照ファイルにデータを持つ図形挿入に関しては以下の制限があります。
Space-E/DrawのサブモデルおよびシンボルをDXFの外部参照の図形挿入へ変換を行なった場合は、拡張エンティティデータ内にSpace-E/Drawのサブモデルおよびシンボルのファイル名称を取込みます。DXFからSpace-E/Drawへの変換において、外部参照の図形挿入を変換する場合は、このファイル名称の有無によって多少変換方法が異なります。
@ 拡張エンティティデータ内に、サブモデルおよびシンボルのファイル名称がある場合の変換(Space-E/DrawからDXFへ変換を行なったことのある要素の変換)
拡張エンティティデータ内に存在するファイル名称が、シンボルである場合は、シンボル(SYM) に変換します。 拡張エンティティデータ内に存在するファイル名称が、サブモデルである場合は、サブモデル (MDL)に変換します。 変換後のファイル名称は、拡張エンティティデータ内にあるファイル名称を使用します。
A 拡張エンティティデータ内に、サブモデルおよびシンボルのファイル名称がない場合の変換(Space-E/DrawからDXFへ変換を行なったことのない要素の変換)
サブモデル(MDL)に変換します。 変換後のファイル名称は、複合図形名の前にUID、後ろに拡張子を付加した名称を使用しま す。UIDおよび拡張子は、コンフィギュレーションファイルで設定できます。UIDの初期値は「 XGGG」であり、拡張子の初期値は「MF」です。
B サブモデルに変換を行なう場合、X方向の倍率とY方向の倍率の絶対値が異なるときは、Space-E/Drawに持込みません。
3.5.2.4 寸法図形の変換
@ 基準線寸法はSpace-E/Drawに持込みません。
A 指定角、水平または垂直寸法線、および平行寸法線は、以下に示したグループ名称を付加した図形に変換します。
(「xxx」は3桁の36進数のカウントアップ部分を意味しています。) |
ただし、寸法矢印が無い場合は、同一直線上にある線分を一本の線分として変換を行なうため、二本になるべき線分が一本の線分となります。
|
B角度寸法線は、以下に示したグループ名称を付加した図形に変換します。
(「xxx」は3桁の36進数のカウントアップ部分を意味しています。) |
寸法矢印が無い場合は、円弧の始終角が実際の値と異なります。
C 直径寸法線は、以下に示したグループ名称を付加した図形に変換します。
(「xxx」は3桁の36進数のカウントアップ部分を意味しています。) |
D 半径寸法線は、以下に示したグループ名称を付加した図形に変換します。
('xxx'は3桁の36進数のカウントアップ部分を意味しています。) |
注意)
B、CおよびDで、「DM450xxx」、「DM460xxx」、「DM530xxx」、「DM540xxx」、「DM710xxx」、「DM720xxx」、の6種類のグループ名称を付加していますが、これらは寸法線としてではなく、グループ名称の付いた要素として変換します。
E 閉矢印、塗り潰し矢印および開き角が90度でない開矢印は、開き角30度の各々の矢印へ変換します。開き角90度の開矢印は開き角90度の開矢印へ変換します。これにより、矢印形状が若干異なることがあります。また、白丸矢印、黒丸矢印そして斜線矢印は、そのまま変換します。
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F 寸法線を構成する図形のデータ数には問題なく、各図形データの記載順序が正しくない場合、グループ名称「DM999xxx」という寸法線以外の名称を付加して変換します。
3.5.2.5 寸法文字の変換
制御文字、特殊文字およびUnicodeで表示された文字の一部は、次の表で示したように変換します。ただし、残りの変換を行なわない文字は制御文字、特殊文字の表し方およびUnicodeのデータ形状で表します。
DXF Space-E/Draw 書式コード 内容%%O , %%o 上線の始終点 無視します\O , \o %%U , %%u 下線の始終点 無視します\L , \l %%d 角度記号 ° °を書く%%127 \U+00B1 %%p 記号 ± ±を書く%%128 \U+00B0 %%c 直径記号 φ φを書く%%129 \U+2205 %%% 記号 % %を書く3.5.2.6 寸法線への変換
寸法線の形状を優先し、個別アイテムとして変換することができます。 寸法線にする、しないはコンフィギュレーションファイルによって設定できます。詳細はDXFファイルR13J, R14のコンフィギュレーションファイル、2000のコンフィギュレーションファイルの項目を参照して下さい。
なお、AutoCAD標準の寸法線と異なる構成要素を寸法線としている、または寸法線のブロック情報が異常なDXFファイルについては、寸法線へ変換しないと設定を行っても、正常に個別変換できない場合があります。
3.5.3 線種の変換
線種情報は以下の表のように変換します。
線種名称と線種番号の対応はコンフィギュレーションファイルによって設定できます。詳細はDXFファイルR13J, R14のコンフィギュレーションファイル、2000のコンフィギュレーションファイルの項目を参照して下さい。
線種 線種名称(DXF) 線種番号(Space-E/ Draw)実線 CONTINUOUS 0点線 HIDDEN2 1破線 HIDDEN 2長破線 DASHEDX2 3一点鎖線 CENTER2 4CENTER 長一点鎖線 CENTERX2 5二点鎖線 PHANTOM2 6長二点鎖線 PHANTOMX2 7微小点線 DOT2 12その他 その他 100
3.5.4 画層の変換
1〜255の名称を持った画層は同じクラス番号に変換します。
画層名「0」についてはクラス番号「2」に変換します。
任意の画層名と、クラス番号の対応は、コンフィギュレーションファイルで設定できます。詳細はDXFファイルR13J, R14のコンフィギュレーションファイル、2000のコンフィギュレーションファイルの項目を参照して下さい。
3.5.5 グループ名称の変換
DXFのオブジェクトセクションを先頭から順番に調べ、最初に属したグループ名称を付加します。ただし、グループ名称の文字数が8文字を越えている場合の名称は「GROUPxxx」です。
(「xxx」は3桁の36進数のカウントアップ部分を意味しています。)
3.5.6 図面範囲
図面範囲の右上頂点および左下頂点($EXTMAX, $EXTMIN)とXY図面範囲の右上頂点および左下頂点($LIMMAX, $LIMMIN)を参照し、最も広い範囲を図面範囲としています。
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ただし、図面範囲はコンフィギュレーションファイルで変更することができます。
3.5.7 その他の注意事項
@ この変換においてペーパー空間は考慮されておりません。
A ペン番号は「1」に固定しています。
B 線幅は「1」に固定しています。
C DXFの要素の色には対応していません。