製図機能
製図機能
製図機能のコマンド
3D寸法線 長さ寸法線(3D)、点間寸法線(3D)、
半径・直径寸法線(3D)、角度寸法線(3D)、
面取り寸法線(3D)、寸法公差記入(3D)、
はめあい公差記入(3D)、寸法文字位置変更(3D)、
寸法線位置変更(3D)、座標寸法線(3D)3D記号 引出し線注記(3D)、バルーン(3D)、
面の指示記号(3D)、溶接記号(3D)寸法線作成 直列寸法線、並列寸法線、点間寸法線、
アイテム間寸法線、累進寸法線、片持ち寸法線、
面取り寸法線、狭部軸径寸法線、角度寸法線、
半径寸法線、大半径寸法線、半径累進寸法線、
直径寸法線、弧長寸法線、軸径寸法線、
穴座標寸法線、座標寸法線、座標寸法線2寸法線編集 寸法補助記号、寸法公差記入、はめあい公差記入、
寸法矢印変更、 寸法値編集、寸法文字位置変更、
寸法線位置変更、寸法補助線傾斜、直半径寸法線編集、
分割・結合、累進寸法線編集、寸法線整列、
寸法補助線トリム、穴座標表出力、穴座標寸法線編集、
寸法表示尺度変更、寸法線・記号分解、
寸法線・記号表示変更、寸法補助線移動記号 引出し線注記、引出し線追加、バルーン、バルーン整列、視図記号、
面の指示記号、幾何公差記号、幾何公差引出線、
改正記号、仕上げ記号、断面記号、対称図示記号、
面取部補助線(2D)、面取部補助線(3D)、
溶接記号、溶接記号付加、補助記号付加、尾の編集、溶接記号編集文字 文字作成、文字形状編集、文字列編集、文字分解、
簡易編集、裏文字反転、文字公差、文字強調線、
特殊文字、表作成、表出力中心線 中心線(2D)、中心線(3D)、線分間中心線、
線分間中心線(3D)、円筒中心線機械図 四角形、六角形、穴・ねじ・穴ぐり、ピッチ円ねじ、
多段穴(上面図)、長穴、長穴(円弧)、ねじ(上面図)、
六角ナット、穴(断面)、ざぐり(断面)、ねじ(断面)、
多段穴(断面)、割り溝、コの字変形、
コーナーぬすみ、シャフト変形、穴・軸面取り、だるま穴、エジェクタピンマーク、
ばね、ベルト長計算、歯車、標準部品配置、標準部品登録、
標準部品更新、標準部品出力詳細図 詳細図作成、詳細図削除、詳細図移動、尺度領域変更、
異尺度領域設定、詳細図更新、詳細図追加、
詳細図トリム削除 部分削除 線分 平行線(注1) 円・円弧 中心点(注1) 編集 DMG書き出し、DMG読み込み 修正 R面取り、C面取り、長さ変更、重なり除去2 移動 ストレッチ 表題欄 表題欄設定、表題欄記入 スーパー スーパーエディット、スーパーリピート パラメータ 寸法線パラメータ、記号パラメータ、溶接記号パラメータ、文字パラメータ 、
機械図パラメータハッチング、領域認識ハッチング、出図 ※ 表中の太字で記されたコマンドは、ドラフティングアレンジモードでは動作しません.
注1) ドラフティングアレンジモードでは製図機能専用コマンドが動作します.
パラメータの初期値設定方法
新規モデルにおいて、初期値を任意に設定する場合の手順を説明します.
以後、〈ファイル/新規作成〉で[テンプレート選択]を選択し、保存したテンプレートファイルを指定することで、変更した値を初期値とすることができます.
複数のユーザ環境にて、それぞれ異なった初期値を設定したい場合、ユーザごとのテンプレートファイルを用意することで、ユーザごとの初期値を新規モデルに設定することができます.
各パラメータで設定されている属性に従います.
■寸法線の属性
寸法線クラス、寸法文字のクラスが「-1」の場合、カレントのクラスとなります.
設定がない場合は 基本的に 色:ByClass 線種:0 線幅:1 となります.
■記号の属性
記号クラス、文字クラスが「-1」の場合、カレントのクラスとなります.
設定がない場合は 基本的に 色:ByClass 線種:0 線幅:1 となります.
■機械図の属性
四角形、六角形、穴・ねじ・穴ぐり、ピッチ円ねじ、長穴、長穴(円弧)
カレントの4属性で作成されます.
中心線の属性はパラメータを参照します.(クラスが「-1」の場合はカレントのクラス).
隠線の属性はパラメータを参照します.(クラスが「-1」の場合はカレントのクラス).ねじ(上面図)
ねじ頭、隠線の属性はパラメータを参照します.(クラスが「-1」の場合はカレントのクラス)六角ナット、穴(断面)、ざぐり(断面)、ねじ(断面)
線種は0、クラス、色、線幅はオプションメニューの「属性参照」を参照します.
「指示アイテム」の場合は、作成位置を決めるために指示したアイテムの属性で、「カレント」の場合は、カレントの属性で作成されます.
谷の径、ねじ頭、破断線、隠線の属性はパラメータを参照します.(クラスが「-1」の場合はオプションメニューの「属性参照」を参照)
割り溝、コの字変形、シャフト変形、穴・軸面取り、コーナーぬすみ
編集対象アイテムの4属性で作成されます.だるま穴
カレントの4属性で作成されます.エジェクタピンマーク
円はカレントの4属性で作成されます.その他はカレントのクラス 色:ByClass 線種:0 線幅:1 で作成されます.ばね
ばね属性はパラメータを参照し、線幅は1となります.(クラスが「-1」の場合はカレントのクラス).歯車
カレントの4属性で作成されます.中心線の属性はパラメータを参照します.(クラスが「-1」の場合はカレントのクラス).標準部品
登録時の各アイテムの4属性で作成されます.
■中心線の属性
中心線(2D, 3D)
機械図パラメータを参照します.(クラスが「-1」の場合は中心線を作成する円(弧)と同じクラス)線分間中心線(2D, 3D)、円筒中心線
機械図パラメータを参照します.(クラスが「-1」の場合は1番目に指示したアイテムと同じクラス)
■文字の属性
文字クラスが「-1」の場合、カレントのクラスとなります.
線種は0、線幅はカレントの線幅 となります.
機械設計・製図でよく使用する形状を数値入力するだけで作成することができます.そのため、トリミング、角丸め、削除などのアイテム編集が不要になり、効率的に図面が作成できます.
機械図形状は、線分、円、円弧といった個別アイテムとして作成され、グループ化されます.機械図コマンドで作成した形状は作成時の情報を保持しているため、《スーパー/スーパーエディット》で簡単に編集することができます.
製図規格ファイルは、呼び径に対する各種サイズを設定するテキストファイルで、機械図コマンドや引出し線注記コマンドの自動計測モードで参照されます.
このファイルに設定されている呼び径に対するサイズに従い機械図は作成され、設定されていない呼び径は「規格外」と認識されます.
ファイルは、「インストールフォルダ\config\ja_JP.mscode」フォルダに、draft.data(名称固定)という名称で入っています.
このファイルは必要に応じてテキストエディタで、データ内容の変更、追加、削除を行えます.変更は、あらかじめバックアップを作成した後に行ってください.
表記方法は、種類を表すキーワード(アルファベット1文字あるいは2文字)に呼び径を続けた文字列を先頭に、必要なサイズをカンマで区切って記述します.例:呼び径3の六角ボルトデータの場合
キーワード(H)+呼び径 , 対辺寸法 , 頭の高さ , H3 , 5.5 , 2.0 ,
寸法線の個数表記を"×"にするか"-"にするかをdraft_misc_form で設定可能です.
製図パラメータファイル(インストールフォルダ\config\ja_JP.mscode\draft_misc_form)における「$ DIMNTY」キーにて指定します.
ねじ(平面図)の谷部分の形状を"円"にするか"円弧"にするかをdraft_misc_form で設定可能です.
製図パラメータファイル(インストールフォルダ\config\ja_JP.mscode\draft_misc_form)における「$ TNLTYP」キーにて指定します.
図形の一部を拡大表示した詳細図を作成します.参照領域を指定せずに、任意の表示尺度の領域「異尺度領域」を設定することもできます.
■詳細図の作成
既に作成された図形の一部を拡大表示した詳細図を作成します.
以下の例では破線で囲んだ部分を表示尺度3で表示した詳細図を作成しています.
■詳細図表示尺度の考慮
詳細図内で作成される図面には、詳細図の尺度が自動的に考慮されるコマンドがあります.
以下のコマンドが詳細図尺度を考慮しているコマンドです.
寸法線作成、寸法線編集、機械図作成コマンド以外は、アイコンの枠が黄色で表示されており、詳細図対応コマンドであることが分かるようになっています.
寸法線作成 直列寸法線、並列寸法線、点間寸法線、アイテム間寸法線、
累進寸法線、片持ち寸法線、面取り寸法線、
狭部軸径寸法線、角度寸法線、半径寸法線、大半径寸法線、
半径累進寸法線、直径寸法線、弧長寸法線、軸径寸法線寸法線編集 分割・結合、寸法補助線移動 機械図作成 四角形、六角形、穴・ねじ・穴ぐり、ピッチ円ねじ、
多段穴(上面図)、長穴、長穴(円弧)、ねじ(上面図)、
六角ナット、穴(断面)、ざぐり(断面)、ねじ(断面)、
多段穴(断面)、割り溝、コの字変形、
コーナーぬすみ、シャフト変形、穴・軸面取り、だるま穴、
ばね、標準部品配置、標準部品更新基準線 角度線、水平線、垂直線 線分 垂/接線、基準角度線、ベクトル参照、平行線 円・円弧 中心点 修正 R面取り、C面取り、長さ変更 移動 ストレッチ 四角形やピッチ円などの機械図を詳細図内で作成した場合、アイテムは詳細図枠でトリムされます.
文字、記号、寸法線はトリムされないので、詳細図の外へ引出して作図することもできます.
寸法値は自動的に詳細図尺度が考慮されます.
上記の例は、表示尺度の異なる詳細図内にある、一辺が10mmの正方形に対し寸法を記入した場合です.
図面枠の表題欄に対し、作成する文字の領域や配置形式をあらかじめ設定しておくことにより、表題欄に文字列を自動的に作成することができます.ユーザ独自の図面枠に対して、表題欄設定を行えます.表題欄へ記入する項目は、専用のコマンドでダイアログから簡単に入力できます.専用のコマンドを使用することで、異なるオペレータであっても、統一性の取れた表題欄記入を行うことができます.
■表題欄項目ファイルの設定
表題欄設定の項目名一覧で表示する文字列、および表題欄記入で各項目に入力する際の候補一覧ファイルを表題欄項目ファイルで指定します.
ファイルは「インストールフォルダ\config\ja_JP.mscode\template」フォルダに、value.txt(名称固定)という名称で、標準用のファイルが入っています.このファイルをユーザ用に修正することで使用することができます.ファイルはテキスト形式で以下の用に、「項目名称、入力候補のファイル名称」の順で記載されています.項目名称と入力候補ファイル名称の間は、「,」で区切ります.入力候補ファイルを指定しない場合は、「,」までを記載します.先頭の1文字目に「#」を記載した場合、コメント行として扱われます.項目名称は最大20バイト(全角10文字)、入力候補のファイル名称は最大40バイト(全角20文字)、項目名称は最大60個まで設定することができます.
表題欄項目ファイルのサンプル例
#
# 表題欄項目ファイル
# 記入フォーマット.
# 項目名称,入力候補のファイル名称
#
# 項目名称は最大20バイト
# 入力候補のファイル名称は最大40バイト
# 項目名称は最大60個まで設定可能
#
機種名,
摘要,tekiyou.txt
品番,
図番,
尺度,
個数,
材質,zaishitu.txt
設計,
製図,
検図,
承認,
■入力候補ファイル
表題欄の項目に対して入力が決まっている場合、入力候補ファイルを設定することにより、キーボードから文字列を入力せずに、リストから簡単に記入する文字列を指定することができます.
入力候補ファイルは、表題欄項目ファイルのある同じフォルダ(インストールフォルダ\config\ja_JP.mscode\template)に、表題欄項目ファイルで設定した名称で作成します.
入力候補の文字列は、最大40バイト(全角20文字)までで、1ファイル内に最大100個の候補を設定することができます.先頭の1文字目に「#」を記載した場合、コメント行として扱われます.入力候補ファイルの記入例
#
# 材質の候補一覧
#
FC20,
SS41,
SS40C,
STKM13C,
C3603BEF,
SPCC,
合成ゴム,
SWRM8,
SWRH57A,
S20C,
■独自の図面枠の作成
標準では、「インストールフォルダ\config\ja_JP.mscode\template」フォルダに、A0、A1、A2、A3、A4、A4Vの図面枠が用意されています.この図面枠については、標準での表題欄の設定がされています.独自の図面枠にする場合は、バックアップを作成した後、それぞれの図面サイズのモデルを基本コマンドで変更し、表題欄の設定を行ってください.標準の図面枠を独自の表題欄に変更し、初めて表題欄設定を行う場合、「既に表題欄設定がされています」と確認を聞いてきます.その際は、[新規設定]を実行し、独自の図面枠に対して表題欄の設定を新規で行ってください.
■表題欄のフォント
図面作成時、表題欄文字のフォントは、文字パラメータの「フォント」を参照して決定されます.
モデル中のアイテムの幾何データと属性データ、グループデータを外部ファイルに書き出し、読み込みする為のデータ形式です.(名称 〜.dmg)
このデータ形式を利用することでSpace-E/Modeler とSpace-E/Draw(※1) 、AutoCAD(※2) 間でデータのやり取りが容易になります.
※1) Ver.1.8以降で対応.
※2) 別途、AutoCAD上で動作する弊社アプリケーションソフトが必要です.
■対象アイテム
DMGファイルの書き出し時に対象となるアイテムタイプは、
点、線分、円、円弧、文字、スプライン、楕円、寸法線、記号、セット、プロジェクトアイテムです.
スプラインは円弧近似、またはそのまま書き出します.
楕円 は円弧近似して書き出します.
縦書き文字は横書き文字として変換されます.
寸法線、記号、セット は個別のアイテムに分解して書き出します.その際グループ化することも可能です.
プロジェクトアイテム は展開して書き出します.
■属性データ
DMGファイルの書き出し時に対象となる属性データは、クラス、色、線種、線幅です.
■グループデータ
DMGファイルの書き出し時、アイテムが複数のグループを持つ場合はシステムグループ優先で1つだけ書き出します.
■フォント
DMGファイルの書き出し時、文字のフォントの情報は保存されません.
DMGファイルの読み込み時に作成される文字のフォントは、文字パラメータの「フォント」を参照して決定されます.
DMGファイルの読み込み時に参照されます.
Space-E/DrawやAutoCADで作成されたDMGファイルを読み込む際に、書き出し側の属性と
Modeler側の属性とをどのように対応させるかを設定します.
ファイルは、「インストールフォルダ\config\ja_JP.mscode」フォルダに入っています.
このファイルは必要に応じてテキストエディタで、内容の変更、追加、削除を行えます.
属性対比表
クラス 色 線種 線幅 Draw ⇒ Modelerdr2md_lay dr2md_col dr2md_lft dr2md_lwt AutoCAD ⇒ Modelerpd2md_lay pd2md_col pd2md_lft pd2md_lwt 対比表で設定されていないクラスは0〜999なら同じクラス、それ以外は規定値(なければ2)となります.
対比表で設定されていない色は0〜255なら同じ色、それ以外は規定値(なければ0)となります.
対比表で設定されていない線種は0〜7なら同じ線種、それ以外は規定値(なければ0)となります.
対比表で設定されていない線幅は1〜5なら同じ線幅、それ以外は規定値(なければ1)となります.
■DMGログファイル(名称 〜_dmg_log)
DMGファイルの読み込み時に作成されます.
読み込み開始時間と終了時間、エラーが発生した場合に行番号を書き出します.
■DMG基準フォルダの設定
DMGファイルを書き出し、読み込みする基準となるフォルダを指定します.
製図パラメータファイル(インストールフォルダ\config\ja_JP.mscode\draft_misc_form)における「$EXDIR」キーにて、DMGファイルの基準フォルダを指定します.
標準出荷時は、「%CUBE2_HOME%\\run_field」が指定されています.
基準フォルダを変更する際は、このキーで設定されるフォルダを変更します.
■DMGファイル名称の設定
DMGファイルの書き出し、読み込みで、対象となるファイル名称を指定します.
指定があれば、コマンド実行時にDMGファイル名称の入力が省略されます.
指定がなければ、コマンド実行時にDMGファイル名称の入力が必要です.
製図パラメータファイル(インストールフォルダ\config\ja_JP.mscode\draft_misc_form)における「$EXFNM」キーにて、DMGファイル名称を指定します.
標準出荷時は、「""」が指定されています.
DMGファイル名称を指定する場合は、DMG基準フォルダの設定が必要です.
DMGファイル名称を変更する際は、このキーで設定される名称を変更します.
■DMGログファイル基準フォルダの設定
DMGログファイルを書き出し、読み込みする基準となるフォルダを指定します.
指定がなければ、DMGファイルと同じフォルダに作成されます.
製図パラメータファイル(インストールフォルダ\config\ja_JP.mscode\draft_misc_form)における「$EXLDIR」キーにて、DMGログファイルの基準フォルダを指定します.
標準出荷時は、「""」が指定されています.
基準フォルダを変更する際は、このキーで設定されるフォルダを変更します.
■DMGログファイル名称の設定
DMGファイルの読み込みで作成されるログファイルの名称を指定します.
指定がなければ "DMGファイル名称_dmg_log" という名称で作成されます.
製図パラメータファイル(インストールフォルダ\config\ja_JP.mscode\draft_misc_form)における「$EXLFNM」キーにて、DMGログファイル名称を指定します.
標準出荷時は、「""」が指定されています.
DMGログファイル名称を変更する際は、このキーで設定される名称を変更します.
標準的な部品形状をあらかじめ登録しておくことにより、簡単に配置することができます.ユーザ独自の部品形状を登録することが可能です.線分、円、円弧といった基本アイテムで部品形状を作成し、専用のコマンドでダイアログから簡単に登録することができます.配置の際には、X、Y軸における反転や角度指定を行うことができます.配置された部品は、MARKアイテムとなり1塊のデータとして扱われます.標準部品を使用することにより、図面作成による部品の共通化と作業効率を高めることができます.
■標準部品基準フォルダの設定
標準部品のファイルを登録する基準となるフォルダを指定します.
製図パラメータファイル(インストールフォルダ\config\ja_JP.mscode\draft_misc_form)における「$STDDIR」キーにて、標準部品の基準フォルダを指定します.標準出荷時は、「%CUBE2_HOME%\\standard_parts」が指定されています.基準フォルダを変更する際は、このキーで設定されるフォルダを変更します.標準部品登録で登録するファイルは必ずこのフォルダ以下でなければいけません.標準部品基準フォルダ以下には独自のフォルダを作成し、そこに部品データを登録していくことで、部品の分類がフォルダごとに行えます.
■付加情報の項目名の設定
標準部品に登録する際の付加情報の項目名を指定します.
製図パラメータファイル(インストールフォルダ\config\ja_JP.mscode\draft_misc_form)における「$CSTDLST」キーにて、付加情報の項目名を指定します. 項目の文字列は、最大20バイト(全角10文字)までで、設定のない項目は「""」と記載します.標準出荷時には、「会社名」、「部品名称」、「型番」の3個が予約項目として設定されています.予約項目はシステム固定のためカスタマイズできませんが「会社名」を「メーカー名」などのように同じ意味の用語に変えることは可能です.予約項目を除く7個の項目はユーザーが任意に設定することができます.標準部品登録のダイアログにおいて、各付加情報には、最大40文字までの文字列を入力することができます.
■プレビューにおける解像度の設定
標準部品登録時に作成されるイメージの解像度を指定します.
製図パラメータファイル(インストールフォルダ\config\ja_JP.mscode\draft_misc_form)における「$SSTDIMG」キーにて、イメージの解像度を指定します.解像度は、「100X100ピクセル」(低)、「150X150ピクセル」(中)、「200X200ピクセル」(高)の3タイプから選択できます.解像度を低くすることで、標準部品登録コマンドで作成されるイメージのファイルサイズを小さくすることができます.標準出荷時には、「150X150ピクセル」が設定されています.解像度に拘わらずプレビューのイメージサイズは同じとなります.解像度は標準部品登録コマンドのダイアログボックスでも変更可能です.
標準部品登録では、標準部品ファイル(拡張子:prt)とイメージファイル(拡張子:bmp)の2ファイルが作成されます.標準部品のストレッチ機能を利用し、寸法と型番を連動させる場合は、型番定義ファイル(拡張子:tbl)を作成します.TBLファイルは標準部品登録コマンドのダイアログボックスの「TBL編集」ボタンから作成および編集を行うことができます.
# 変数値の入力ガイダンスを以下の3行で記入してください
# 1行には最大半角で30文字まで記入できます
寸法の範囲は40〜70までとする
寸法は10mm単位で入力のこと# 変数値と型番をカンマで区切って記入してください
40,SPIN-40L
50,SPIN-50L
60,SPIN-60L
70,SPIN-70LTBLファイルには上記のように入力ガイダンスと変数値と型番の対応を記入します.
標準部品登録のダイアログにおけるファイル名では、最大50バイト(全角25文字)までの文字列を指定することができます.
標準部品ファイル、イメージファイル名称は、標準部品登録で指定したファイル名と投影図タイプの組み合わせにより、以下のようになります.
標準部品ファイル:ファイル名称_X.prt イメージファイル:ファイル名称_X.bmp TBLファイル:ファイル名称.tbl 「X」:投影図タイプの識別文字 左側面図 : l 平面図 : t 正面図 : f 下面図 : b 右側面図 : r
■標準部品のストレッチ機能
標準部品には、下記左側のように寸法の可変箇所を指定することができます.標準部品配置の際に可変箇所に対し寸法を指定することにより、形状にストレッチ変形を与えることができます(右図).
可変箇所は水平若しくは鉛直方向に限り、1つの部品に対し可変箇所は1箇所です.
可変寸法として設定可能な寸法線は、直列寸法線、並列寸法線、点間寸法線です.通常に寸法を記入後、寸法値を任意の英字1文字に変更します.
可変寸法と関連のない寸法記入をした場合、ストレッチの結果は保証されません.寸法を適宜追加するなどして対応してください.
■引出し線注記による自動計測
配置された部品の付加情報を、引出し線注記の文字列として自動的に配置することができます.引出し線注記では、自動計測「?」を指定します.
製図パラメータファイル(インストールフォルダ\config\ja_JP.mscode\draft_misc_form)における「$TYKAU1」、「$TYKAU2」、「$TYKAU3」、「$TYKAU4」キーにて、引出し線注記の上段前、上段後、下段前、下段後で記載する付加情報の項目番号を指定します.
配置された標準部品のリストをCSVファイルフォーマットで出力することができます.
製図パラメータファイル(インストールフォルダ\config\ja_JP.mscode\draft_misc_form)における「$SCSVP1」〜「$SCSVP11」キーにて部品毎の出力項目の順序を指定することができます.
規定値は「品名」「メーカー名」「仕様」「個数」の順です.
■標準部品の基準フォルダの変更について
標準部品登録では、標準部品の基準フォルダ以下に任意のフォルダをあらかじめ用意し、そのフォルダを指定して保存します.
運用開始後は基準フォルダから下のフォルダ構成の変更、および標準部品ファイルの移動を行わないでください.(フォルダの追加は可能です)
基準フォルダから下のフォルダを移動あるいは削除した場合や、標準部品ファイルを異なるフォルダに移動した場合、標準部品の更新、参照が行えなくなります.
■標準部品点数の制限
標準部品配置でリストアップされる部品数は最大1000までです.1フォルダに対して1000部品以内になるように部品を分けて登録してください.
■標準部品のフォント
標準部品に文字のフォントの情報は保存されません.標準部品配置時の文字のフォントは、文字パラメータの「フォント」を参照して決定されます.