傾斜ピン・ユニット作成（SLDU）

アンダーカット設計／傾斜ピン・ユニット作成（SLDU）

傾斜スライドに傾斜ピンとスライドユニットを配置する

［説明］

傾斜ピンの挿入位置と、配置基準面、オプションメニューに入力されたパラメータより、傾斜ピンの傾斜角度・径・長さ・配置位置、スライドユニットの配置位置を自動的に算出し、傾斜ピン、スライドユニットを配置します。
傾斜ピンは、傾斜ピンの挿入面の中心を通るように配置されます。
[傾斜ピン埋め込み量]は、傾斜スライドに対して、傾斜ピンを取り付ける時の埋め込み部分の長さを入力します。
[基準面からのオフセット]は、配置基準面から、基準面の法線方向にオフセットした位置がスライドユニットの配置原点とする際のオフセット量を入力します。
マイナスの値を入力した場合、基準面の法線方向とは反対側にオフセットされます。
[摺動距離をチェックする]では、部品配置時に計算から算出される、実際のユニットの横移動の距離(摺動距離)と配置される部品が持っているストローク値とを比較して実際に配置可能かどうかのチェックを行うかどうかを設定します。チェックをする場合には、ストローク値より、摺動距離が大きくなると警告が出て配置がキャンセルされます。

［制限］

本バージョンで配置できる傾斜ピンとスライドユニットは以下の通りです。

スライドユニット	ミスミ	ルーズコア用無給油スライドユニット(SCY)
スライドユニット	オイレス	スライドコアガイドユニット(ASN, ASA) コンパクトスライドコアガイドユニット(CSN, CSA)
傾斜ピン	ミスミ	ルーズコア用傾斜ピン(KSPSA, KSPSB, KSPSC)
傾斜ピン	オイレス	スライドコア用傾斜ピン(APSA～APSE)

配置基準面には、平面的なFACEを指示してください。
配置基準面は、X-Y平面に平行でなくても指示できますが、この場合、傾斜ピン・スライドユニットが配置できない場合があります(配置可能かどうかの自動チェックは行いません)。
傾斜スライドは《傾斜スライド作成》で作成しておく必要があります。
オイレス製スライドコアガイドユニット(ASN)を使用したとき、摺動距離のチェックが正しく行われないことがあります。

［操作］

傾斜ピンとスライドユニットの作成

傾斜ピンとスライドユニットの作成

	傾斜ピンを挿入する面を指示してください〈1〉(FACE) 傾斜スライドの面を指示します。傾斜ピンは、指示した面の中心を通るように配置されます。

	スライドユニットの配置基準面を指示してください〈2〉(FACE)【確定】配置基準面の指示をします。配置基準面を指示すると、基準面の法線方向を示すベクトルが表示されます。配置基準面には、平面的なFACEのみ指定できます。

	配置パラメータを指示してください．［OK］配置パラメータの入力をします。オプションメニューから、傾斜ピンとスライドユニットの配置位置の算出に必要なパラメータを入力します。

	スライドユニットを選択してください．［OK］ここでは、「オイレス」をチェックし、「ASN(D=16)」を選択します。

	スライドユニットのサイズを選択してください．［OK］選択したスライドユニットのプロパティウィンドウが表示されます。「発注コード」の「選択」を指示し、部品の寸法を変更します。寸法の変更が終了したら、部品プロパティウィンドウの「OK」をクリックします。

	傾斜ピンを選択してください．［OK］ここでは「オイレス」をチェックし、「APSA(段付)」を選択しています。

	傾斜ピンのサイズを選択してください．［OK］選択した傾斜ピンのプロパティウィンドウが表示されます。傾斜ピンの径と長さが自動的に算出され、プロパティウィンドウには寸法の初期値として設定されます。寸法を変更する場合は、「発注コード」の「選択」を指示します。寸法の変更が終了したら、部品プロパティウィンドウの「OK」をクリックします。

	傾斜ピンとスライドユニットが配置されます。