運用について

工程コードファイル

硬材用おねじ加工

硬材用おねじ加工
CGSPL40

 

経路例


右ねじ用経路


左ねじ用経路

項目名
変数名
初期値
外径 CDIA
ねじ山深さ CTHEIGHT
XY切り込み量 CXYSTEP
Zピッチ CZSTEP
突き出し量 CZOVRCUT
トレランス CZTOL 0.1
左ねじ(1:ON) CCLOCK
円弧アプローチの円弧半径 CAPARCRD
円弧アプローチの円弧角度 CAPARCAG 0(度)
径補正(1:ON) CDCOMP
工具径で作成(1:ON) CPMODE
アプローチ距離 CAPDIS 0.0
ヘリカル補間出力(1:ON) COUTHEL

硬材用おねじ加工は、おねじ加工と同じく円筒の外側をらせん状に輪郭加工する経路を作成します。

【経路−深さ方向】

  • 経路は、最初にアプローチ点に移動し、ねじ中心から「加工深さ+突き出し量−Zピッチ」分下がった高さから経路を作成します。
  • 経路は、Z軸−方向に時計回りでらせんを描きながら、Zピッチ分下がっていきます。
  • Zピッチ分下がったとき、経路はその高さのアプローチ点に戻ります。
  • アプローチ点に戻った経路は、再び、「加工深さ+突き出し量−Zピッチ」分上がった高さに移動し、Z軸−方向へのらせん移動を繰り返します。

【経路−平面方向】

  • 最初の経路は、ねじ中心から「外径/2−XY切込み量」分外側に最初の経路を作成します。
  • 最初の経路を作成後、「外径/2−ねじ山深さ」を半径とする円の外周まで自動調節した切り込み量で内側に切り込みながら経路を作成します。(なお、自動調節した切り込み量については、硬材用ねじ切り加工での説明を参照してください。)
  • 最も内側の経路は、「外径/2−ねじ山深さ+工具半径」を半径とする円周上に作成されます。

【左ねじ】

  • 左ねじが「0」の場合、右ねじ用の経路が作成されます。
    左ねじが「1」の場合、左ねじ用の経路が作成されます。
  • 左ねじ用の経路は、円筒の中心(穴原点)から「加工深さ+突き出し量」分下がった高さから経路が作成され、Z軸+方向に時計回りでらせんを描きながら上がっていく経路になります。

【円弧アプローチ】

  • 円弧アプローチの円弧半径、円弧角度が0でない場合、周回経路ごとに円弧アプローチが追加されます。ただし、円弧半径が外径/2以上の場合、円弧アプローチは追加されません。

【径補正】

  • 径補正が「0」の場合、径補正コードは追加されません。
    径補正が「1」の場合、G42(工具進行方向に対して右側に補正)の補正コードが追加されます。
    径補正が「−1」の場合、G41(工具進行方向に対して左側に補正)の補正コードが追加されます。
    ただし、径補正コードの追加は、円弧アプローチが正しく追加された場合に限ります。

【工具径で作成】

  • 工具径で作成が「0」の場合、工具中心の経路が作成されます。
    工具径で作成が「1」の場合、工具側面の軌跡を経路とします。

【アプローチ距離】

  • アプローチ距離が0の場合、ねじ中心から「外径/2+工具半径」分離れた位置をアプローチ点とする経路が作成されます。円弧アプローチの円弧半径が0でない場合は、ねじ中心から「外径/2+円弧半径+工具半径」分離れた位置をアプローチ点とする経路が作成されます。
  • アプローチ距離が0でない場合、ねじ中心から「外径/2+工具半径+アプローチ距離」分離れた位置をアプローチ点とする経路が作成されます。
    円弧アプローチの円弧半径が0でない場合は、ねじ中心から「外径/2+円弧半径+工具半径+アプローチ距離」分離れた位置をアプローチ点とする経路が作成されます。
  • なお、アプローチ点はねじ中心から座標系X軸+方向に作成されます。

【ヘリカル補間出力】

  • ヘリカル補間出力が「0」の場合、らせん部分の軌跡を線分で近似したNCデータを出力します。
  • ヘリカル補間出力が「1」の場合、らせん部分の軌跡をヘリカル補間したNCデータを出力します。
  • ヘリカル補間したNCデータを出力するためには、「穴あけヘリカル補間ユーティリティ」を参照ください。