出力制御ファイル
NCマクロ部

マクロの種類

マクロは機能的にいくつかのパートに分かれており、各パート毎にNCデータに出力するための記述を 行います。
以下に各パートについて概要とその構造および一般的な記述項目を説明します。
同じカラムに記述した<>はIF文によりいずれかが処理されます。

1.先頭
2.工具交換処理(1本目)
3.工具交換処理(2本目)
4.加工終了
5.サブプログラム呼出し位置(メイン、サブ1ファイル)
6.サブプログラム呼出し位置(メイン、サブ別ファイル)
7.メインプログラム終了位置
8.サブプログラム開始位置(メイン、サブ1ファイル)
9.サブプログラム終了位置(メイン、サブ1ファイル)
10.サブプログラム開始位置(メイン、サブ別ファイル)
11.サブプログラム終了位置(メイン、サブ別ファイル)
12.NURBS補間モード開始時の初期化用
13.NURBS補間モード中の初期化用
14.サブプログラム作成時の固定サイクル定義用(穴あけ加工)
15.固定サイクルキャンセル用(穴あけ加工)
16.最後

1.先頭

キーワード"[MacroStart]"で始まります。
ここでは主に"%"やプログラム番号を記述します。

2.工具交換処理A

キーワード"[MacroToolAStart]"で始まります。
ここでは1本目の工具交換処理や工具交換位置からエアカット高さまでの早送りの移動を記述します。
さらに工具長補正や主軸回転なども設定します。
このマクロの構造は次の通りです。

・工具交換処理

・工具の呼び出し
・工具交換位置への移動
・工具交換

・<以降工具交換がない場合の工具交換>
・<以降工具交換がある場合の工具交換>

・アプローチ処理

・工具交換位置からエアカット高さまでの早送りの移動(工具交換位置からC)
・工具長補正
・主軸回転
・切削油ON

3.工具交換処理B

キーワード"[MacroToolBStart]"で始まります。
ここでは2本目以降の工具交換処理や工具交換位置からエアカット高さまでの早送りの移動を記述します。
さらに工具長補正や主軸回転なども設定します。
このマクロの構造は次の通りです。

・<前回使用した工具と同じ場合の処理(前工程での使用工具と現工程での使用工具が同じ)>

・前工程の加工原点あるいは回避位置から現工程のエアカット高さまでの早送りの移動

・<前回使用した工具と異なる場合の処理(前工程での使用工具と現工程での使用工具が違う)>

・工具交換処理

・工具交換位置への移動
・工具交換

・<以降工具交換がない場合の工具交換>
・<以降工具交換がある場合の工具交換>

・アプローチ処理

・工具交換位置からエアカット高さまでの早送りの移動(工具交換位置からC)
・工具長補正
・主軸回転
・切削油ON