共通パラメータ
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モデル |
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モデルを定義します。
メインモデルとサブモデル1から32を設定します。
各経路作成機能では、どのモデルを対象に計算するかを設定できます。
事前にメインメニューの[ファイル]-[システム設定]-[ヘルパー]の「モデル変更後、計算実行アイコンの自動設定」をチェックすることで、モデルを再取り込みやパラメータの設定変更した場合、関連する機能ノードの計算フラグが自動設定されます。
サブモデル1から32を選択した場合は、メインモデルにサブモデルがマージされた加工形状を作成し、経路を計算します。
ACIS旧バージョンで作成したモデルに不良面が含まれる場合、作成された加工形状ファイルが面抜けすることがあります。
Space-E/Modeler上で不整合修復や形状チェック-自動修正、あるいは面を再作成などにより不良面を調整してください。
画面上をマウスでクリックすると、各機能を説明します。
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ツリーアイテム
メインモデル、サブモデルをツリー状に表示します。
各ツリーアイテムを選択して、モデル形状を設定します。
また、コンテキストメニューからツリーアイテム毎に計算フラグを設定したり、「サブモデル名称」に任意の名称を設定することもできます。ここで設定した名称は、機能パラメータの「計算対象モデル」のリストや、経路エディタの表示リストにも反映されます。
プレビュー画面
モデルのプレビューが表示されます。
プレビュー画面上で右クリックすると、コンテキストメニューが表示され、ビューを変更することができます。
また、キーボードとマウスによるビューイングも可能です。
マウスビュー操作はシステム設定のビュー操作の指定によって違いがあります。
Space-E形式 | Space-E V5 形式 | |
回転 | 中ボタン押下のままマウス移動 | 中ボタン+右または左ボタン押下のままマウス移動 |
移動 | Ctrl +中ボタン押下のままマウス移動 | 中ボタン押下のままマウス移動 |
拡大・縮小 | Alt+中ボタンまたはShift + 中ボタン押下のままマウス移動 | 中ボタン+右ボタン1回押して離し、マウス上下 |
モデルデータム
Modeler上でメインモデルを取り込んだ際に選択されていたデータムを表示します。
取り込み
経路作成の対象となるモデル形状を設定します。
ツリーアイテムを選択して、Space-E/Modelerに表示されているモデル形状を指示、または囲んでモデルを取り込みます。
モデルを取り込むと、プレビュー画面にモデルを表示するかどうかのメッセージが出力されます。
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電極形状の取り込み:
メインモデルの取り込みを行う際に、Space-E/Modeler上で設計された電極形状が指示された場合、Modelerでの設計時に付加された電極情報を読み取り、電極加工時に必要なパラメータに反映されます。
電極機能に関する詳細は、「工程設計」の章の「電極加工機能の操作」を参照してください。
プレビュー作成
選択したツリーアイテムのプレビュー用ファイルを作成し、プレビュー画面に表示します。
プレビュー用ファイルの拡張子は、.fxsです。
フィーチャ取り込み
CAD側からフィーチャ取り込みをするかどうかを指定します。
フィーチャ機能に関する詳細は、「工程設計」の章の「加工フィーチャパレットの操作」を参照してください。
トレランス
形状を多面体近似する許容誤差を設定します。
多面体近似されたファイルを加工形状ファイルと呼びます。
また、多面体を構成する三角面をファセットとも呼びます。
高度な設定...
形状を多面体近似する際の、1辺の最大長さの設定や、STLファイル取り込み時のスムージングを指定します。
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・1辺の最大長さを抑止する
多面体近似から経路作成することにより、実際の加工でも多面体の跡が現れることがありますが、 多面体の目がより細かい方が仕上がりもより綺麗になることがあります。
(例1)抑止する1辺の最大長さ:0
形状の多面体近似をトレランスのみで行います。(例2)抑止する1辺の最大長さ:3
多面体近似をトレランスで行った後、 1辺の長さが3oを超えない様に近似します。
抑止する1辺の最大長さ:0 抑止する1辺の最大長さ:3
・スムーズモードを使用する
CT装置や3次元計測器などから出力される点群や多面体をSTL取り込みすると、精度が粗い関係で加工の仕上がりも粗くなります。
これをスムージングすることで滑らかな仕上がりとなるよう調整します。
元のSTL形状からモデルの特徴線を認識し、エッジに当たる部分を保護することでエッジがだれてなくならないよう処理します。
チェックを指定するとスライドバーの指定に従い、モデル計算でスムージングされます。
スライドバーは滑らかさの強弱を指定します。右側に行くほどスムーズ効果は強くなり、左側へ設定するとスムーズ効果は弱く、取り込みしたSTL形状と同等になります。
粗い 滑らか
注意)
・Space-E上でフェイスを多面体近似してSTLファイルに出力したものもスムージングできますが、平面や円筒、フィレット面などの形状を保障するものではありません。
・面沿い、面沿い連続面、底面仕上げ、側面仕上げ、隅部加工、底面仕上げ削り残し、5軸面沿い機能では1辺の最大長さやSTLスムージングに対応していません。
モデルの減寸量を設定する
このパラメータがONの場合、モデルを加工する際に「放電ギャップ」で指定された寸法分、小さいモデルとして経路作成を行います。
本パラメータに関する詳細は、「工程設計」の章の「電極加工機能の操作」を参照してください。減寸方式:
「モデルの減寸量を設定する」がONの場合にモデルを減寸する方向の指定を行います。3D:モデルの面直方向(3D方向)へ減寸を行います
平面:モデル座標のXY方向(平面方向)への減寸を行います放電ギャップ:
「モデルの減寸量を設定する」がONの場合に、減寸を行う寸法量を指定します。減寸量の指定を変更した場合、 [ファイル]-[システム設定]-「モデル変更後、計算実行アイコンの自動設定」を指定していても、モデルノードに計算フラグは自動設定されません。
「モデルの減寸量を設定する」は、経路作成機能側で参照しているので、この指定変更によるモデル再計算は不要です。
初期値設定
設定されている「トレランス」の値を初期値として設定します。システムインストール時の初期値は「0.01」です。
モデル表示
経路エディタにモデルを表示します。 (サブモデルも表示できます)
● デュアルCPU対応について
モデル計算ではマルチスレッドを使用した計算が行えます。デュアルCPUマシンやマルチコアCPUのマシンに対してCPUを有効に使用する計算が行えます。以下の設定をすればデュアルCPUでの計算速度が[1]の設定よりも速くなります。
詳細はCLマネージャーの「設定」の欄を参照ください。
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注意)
シングルCPUでハイパースレッド指定なしのマシン環境に対して設定しても有効となりません。
マルチスレッド を設定すると、計算で必要なメモリー量は増加します。大規模モデルなどではメモリー増加により計算できないケースや、Modelerの動作が遅くなりますのでご注意ください。