曲面と曲面の稜線部に経路を作成します。
画面上をマウスでクリックすると、各パラメータを説明します。

機能
アプローチ
回避
制限項目

送り速度
送り速度を設定します。

通常切削速度：
切削速度を入力します。

工具設定を参照する：
工具パラメータに設定されている送り速度を参照するかどうかを設定します。
工具パラメータの［送り速度］を参照する場合、［通常切削速度］には、その値が反映されます。

　

通常切削速度以外の速度では、直接に送り速度を指定するか、通常切削速度に対する係数で指定するかを選択できます。

速度直接指定：

通常切削速度以外の速度を、直接に送り速度を指定します。

係数指定：

通常切削速度以外の速度を、通常切削速度に対する係数で指定します。

　

ピック速度：
設定できません。

アプローチ速度：
アプローチ速度を入力します。
3D円弧アプローチにつく送り速度です。エアカットタイプがジグザグまたは逆斜め切込みのときは、切込み部分につく送り速度です。

リトラクト速度：
リトラクト速度を入力します。
3D円弧アプローチ設定でのリトラクト部分につく送り速度です。

エアカット速度：
エアカット速度を入力します。
エアカット[直接]を指定している場合に付く送り速度です。

サブエアカット速度：
サブエアカット速度を入力します。
エアカットをサブエアカット付きにしている場合、サブエアカットの部分に付く送り速度です。

（パネル上のアイコンは、送り速度がつく部位のイメージを表しています。実際に作成する経路形状ではありません。）

傾斜部経路制限
例えば、急勾配部にて―Ｚ方向に加工すると、ボール工具の先端へ負担がかかったり、逆に、平坦部から急勾配部へ加工が移ると、刃長が足りず、工具側面に負担がかかることがあります。傾斜部経路制限を指定することで、急勾配部の経路を出力しないように指定することができます。

経路出力上限角度：
設定値よりも大きい角度を持つ経路は出力しません。指定する値は水平面からの角度です。

終端のみ削除：
傾斜部経路制限だけを指定すると、回避が多くなります。更に、急勾配部から加工が開始、終了される経路が作成されることもあるため、アプローチ、リトラクトでの工具負担が増す恐れもあります。
終端のみ削除は、この開形状経路の急勾配で始まる部分、もしくは急勾配で終わる部分だけを削除指定できます。

削除判定対象長さ：
経路が急勾配で始まるもしくは急勾配で終わる部分だけを出力させないという指定です。経路出力対象としない経路端部のスパイクを長さで指定します。
終端のみ削除を指定のとき、経路削除したい対象を、急勾配部の経路の幅で指定します。

面沿い

連結距離：
工具が回避移動する際、強制的に接続した経路とする対象を回避の水平距離にて指定します。回避の距離がこの値よりも短い部分は面上に沿った経路が作成されます。

直線：
経路間を直接に連結し、モデルに沿った形状で移動します。

スプライン曲線：
経路間を曲線状に連結し、モデルに沿った形状で移動します。

<直線>	<スプライン曲線>

計算対象モデル
メインモデル、メインモデル＋サブモデル、自由に組み合わせから計算対象とするモデルを選択します。
「自由に組み合わせ」を選択すると、計算対象モデル設定ダイアログが表示されます。計算対象モデル設定ダイアログでは、モデル設定ダイアログでモデルを設定したツリーアイテムが表示されるので、計算対象とするモデルにチェックします。

トレランス
トレランスを設定します。

トレランス：
曲面上で、経路を作成する時の許容誤差を入力します。曲面との誤差がこれ以下になるように計算します。この値を大きくすると、基の曲面形状との誤差が大きくなり、加工表面が粗くなります。
小さくすると誤差は小さくなりますが、経路のアイテム数が多くなりＮＣデータ量も多くなります。

残り代：
曲面に対する残り代（仕上げ代）を入力します。
３Ｄ残り代を指定したい場合、値を指定すると「工具軸方向残り代」にも同じ値が自動設定され３Ｄ残り代として参照されます。
工具コーナー半径未満のマイナス値を入力することもできます。

工具軸方向残り代：
工具軸方向の残り代を指定します。
工具軸方向とXY方向残り代を別の値にする場合、まず、XY方向残り代を「残り代」に指定し、次に「工具軸方向残り代」に値を入力してください。
下図のように平坦面を先に仕上げて、後で側面の残り代分を加工したい場合には、残り代に任意の値、工具軸方向残り代には0を指定にて経路作成できます。

<残り代>0、工具軸方向残り代=0の例>

工具軸方向残り代を残り代と同値で設定：
工具軸方向の残り代と残り代を同じ値に指定します。
チェックを入れた場合、 工具軸方向残り代の設定は灰色表示となり、残り代の入力値が両方の残り代に反映されます。

オプション

　

計算間隔設定：
ペンシル経路の検出精度、経路のきめ細かさを計算密度で調節します。
チェックがOFFの場合は、前工具半径の１／１０を基準にします。
チェックをONにして計算間隔をより小さい値に指定することでモデルの細かい窪みにも、経路が作成されます。

計算間隔：
計算間隔を指定します。指定値が小さいほど計算時間が必要になります。

　

削除長さ：
削除長さに入力した値をもとに、微小経路を作成するかどうか設定します。経路断面の実長と経路の長さを比較し、以下の条件が成立するとき、経路が削除されます。
「経路の長さ ＜ 工具直径 × 削除長さ ( 工具直径比 )」微小経路を削除するときは、この値を大きくします。
逆に、微小経路を作成するときは、この値を小さくします。通常は初期値のままご使用ください。

<削除長さ＝０>	<削除長さ＞０>

谷の角度：
経路を作成する谷の角度を入力します。谷の角度以上の角度に経路を作成します。入力する値は「0≦谷の角度≦180」です。値が小さいほど、より経路が出るように動作します。