加工

• モデル条件によっては一部の隅部に経路されず、削り残りとなることがあります。

  「高精度モードを使用する」を指定した場合の制限、注意事項

• 長さの短い経路をつなぐために、「連結距離」の値を経路の長さより大きく設定すると、モデル条件や加工順序との関係で意図としない接続となることがあります。その場合、面上最大滞在距離を指定するよりも、谷の角度、半径増大量などの設定で回避する方が効果的です。
• 削除判定対象長さには０を超える値を指定してください。
• 「半径増大量」にはあまり大きい値を指定すると意図としない経路が作成されます。トレランス値前後の値であれば工具ボール半径と同一半径のフィレットに経路が作成されます。また、半径増大量に０を超える値を設定すると、２つ以上の隅部が合流する箇所で経路が微小に途切れることがあります。
• 「連結距離」にて接続された部分の送り速度はピック速度となります。経路編集では切削断面として扱われません。
• 複数の隅部に対する加工順序はシステムが自動的に決定します。図のような急勾配と底面部に隅部がある場合で、急勾配を先に加工したい場合、「高精度モードを使用する」をオフにして下さい。

「高精度モードを使用する」をオンのパスの例 （加工順序は前工程の加工残りを考慮しないため、 底面を先に加工することがあります)	「高精度モードを使用する」をオフのパス

• 軸方向残り代が残り代より大きい場合、その差分をZ範囲に足し合わせた値が加工範囲となります。
• [オプション]-[計算間隔]の指定値が小さいほど計算時間が必要になります。

　

「高精度モードを使用する」を指定しない場合の制限、注意事項

• フラット工具、ラジアス工具で計算した場合、削り残りぎみの経路が作成されます。
• 加工工具半径に応じてモデルの角部でショートカットすることがあります。
• [機能ｊ-[高精度モードを使用する」をチェックをOFFにすると、Ver.5.0までの「ペンシル（旧）」の計算アルゴリズムでの経路作成となり、短時間で経路計算されますが、モデルに対して粗い精度で経路作成されます。

　

エアカット

• 「ジグザグ」「逆斜め」を指定した場合、高さは必ずInc 指定になります。
  高さをAbs指定することはできません。

加工範囲

• ＸＹの範囲が入れ子になっている場合（図１参照）、図２のように１と３の領域に重複する経路が作成され、２の領域は無視されます。
  
  

  図1	図2

  
  
• 最大値および最小値に設定されている高さの経路が作成されない場合があります。
  この場合は、Z範囲の幅を大きめに設定してください。
• ガイド化を設定しても参照されません。
• 「Ｚ最大＋残り代〜Ｚ最小」がZの加工範囲になります。ただし、加工範囲が設定されていない場合、ワークのZ範囲を参照しません。

回避

• [回避最短ルート]を選択した場合、以下の制限があります。
  • 最短ルート化した経路の速度は[工作機情報]-[早送りの送り速度]の設定値を参照します。
  • 最短ルート化した経路は[経路エディタ]-[加工シミュレーション]では切削として扱うため[G00干渉]のチェック対象外です。
  • 本機能での最短ルート機能は計算対象モデルのみを参照します。ストックは参照しません。

機能
アプローチ
回避
オプション