工程設計 > フィーチャパレットの操作

その他詳細説明

CAD側のフィーチャ認識

 


フィーチャ認識コマンドの詳細については、CAD側のポケット・プロファイル認識コマンド(pktp)の欄を参照してください。

 

 

 

<公差ファイルで部分色ごとに穴の種類を設定の例>

(穴公差ファイル設定例と、
フィーチャ取り込みの時、CAD側の画面から穴公差ファイル選択の例 )

<公差ファイルで製品形状を選択の上、ポケットタイプや公差を設定して、2次元3次元機能に反映させる例>


(CAD側の公差ファイル設定)
(作成工程にて公差がトレランスに反映された例)

(CAM側のデータベース設定例)


(場所毎で経路作成モードを変える
あるいは、荒取り仕上げの工程段取りを変える例)

 

<CAD環境で穴公差ファイルを置いてある場所>
(ディスク名"C:"はお手元のPCでSpace-Eインストールのディスクに読み替えてください)

Modeler
C:\HZS\Modeler\config\ja_JP.mscode\profile\デフォルト\holerc\hole_type_tolerance
Mold
C:\HZS\Modeler\config\ja_JP.mscode\profile\デフォルト\moldrc\hole_type_tolerance
フィーチャの形状
穴径φ
認識されるフィーチャ種類
円筒穴
(半円状の切り欠き含む)
平底の円柱形状
0〜10
リーマ穴止め
10〜50
キリ穴止め(標準)
50〜
ザグリ穴
タップ寸法表に合致 &
0〜20
タップ(メートル細目)
タップ寸法表に合致 &
20〜
タップ(メートル並目)
V底の円柱形状
0〜10
リーマ穴止め
10〜
キリ穴止め(標準)
タップ寸法表に合致 &
0〜20
タップ(メートル細目)
タップ寸法表に合致 &
20〜
タップ(メートル並目)
底が半球状
キリ穴止め(丸形)
貫通
リーマ穴貫通
四角いポケット
勾配あり
ポケット
立ち壁
四隅が同一Rフィレット
角穴(逃がし穴なし )
立ち壁
逃がし穴あり
角穴(逃がし穴あり )
(CAMの再編成で角穴(逃がし穴なし )+キリ穴に変換します。)
立ち壁
四隅Rなし
ポケット
立ち壁
四隅が違うRのフィレット
ポケット
回り止め穴形状
立ち壁
回り止め穴
Oリング形状
立ち壁
Oリング
皿穴形状
テーパー形状
面取り形状
テーパー穴
(認識できない場合もあります)
円錐台+円筒
テーパー穴止め
(CAMの再編成でテーパ穴+キリ穴に変換します。)
それ以外の閉じたポケット形状
ポケット
それ以外の開口部や切り欠き
開口部

 

<CAD環境で穴認識のルールを決めているファイル>
(ディスク名"C:"はお手元のPCでSpace-Eインストールのディスクに読み替えてください)

Modeler
C:\HZS\Modeler\config\ja_JP.mscode\profile\デフォルト\holerc\hole_recognition.dat
Mold
C:\HZS\Modeler\config\ja_JP.mscode\profile\デフォルト\moldrc\hole_recognition.dat

内容の詳細は、CADのオンラインヘルプを参照ください。

CAM側のフィーチャ再編成

  1. 穴種による再編

    加工穴の中に次の穴種がある場合、加工穴を再編します。

    (1)角穴(コーナー逃しあり)の場合

    加工穴の中に角穴(コーナー逃がしあり)の穴種がある場合、その角穴を4つのキリ穴と角穴(コーナー逃がし無し)に分離し、4つのキリ穴を別の加工穴としてまとめます。

    (2)テーパー穴(止め穴)の場合

    加工穴の中にテーパー穴(止め穴)の穴種がある場合、そのテーパー穴をキリ穴(止め穴)とテーパー穴(貫通穴)に分離します。

    (3)回り止め穴の場合

    加工穴の中に回り止め穴の穴種がある場合、その回り止め穴を元の加工穴から分離し、別の加工穴としてまとめます。なお、回り止め穴だけの加工穴の場合、この処理は行いません。

  2. 面取り属性の工程化による再編

    オプションダイアログの[面取り属性の工程化]が「する」の場合、面取り属性の付いている加工穴から面取り属性を分離し、面取り属性を面取り穴として別のフィーチャグループにまとめます。

     

  3. 加工フィーチャツリーの並び順の初期値

    フィーチャの並び順の初期状態は、以下のとおり。(番号順かつ、矢印の前者が優先)

    1)
    穴形状、ポケット形状の基準点Z(上面側)の高い順
    2)
    小径穴→大径穴
    3)
    穴種
    タップ→キリ→テーパ→リーマ→ザグリ→Oリング→角穴→回り止め穴
    ※貫通か止めかによって前後することがあります。
    4)
    XY面上の並び優先順は、Y方向→X方向 (同径、同種の場合)
    5)
    止め穴→貫通穴 (同径、同種の円筒穴の場合)

     

フィーチャ種一覧

加工フィーチャ機能で扱うフィーチャ種の一覧です。

左側の図が平面形状、中央の図が止めタイプの断面形状、右側の図が貫通タイプの断面形状を表しています。
※各穴種の原点側面取り量、先端側面取り量は、CAM側でのみ設定可能。CADでは認識しません。
 他にも、CAM側でのみ設定可能なパラメータは、以下各位置で記載します。

リーマ穴(平面形状、断面形状−止め穴、貫通穴)
・径方向公差上限/下限値
・クリアランス
(穴径と部品径の差の1/2)
・深さ方向公差上限/下限値
・原点側面取り量
・ユーザ属性
・先端側面取り量

キリ穴(平面形状、断面形状−止め穴標準形、貫通穴、止め穴丸形)

・径方向公差上限/下限値
・原点側面取り量
・深さ方向公差上限/下限値
・先端側面取り量
・ユーザ属性
・キリ穴止めタイプ
   

テーパー穴(平面形状、断面形状−止め穴、貫通穴)
【仕様】テーパー穴(止め穴)は、穴あけ工程作成後、テーパー穴(貫通穴)とキリ穴(止め穴)に分割されます。

・径方向公差上限/下限値
・原点側面取り量
・深さ方向公差上限/下限値
・先端側面取り量
・ユーザ属性

ザグリ穴(平面形状、断面形状−止め穴)

・径方向公差上限/下限値
・原点側面取り量
・深さ方向公差上限/下限値
・ひずみ(パレット上のみ)
・ユーザ属性

タップ穴(平面形状、断面形状−止め穴、貫通穴)

・径方向公差上限/下限値
・ネジ呼び径
・ネジタイプ
・深さ方向公差上限/下限値
・テーパーネジ呼び径
・原点側面取り量
・ユーザ属性
・ネジピッチ
・先端側面取り量

ネジピッチはCAD側のタップ寸法表との照合で決定します。

【ネジタイプ】
ユニファイ並目ネジ
ウィット並目ネジ
英式管用平行ネジ
メートル並目ネジ
ユニファイ細目ネジ
JIS管用テーパネジ
アメリカ標準管用ネジ
メートル細目ネジ
ミシンネジ
英式管用テーパネジ
ドライシール
アメリカ標準管用ネジ

角穴(平面形状、断面形状−止め穴、貫通穴)

・横方向公差上限/下限値
・配置角度
・先端側面取り量
・縦方向公差上限/下限値
・ユーザー属性
・深さ方向公差上限/下限値
・原点側面取り量

Oリング穴(平面形状、断面形状−止め穴)

・外径公差上限/下限値
・ユーザー属性
・内径公差上限/下限値
※原点側R、溝底側Rは、
フィーチャ情報編集パネルでのみ設定可能。
CADでは認識しない。
・深さ方向公差上限/下限値

面取り(平面形状、断面形状−止め穴) …※加工フィーチャパレットで面取り工程化のみに発生する種別

・径方向公差上限/下限値 ・ユーザー属性

回り止め穴(平面形状、断面形状−止め穴)

・横方向公差上限/下限値
・深さ方向公差上限/下限値
・先端側面取り量
・ユーザー属性

長穴(平面形状、断面形状−止め穴、貫通穴)


・横方向公差上限/下限値
・深さ方向公差上限/下限値
・原点側面取り量
・ユーザー属性
・先端側面取り量

ポケット(平面形状、断面形状−止めタイプ、貫通タイプ)
*最小幅、最小Rは底面の高さでの寸法。最小幅は適切な値ではないことがあります。

・径方向公差上限/下限値
・ポケットタイプ
・深さ方向公差上限/下限値
・ユーザー属性
・テーパーの有無

開口部(平面形状、断面形状−止めタイプ、貫通タイプ)
*最小幅、最小Rは底面の高さでの寸法。最小幅は適切な値ではないことがあります。

・径方向公差上限/下限値
・ポケットタイプ
・深さ方向公差上限/下限値
・ユーザー属性
・テーパーの有無