加工

• 開形状の対応により、経路のオフセット方向に関するパラメータの変更を行ったため、Version 2.11以前の加工工程設計で作成された輪郭を含むPDDファイルを読込むと、オフセット方向が正常に再現されません。
  パラメータ「オフセット方向」を設定し直してください。
• XY切込みを複数回数指定した場合、次のような制限があります。
  周回オフセットする過程で領域が複数に分かれるケースに対応していません。

片方の領域のみオフセットされる

また、複数の島を加工境界に登録した場合、隣接島の経路の干渉はチェックしていません。削り込みとなったり工具に過度の負荷がかかる場合がありますので、注意して下さい。
なお、輪郭削り残しの前工具半径＝加工工具半径かつ前工程残り代＞残り代では、複数に分かれるケースと隣接島干渉考慮に対応していますので回避策として御利用ください。

• オフセットタイプで「境界上」を選択した場合、XY切込みを複数回数指定しても、必ず境界上に経路が作成されます。
• オフセットタイプが「境界上」の場合、切込み回数＞１でのXYオフセット経路、および、オプションタブ「径補正パスを作成する」、「オフセット補間方法」では、設定に関わらず参照しません。
• 加工境界（参照するワイヤー形状）は加工範囲パネルにて設定します。もし設定されていない場合、ワーク形状から矩形を得て参照します。
• スパイラル経路は、アプローチ／リトラクトの位置を合わすため、スパイラルの角度を調整します。そのため指定角度より浅い角度の経路が作成される場合があります。
• 経路作成可能な段数は最大10000段までです。

アプローチ

• 「アプローチ点、リトラクト点」について、加工境界が閉じていた場合、Ｚの各段においてリトラクト点アプローチ点間を切削で移動し、加工境界が開いていた場合、回避で移動します。
• 円弧アプローチ、直線アプローチ、アプローチ点、リトラクト点、延長量を設定する場合は、「エアカットタイプ」を「垂直」に設定してください。
  例えば、「ジグザグ」、「逆斜め」と「円弧アプローチ」を同時に設定すると、円弧アプローチへG00で直接降下する動きになります。

エアカット

• 「ジグザグ」「逆斜め」を指定した場合、高さは必ずInc 指定になります。
  高さをAbs指定することはできません。

加工範囲

• 「境界に対する工具位置」の設定は参照されません。
• ガイド化を設定しても参照されません。