Space-E/Modelerの基本操作

 数値、座標値の入力

オペレーションのなかでは、座標値や平面係数、軸名や数値など、キーボードから入力することがあります.

 

◆数値の入力

コマンドを起動し、ガイドメッセージに沿ってオペレーションする時に、数値を入力する場合があります.
《線分/平行線》の場合、「〈オフセット量〉を入力してください.」のメッセージが表示されます.
この場合、カーソルが入力エリアにあることを確認し、数値を入力します.(ex.「30↓」)

 

◆座標値、軸名の入力

座標値は、「軸名 値」を入力します.
例えば原点であれば、「x0y0z0↓」と入力します.
軸名は大文字でも小文字でも構いません.
座標値が−の場合は、「x-20y15z-23↓」のように入力します.
スイープや移動など、方向を設定する場合に、軸名を入力することがあります.
軸名は「x↓」,「y↓」,「z↓」と入力します.大文字でも小文字でも構いません.

StepUp → ショートカットキーによる座標値入力

 

◆平面係数

平面係数とは、各座標軸に垂直な平面を作成するための値です.
また、アイテム作成時のガイド的な役割を持っています.値は「軸名=距離」と入力します.
例えば原点からZ軸方向に10のところにX-Y平面を作成する場合、「z=10」と入力します.
原点上に作成する場合、「xy」「yz」「xz」と入力します.「xy」と「z=0」は同じ意味です.

 

◆関数、演算子の入力

関数または演算子による数値入力ができます.演算子を含んだ関数入力も可能です.
入力できる関数名と入力例は、以下の通りです.

関数名
定義
xの単位
結果
入力例
sin(x)
正弦
ラジアン
sin(30)
cos(x)
余弦
ラジアン
cos(−45)あるいは−cos(45)
tan(x)
正接
ラジアン
tan(5*4)
asin(x)
逆正弦
ラジアン
(ただし、−1<=x<=1)
asin(1/3)
acos(x)
逆余弦
ラジアン
(ただし、−1<=x<=1)
acos(1−0.5)
atan(x)
逆正接
ラジアン
atan((20+45)*2)
sqrt(x)
平方根
整数または実数
(ただし、x>=0)
実数
sqrt(9)
abs(x)
絶対値
整数または実数
実数
abs(35−70*2)
dec(x,x,x)
60進数を 10進数に変換
dec(度,分,秒)の形式で
入力された60進数
実数(10進数)
dec(40,30,80)

負の値を入力するとき、「cos(-45)」と「-cos(45)」は同じです.

 

また、使用できる演算子と入力例は、以下の通りです.

演算子
定義
入力例
10+20
10-20
10*2
10/2

 

StepUp ショートカットキーによる座標値入力

マクロコマンドやシステム関数と組み合わせて座標値をショートカットキーに設定すると、コマンド実行中にショートカットキーから座標値を入力することができます.

<例>「Ctrlキー + Shiftキー + o」に原点(x0y0z0)を設定して、原点を中心点とした円を作成する

「Ctrlキー + Shiftキー + o」に原点(x0y0z0)を設定します.「インストールフォルダ\config\ja_JP.mscode\profile\プロファイル名\shortcuts」に次のように設定します.

”C-S-o” ”F.vi_enter_text x0y0z0”

《円・円弧/中心点》を実行します.

中心点を指示してください     [Ctrl][Shift]o
通過点か接するEDGEを指示してください     <1>


[入力:通過点]

ショートカットキーの詳細については、環境設定ファイル/ショートカットキーの設定を参照してください.