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記号/引出し線注記(LNSP)
引出し線注記を作成する
[説明]
引出し線付きの注記を作成します.
注記は、引出し線の上段または、上下2段に作成することができます.
上段文字列に「?」を入力すると自動計測モードになります.また、「2-?」のように入力すると、個数を指定することができます.
自動計測モードには以下の機能があります.
機械図コマンドで作成した「穴、ねじ、穴ぐり」、「ピッチ円ねじ」、「六角ナット」、「ねじ(上面図)」、「多段穴(上面図)」、「穴(断面)」、「ざぐり(断面)」、「ねじ(断面)」、「多段穴(断面)」を指示すると、自動でサイズを測定して、注記を作成します.
穴(断面)、ざぐり(断面)、ねじ(断面)に自動的に深さ寸法を記入することができます.
軸方向から見た穴やねじの場合、引出し位置の入力時に数値入力で、深さ寸法を記入することができます.
軸方向から見たねじの場合、材質の種別を指定すると、深さ係数とねじの呼び径から自動的に深さ寸法を記入することができます.(深さ係数 初期値:鉄系=1.0、アルミ系=1.5、樹脂系=2.0)
呼び径に対して固定の深さを指定したい場合は、製図寸法規格設定ファイルにねじの呼び径に対する深さを指定してください.
軸方向から見た穴、ねじ、穴ぐり、サラモミが隠線で表示されている場合は、「裏より」の文字列が自動的に付加されます.
標準部品を指示すると、部品の付加情報を指定フォーマットに従い表示します.
標準部品、穴ぐり、サラモミでは、 [上段文字列] 以外の入力は無効になります.
円を指示すると、自動でサイズを測定して注記を作成します.
軸方向から見た穴、穴ぐり、サラモミに直径記号(φ)を付けるかどうかは製図パラメータファイルで設定します.
配置位置の指示で自由点入力すると、黒丸矢印の引出し線が作成されます.
引出し位置の指示で、1点目と2点目のY座標値が一定量以上異なる場合は3点目を入力し、折れ曲がりを加えることができます.
引出し位置の指示で、1点目に自由点以外を指示すると、配置位置を変更することができます.
矢印タイプと矢印サイズは
寸法線パラメータ
を参照します.
ダイアログの変更内容はコマンド実行中のみ有効です.
[登録] すれば現在のダイアログ設定値が初期値として登録されます.
注記のタイプには公差が1個のものと2個のものがあります.注記タイプは製図パラメータファイルで設定します.
コマンドを実行すると以下のダイアログが表示されます.
[文字高さ]では、文字高さを設定します.
[文字の縦横比]では、文字の高さに対する横幅の比率を指定します.
文字の縦横比は
文字パラメータ
の[文字の縦横比] あるいは[文字の縦横比2]を参照します.
どちらを参照するかは
文字パラメータ
で設定します.
[文字列]では、1段書か2段書かを設定します.
[上段文字列]では、引出し線注記の上段文字列を入力します.(最大40文字)
「?」を入力すると、自動計測モードになります.
[上段公差]では、引出し線注記の上段公差を入力します.(最大40文字)
[上段文字列2]では、引出し線注記の上段文字列2を入力します.(最大40文字)
[下段文字列]では、引出し線注記の下段文字列を入力します.(最大40文字)
[下段公差]では、引出し線注記の下段公差を入力します.(最大40文字)
[下段文字列2]では、引出し線注記の下段文字列2を入力します.(最大40文字)
[属性]では、引出し線注記記号のクラスや文字のクラス、色を設定します.
[引出し線方向]では、配置位置で円、円弧を指示した場合、引出し線を円の中心方向から引くかどうかを設定します.
[引出し線角度]では、引出し線の角度を設定します.
[メモ]には任意の文字列を追加、削除します.
初期値はメモ欄の初期値設定用ファイル(インストールフォルダ\config\ja_JP.mscode\lnsp.data)に登録した内容です.
[文字列参照]では、参照した文字の文字列が[メモ]に取り込まれます.
[参照]では、既存の引出し線注記を指示して、引出し線注記情報をダイアログに取り込むことができます.
[登録]では、現在のダイアログの設定値を初期値に登録します.ただし、上下段の文字列、公差は登録されません.
作成した引出し線注記は、《補助機能/スーパーエディット》で編集できます.
Ver.5.0以降で投影した投影図を選択して作成した記号は、図面の更新時に3D形状の変更に追従して位置が変更されます.
詳細は、
〈寸法線・記号の連動について〉
をご覧下さい.
[制限]
?で計測した値は、図面の更新時には更新されません.
[操作]
任意の文字列入力で引出し線注記を作成する
自動計測モードを使って引出し線注記を作成する
任意の文字列入力で引出し線注記を作成する
配置位置を指示してください. 〈1〉
引出し位置を指示してください. 〈2〉 〈3〉
[上段文字列:2-10]
[上段公差:あり / +0.2 / 0]
[引出し線角度:60度]
自動計測モードを使って引出し線注記を作成する
配置位置を指示してください. 〈1〉
引出し位置を指示してください. 〈2〉 〈3〉
配置位置を指示してください. 〈4〉
引出し位置を指示してください. 〈5〉 〈6〉 〈7〉
[上段文字列:?]
[ねじ深さ表記:なし]
[引出し線角度:60度]