機能パラメータ

走査線仕上げ…機能

走査線仕上げ加工の経路を作成します。
画面上をマウスでクリックすると、各パラメータを説明します。

アプローチ
回避
オプション
未仕上がり部
パス修正
制限項目

加工方向
加工方向の設定は以下の3種類から選択します。

ダウンカット:
工具の刃が未切削の部分に当たり、削り下げる加工です。

アップカット:
工具の刃が未切削の部分に当たり、削り上げる加工です。

往復:
往復で経路を作成します。

注意) モデルに対してのダウンカット/アップカットではなく加工領域に対して+Z側から見てダウンカット一定となる加工を行います。
モデルに対してダウンカット一定となる加工経路は作成できません。


(進行角度90度での例)

加工法
加工法の設定は以下の3種類から選択します。

通常:
通常の走査線の経路を作成します。

倣い下げ:
下り方向の経路のみを作成します。

駆け上がり:
上がり方向の経路のみを作成します。

XY切込み

ピッチ:

切込み量:
XY方向の切込み量を入力します。

工具設定を参照する
工具パラメータに設定されている[XY切込み量]を参照するかどうかを指定します。 チェックを指定すると、[切込み量]には、その値が反映されます。

カスプ:

カスプハイト:
ボールエンドミルで加工した時に、ミル通過間の削り残される量(カスプハイト)を入力します。 カスプ指定の時、XY切込み量がガイド表示されます。

カスプハイト量に基づいて平面上にボール工具、フラット工具を並べたイメージで算出したピッチにより経路作成します。

注意)平面を基準としてピッチを決めるため、傾斜した面では指定どおりのカスプ高さとはなりません。

進行角度:
走査線の切削経路の進行角度を入力します。
[2点指示]を押すとCAD画面から2点指示で進行方向を指定します。

注意)加工範囲の幅がピッチで割り切れない場合、最終断面の先に経路は作成されません。

チェック面
加工しない部分を指定します。チェック面に干渉する経路は、「カバーリング」または「トリミング」で移動するタイプを選択できます。

チェック面:
[チェック面を指定する]をクリックして、モデルノードで指定したモデルからチェック対象を選択します。
注意)
[オプション]-[計算対象モデル]と同じメインモデル、サブモデルの組み合わせは指定できません。

残余量:
チェック面に対する余肉(残り代)を指定します。

注意)
通常は[オプション]-[トレランス]と同じ値、もしくはチェック面から離したい量を指定しますが、[トリミング]のモードでは下図のようにチェック面と加工対象面が重なる部分では回避が発生することがあります。
重なる部分ではトリムしたい場合(回避させる側)、マイナスのトレランス値に設定して下さい。
重なる部分ではトリムしたくない場合(経路出力する側)、[オプション]-[トレランス]と同値に設定して下さい。

 

トリミング:
指示したチェック面に工具が干渉しない経路を作成します。

カバーリング:
加工面上の経路を基準として、チェック面がその経路より高くなる部分はチェック面に乗り移り、低くなる部分は基の経路上を進行します。

CADデータを利用して計算する

経路計算のときに、加工形状ファイルを参照せず、加工対象モデルのフェイス、ボディのCADデータを直接参照するので、ファセットの目が出ない加工経路が作成されます。
注意)
「CADデータを利用して計算する」の機能は以下の指定の場合無効です。
・加工工具がボール工具ではない場合
・加工対象のモデルがVer.5.1までに取り込みしたものである場合
・モデル取り込みした面がSTLの場合

作成した経路を食い込みチェック機能で確認した場合、CADデータと加工形状ファイルとの誤差により、食い込みと見なされる場合があります。
「CADデータを利用して計算する」を使用すると、使用しないときよりも数十倍の計算時間がかかります。