使用方法 |
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Space-E/5AxisはSpace-E/CAMのオプション機能です。
ここでは、Space-E/CAM内での5Axis機能の使用方法を説明します。
Space-E/5AxisはSpace-E/CAM内のオプション機能として搭載されています。
まず、Space-E/Modelerの[メニュー]−[ツール]−[CAM起動]から加工工程設計機能を起動します。
Space-E/5Axisのライセンス登録が正常に行われていれば、加工工程設計の[メニュー]−[作成]−[機能]の中の『5軸仕上げ加工』『5軸ガイドカーブ加工』、[メニュー]−[作成]−[補助機能]の中の『経路5軸変換』機能がそれぞれ使用可能になっています。
これを選択することで、工程内に5軸経路作成のためのこれらの機能を追加することができます。
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これらの機能のパラメータを設定、計算実行することで5軸経路、およびNCデータの作成を行うことができます。
また、『5軸仕上げ加工』『5軸ガイドカーブ加工』『経路5軸変換』の各機能の工程への追加は、ツリー内の新規作成メニューからも行うことができます。
『経路5軸変換』は補助機能ですが、工程全体や工程グループ直下には追加することはできません。
ここでは、各5軸経路作成機能を使用し5軸経路、NCデータの作成、および経路の確認を行うまでの手順を説明します。
基本的な手順は以下のようになります。
1. 5軸工作機定義
2. 出力制御ファイル作成
3. 5軸経路作成機能または経路5軸変換機能設定
4. 計算実行
5. 機械シミュレーション
● 5軸工作機定義 Space-E/5Axisでは5軸経路の計算を行う前に、5軸加工に使用する工作機の設定を行います。加工工程設計内の工作機情報から設定パネルを立ち上げると、『5軸工作機を使用する』というパラメータがあるのでこのチェックボックスをONにします。
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また、ここで『・・・』ボタンを押し、5軸工作機ファイル(mps)を選択します。5軸工作機ファイルに関しては「5軸工作機ファイル」を参照してください。
さらに、機械原点の位置(モデルとの相対位置)を設定すれば5軸工作機の設定は終了です。
● 出力制御ファイル作成
各5軸経路作成機能では、計算時にNCデータも同時に出力するため、5軸用ポストの出力制御ファイルを事前に作成し、機能内でポスト用のパラメータとして指定する必要があります。
この5軸用ポスト出力制御ファイルは、[メニュー]−[ツール]−[5軸用ポストファイル作成]からxfaファイルエディタを立ち上げることで作成できます。
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xfaファイルエディタの使用法については「ポスト出力制御ファイル作成」を参照してください。
● 5軸経路作成機能設定
5軸経路作成機能の設定を行います。『経路5軸変換』機能についてはボールエンドミルの3軸経路に工具軸の情報を付加し、5軸経路を作成する補助機能のため、事前にボールエンドミルを使用した3軸経路を作成しておく必要があります。3軸経路の作成についてはSpace-E/CAMの経路作成手順を参照してください。
作成したい5軸機能の追加、または、5軸変換を行いたい3軸経路の工程に経路5軸変換機能の追加をおこない、各パラメータを設定します。また、ポスト出力制御ファイルの指定もこの機能内で行います。
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経路5軸変換については「経路5軸変換(5軸経路・NCデータ作成機能)」、5軸経路計算機能については「5軸仕上げ加工(5軸経路・NCデータ作成機能)」「5軸ガイドカーブ加工(5軸経路・NCデータ作成機能)」を参照してください。
● 計算実行
Space-E/CAMの他の機能と同じように計算実行を行います。
各5軸経路作成機能では計算実行を行った際、機械シミュレーション用のデータとNCデータの作成を同時に行います。
尚、作成された5軸経路は経路エディタで確認をすることはできません。機械シミュレーションでの確認を行ってください。加工工程設定の「作成パス」には各5軸機能で作成された経路が表示されますが、この経路は加工シミュレーションで参照するなど、工程全体の整合性を取るために作成・表示されるもので、この経路自体は5軸経路ではありません。(『経路5軸変換』では基経路となった経路が表示されます。『5軸仕上げ加工』『5軸ガイドカーブ加工』では経路エディタによる経路の表示は行われません。)
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● 機械シミュレーション 計算された経路は機械シミュレーションによって、経路の確認と、製品形状や指定された工作機の機械部分との干渉チェックを行うことができます。
工程ツリー内の各5軸経路作成機能を右クリックするとメニュー内に『機械シミュレーションで表示…』という項目があるので、それを選択してください。
機械シミュレーションが立ち上がり、経路の確認等がきます。
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機械シミュレーションの使用法については「機械シミュレーション機能」を参照してください。