ユーザ部品の使用方法

システム標準コマンドによる配置
ユーザ部品の配置に対応している[金型設計]関連のMoldシステム標準コマンドは下記になります。 対応コマンドでは標準部品、ユーザ部品の区別なく配置することができます。詳細については各コマンドのマニュアルを参照してください。 これら以外の標準的な編集コマンド(移動[RBP]削除[DEL]等)もユーザ部品に対応しています。
■部品作成関連
上記コマンドが対応している標準部品の種類すべてに、ユーザ部品が対応しているわけではありません。 詳細については、別項を参照してください。ユーザ部品が対応している部品の種類とその寸法一覧を記載しています。

カタログ・ドロップによる配置
ユーザ部品ファイルをカタログパネルよりドロップすると、寸法値を指定するための専用のダイアログが表示されます。
寸法値を指定して[OK]ボタンを押すと、部品データが読み込まれて形状が表示されます。
ボタンをクリックすると、形状から直接寸法を測定し反映させる事が出来ます。
「穴部品をブーリアンする」にチェックを入れて穴部品を配置すると、配置先のプレートに穴を開けます。
詳細は連接フィーチャーをご覧下さい。
追加工付きのユーザ部品をドロップすると、「部品を追加工する」 というチェックボックスを表示します。これにチェックを入れると、追加工の関連寸法を指定することができます。
詳細は追加工付きの部品配置&編集をご覧下さい。

表示された後の処理内容は、通常のカタログドロップ時と同様です。

ユーザ部品の配置・編集時にエラーが発生した場合、具体的なエラー内容が表示されます。

ユーザ部品の編集
ユーザ部品ファイルを[部品編集]コマンド指示すると、寸法を変更するためのユーザ部品専用のダイアログが表示されます。
寸法値を指定して[OK]ボタンを押すと、寸法が変更された形状が表示されます。
基本的な使用方法は標準のものと同じです。
追加工付きのユーザ部品を編集すると、追加工の関連寸法も部品編集ダイアログに表示されます。関連寸法を編集することができます。
詳細は追加工付きの部品配置&編集をご覧下さい。

各種コマンドでのフィーチャ取り扱いについて
■部品単位の移動やコピー
指示したフィーチャが、ユーザ部品のフィーチャかどうかで動作が変化します。[部品作成モード]かどうかは影響しません。
  • ユーザ部品のフィーチャ
    指示したフィーチャの親パーツ単位で移動・コピーされます。親パーツ内に複数のフィーチャが存在する場合でも、すべてのフィーチャが移動・コピー対象となります。
    パーツツリーからパラメータの変更等の編集作業を行うことはできません。ユーザ部品の寸法定義を無視した形状に変更できないようにするためです。寸法を変更する場合は[部品編集]コマンドを使用してください。
    ブーリアンやブレンド等の手続きフィーチャ対応コマンドでは、編集対象としてユーザ部品のフィーチャを指示できないようになっています。
  • 通常のフィーチャ
    フィーチャが所属しているパーツの階層には関係なく、指示したフィーチャ単位で移動・コピーされます。 コピーの場合は子フィーチャも含めてコピーされます。
■削除
削除の場合は、コマンド実行時の指示方法(タイプ指示やクラス指示)などで少しずつ挙動が変化しますが、基本的には表示されているものが削除対象になります。
また、子フィーチャのみを削除することはできないので、親フィーチャが非表示の場合は、クラス指示等で実行時に子フィーチャが表示されていても削除されません。
  • ユーザ部品のフィーチャ
    子フィーチャも含めてすべて削除されます。
  • 通常のフィーチャ
    指示したフィーチャのみが削除され、子フィーチャが表示されます。 子フィーチャを指示して削除することはできません。
    [部品配置モードで]は子フィーチャも含めてすべて削除されます。
■形状変更
フィーチャに対応しているコマンド以外の形状変更コマンドは、現在制限なくフィーチャ形状に対してコマンドを実行できてしまいますが、その処理結果については保証をしておりません。パラメトリック情報が失われてしまう場合があります。失われずに形状変更できた場合でも、フィーチャのパラメータを変更して再計算すると、その形状変更は無効になってしまいます。